こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「Googleビジネスプロフィールとは何だろう?」
「Googleビジネスプロフィールをどうやって管理すればいいのだろう?」
「Googleビジネスプロフィールの活用方法は?MEO対策についても知りたい!」
そんなお悩みありませんか?
Googleビジネスプロフィールとは、Googleサービス上に店舗情報や写真、提供メニュー、口コミ掲載が可能で、無料で使えるにも関わらず集客効果が高いサービスです。
店舗オーナーにとって、費用対効果の大きいGoogleビジネスプロフィールを運営することはとても重要です。
そこで今回の記事では、Googleビジネスプロフィールを使用するメリットや始め方、使える機能や注意点を詳しく解説します。
すぐに使える内容ばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。
Googleビジネスプロフィールとは?
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に掲載できる自店舗の情報を編集したり、口コミを管理したりできる無料ツールです。
具体的にご紹介すると、Googleビジネスプロフィールには以下の機能が搭載されています。
- 店舗情報の編集
- 写真や動画の掲載
- メニューや商品の編集
- 口コミの管理、返信
- SNSのように使える投稿機能
- データ分析に欠かせないインサイト機能
- 簡易ホームページの作成
Googleビジネスプロフィールの注目度が高まっている理由は「渋谷 カフェ」のように、「地名+業種などのキーワード」で特定のエリア情報を調べるローカル検索をするユーザーが増加しているからです。
Googleサービス上に掲載される店舗情報は、一目見て必要な情報を網羅できるのが特徴です。オンライン予約システムとの連携やGoogle地図でのルート検索など、利便性が高い面で多くのユーザーに選ばれています。
Googleビジネスプロフィールは、そんな需要の高まりつつあるGoogleサービス上の店舗情報を管理できるツールです。お店の正しい情報をお客さんに伝えるためにも、Googleビジネスプロフィールをしっかりと使いこなす必要があります。
Googleビジネスプロフィールに登録できる店舗情報と表示のされ方
まずはGoogleビジネスプロフィールから登録できる店舗情報を確認しましょう。
- 店舗名
- 住所
- 電話番号
- お店の写真
- 商品やサービスの情報
- 口コミ(利用者が投稿)
- 評価(利用者が投稿)
- 営業時間
- 混雑状況
- 予約方法
- 会社説明文
- 投稿
Googleビジネスプロフィールには、目的地を探すお客さんが必要な情報が全てカバーされています。これらの情報がどのようにGoogleサービス上で表示されるのかをご紹介します。
Google検索での検索結果
実際に「渋谷 カフェ」で検索したとき、Google検索上では下記のように、お店の位置がマークされたマップと3件の店舗情報がリストで表示されます。
リストでの表示項目は、店舗名、評価、口コミ数、住所、営業時間が確認できます。この3件の店舗リストはローカルパックと呼ばれ、Googleが検索されたキーワードに相応しい店舗情報を、Googleが独自の基準で判断し表示しています。
もし4件目以降の店舗情報を確認したいときは「すべて表示」をクリックします。検索結果に店舗情報が露出されるため、ローカルパックに店舗情報が表示されれば大きな集客効果が期待できます。
Googleマップでの検索結果
こちらはGoogleマップ上で「渋谷 カフェ」で入力したときの検索結果画面です。Googleマップで同様に検索した場合は、マップの左側に店舗情報が表示されます。
マップ上に赤ピンで表示されている箇所が、渋谷近辺のカフェに当たります。
赤ピンにカーソルを合わせると、星の数で評価が表示されるので、高い評価を獲得しておけばローカル検索したユーザーを自店舗まで誘導できるでしょう。
ナレッジカード
ナレッジカードとは、Google検索で右側に表示される赤枠の部分をいいます。弊社名で検索した場合のナレッジカードを例にご紹介します。
ナレッジカードには、Googleビジネスプロフィールに登録した所在地、営業時間、ロゴ、電話番号、写真、位置情報などが表示されます。
検索したときにユーザーの目につきやすいので、お店の情報をアピールするにはピッタリです。情報を随時更新してユーザーに正しい情報を発信するようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールを使うメリット
便利そうなのは分かったけど、実際にGoogleビジネスプロフィールを使うメリットを知りたいという方のために、Googleビジネスプロフィールのメリット5つを紹介します。
- Googleマップはユーザー数が多い
- 基本的に無料で集客活用できる
- SEO対策したウェブサイトやポータルサイトより上位表示される
- 口コミを集められる
- 業者に依頼する場合も安価で済む
メリット①:市場規模の大きいGoogleマップユーザーにアピールできる
【参考:【2021年版 定点調査】地図アプリ利用率1位はGoogleマップ!エフェクチュアルが地図アプリの利用トレンドをレポート – 株式会社エフェクチュアル】
2021年に株式会社エフェクチュアルが発表した調査結果によると、約9割の人がGoogleマップを使用したことがあると回答しました。
また、同調査によるとGoogleマップの使用目的として、1位の「カーナビとして使用」に続いて、2位に「店舗の情報確認として使用」がランクインしています。
今やGoogleマップ上での検索は、飲食店、コンビニ、ホテルなど宿泊施設、美容院など、あらゆる店舗検索で活用されています。
つまりウェブで集客力を高めるためにGoogleマップは欠かせないツールとなっており、Googleマップに自店舗情報を表示させるために、Googleビジネスプロフィールの登録と適切な運用が必須といえるでしょう。
メリット②:無料で集客に活用できる
2つ目のメリットとして、Googleビジネスプロフィールは基本的に無料で使えるという点があります。
適切にGoogleビジネスプロフィールの運用を行い、狙ったキーワードでの上位表示が達成できれば、費用を掛けなくても集客力が確実にアップするでしょう。
データ分析ができる機能まで無料で利用できるため、Googleビジネスプロフィールは使って損はありません。
早ければ数ヶ月以内に集客力に効果が得られる点からも、Googleビジネスプロフィールは費用対効果の高いツールだといえます。
メリット③:SEO対策したウェブサイトやポータルサイトより上位表示される
Googleビジネスプロフィールは、一般的なサイトよりも上部に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。
MEO対策をして上位3位以内に入ると、「ローカルパック」と呼ばれる画像の赤枠部分に表示されます。
ローカルパックは、どれだけSEO対策を取ったウェブサイトがあったとしても、それよりも一番上の目立つ場所に表示されるのが特徴です。
SEO対策をしたウェブサイトだけでなく、高額の料金を払って掲載するポータルサイトよりも上位表示されるので、Googleビジネスプロフィールはやはり費用対効果に優れているといえるでしょう。
メリット④:お店選びで重要な口コミを集められる
お店を選ぶ際に、実際に利用した人の感想を知りたいと考えるのはごく一般的です。なぜなら、広告やお店自身が発信する情報は集客目的で情報が誇張されている場合もあり、リアルな情報を掴みにくいからです。
Googleビジネスプロフィールを使えば、集客に大きな影響を及ぼす口コミを集めることができます。お店の公式サイトなどでは、なかなか書き込んでくれる利用者が少ないですが、Googleはその点口コミを集めやすい環境が出来上がっています。
良質の口コミを集めて、しっかりとオーナーが返信をしていけば、丁寧な対応にお店のファンも増やせるはずです。口コミに関して、知っておきたいポイントをまとめた記事も参考にしてみてください。
メリット⑤:業者に委託する場合も比較的安価で済む
MEO対策を業者に依頼する場合の費用相場は約1万円~3万円です。効果が出るまでに掛かる時間もSEO対策に比べると短いため、短期間で効果的にGoogleビジネスプロフィールの上位表示対策を行いたい場合は、業者に運営を依頼するのも手です。
ちなみに「検索ドーン」も低価格で利用できるうえに、どれだけ集客しても追加費用は発生しません。MEO対策業者をお探しの場合は、一度チェックしてみてくださいね。
MEO対策の費用については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
Googleビジネスプロフィールの機能とできること
次に、Googleビジネスプロフィールの機能やできることを解説します。各機能をしっかり使いこなすことが集客成功に繋がります。
機能①:店舗の基本情報の掲載
まず1つ目として、お店の基本情報の掲載です。Googleビジネスプロフィールに掲載できるお店に関する基本情報として、以下のものが挙げられます。
- 店舗名
- 電話番号
- 住所
- 営業時間
- サイトURL
- メニュー
- カテゴリ
- 実施中の感染症対策
店舗の基本情報は、お客さんがお店を訪ねて来る時に最も重要な項目です。間違いがないように、細かい記載まで確認して掲載するようにしましょう。
機能②:店舗の写真の掲載
Googleビジネスプロフィールには店舗写真が掲載できる機能があり、店内、外観、提供商品、スタッフの写真を載せられます。
視覚的にアピールできる写真を多く掲載することで、ユーザーの来店を促すことができるでしょう。
写真だけでなく、動画、ストリートビュー、360度画像など、さまざまな形でPRすることも可能です。
こちらは、とある店舗の360度画像です。有料オプションにはなりますが、通常の写真よりも立体感が増し、ユーザーの「行ってみたい」という来店動機を後押しするでしょう。
また、ストリートビューがあれば、ユーザーが迷うことなく来店できるようになるのでおすすめです。
機能③:商品、メニューの掲載
飲食店であれば提供しているメニュー、エステサロンであれば店頭で販売しているケア用品や施術コースの紹介は、利用者であれば必ず気になる部分です。
Googleビジネスプロフィールを使えば、商品やメニューの名前、価格、写真、説明文を登録できます。お客さんのお店選びの材料となる情報なので、積極的に掲載するようにしましょう。
また、テキストだけでなくそれぞれの写真があるとより視覚的に情報を伝えられます。商品やメニューの魅力が伝わる写真を用意すると良いでしょう。
詳しい商品やメニューの登録方法やポイントについて解説した記事も参考にしてみてください。
機能④:口コミ管理・返信
Googleビジネスプロフィールの重要な機能の1つとして、口コミの管理・返信機能があります。
ユーザーから寄せられた口コミを管理し、オーナーとして返信できる機能で、顧客とコミュニケーションが取れるという側面もあります。
下の画像にあるように、口コミはGoogleビジネスプロフィールの検索結果に表示されることもあります。口コミを読んでから来店を決めるユーザーが多いので、多くの口コミを集めて管理することが非常に重要です。
口コミを書きこんでくれたお客さんの気持ちに応えられるように、営業日2~3日以内には迅速に返信できるとよいでしょう。もし否定的なコメントが書き込まれてしまった場合でも、真摯な姿勢で対応すれば挽回のチャンスが得られるかもしれません。
機能⑤:投稿でリアルタイム情報やキャンペーン情報の発信
投稿機能で、キャンペーン、お知らせ、イベント、クーポンなど情報発信ができます。
ユーザーにとって有益な情報がリアルタイムで発信されると、来店動機となるため最低でも週2回は更新し、常に新しい情報を掲載するのがポイントです。
短い文と写真・動画を投稿するので、SNSやブログを更新する感覚で手軽に使え、集客力アップにつながる優れた機能です。
特に最近では、感染症対策についての情報が重視されています。消毒、換気、座席間隔、アクリル板、個室完備など、店舗で行っていることがあれば、上記店舗のように記載しておくようにしましょう。
機能⑥:インサイト分析
Googleビジネスプロフィールには、インサイト分析ができる機能がついています。
インサイト機能を使えば、検索数、閲覧数、電話の数や経路検索、サイトアクセス数といったアクション数などの数値が確認できます。
Googleビジネスプロフィールのインサイト分析も、もちろん無料で使用可能です。
インサイト分析では以下の点を確認できます。
- ユーザーの検索方法
- 検索キーワード
- 検索での表示回数
- Googleマップでの表示回数
- ユーザーの反応(ウェブサイトへのアクセス、ルート検索、電話をかけた回数)
- ビジネスが認知されている要因(カジュアルなお店、居心地がいい、グループ向きなど)
- 混雑する時間帯
- 店舗での滞在時間
ユーザーの動きをインサイト分析で把握すれば、今後どんなふうにPRすればいいか、強化すべきキーワードは何かなど、マーケティング戦略を立てるのに役立つでしょう。
機能⑦:無料でサイト作成
Googleビジネスプロフィールに登録すれば、無料で簡易的なウェブサイトの作成ができます。
Googleビジネスプロフィールで作成した無料サイトの利点は、Googleビジネスプロフィールの編集が自動に反映される点です。つまり、投稿している写真やリアルタイム情報なども、わざわざホームページ更新をしなくてもGoogleビジネスプロフィールの編集だけで済みます。
もちろん掲載できる情報が限られている簡易的なサイトではありますが、まだお店のホームページを用意していない場合には、知識がなくても簡単に作成できるのでおすすめです。
機能⑧:自社サイトとの連携やオンライン予約の受付
Googleビジネスプロフィールは、自社の公式ホームページやオンライン予約システムを紐づけて利用することも可能です。
特に飲食や美容の分野では、大手ポータルサイトが軒を連ねているため、お店の公式サイトの上位表示対策は難易度が高く成果が出しづらいです。そこで、自社サイトのアクセス数を上げるためにGoogleビジネスプロフィールから誘導するのも有効です。
また、ネットでお店の情報を確認し、そのままオンライン予約ができる流れを整えておくのが大切です。Googleビジネスプロフィールでは、オンライン予約の受付機能もあるため積極的に活用しましょう。
お店に興味を持ってくれたユーザーが、次のアクションにスムーズに移れるような店舗ページ作りが求められます。
機能⑨:フォローしてくれたユーザーへの情報発信
Googleビジネスプロフィールには、ユーザーがお店の情報ページから「フォロー」というボタンをクリックすれば、継続的にお店の情報を受け取れるフォロー機能があります。現在はGoogleマップからのみフォロー機能を使えます。
お店にとっては、興味を持ってくれたユーザーに来店を促す情報を伝える重要なチャンスです!
フォローしてくれたユーザーに情報が届けられるのは、ビジネスの情報を編集した時と投稿をした時です。お店の住所や電話番号なども、フォローしてもらえれば、情報を確実に届けられるので安心です。
投稿機能を使って季節のイベントのお知らせや、セール期間や内容の告知、新商品の紹介を行うと来店に繋がるかもしれませんね。
Googleビジネスプロフィールの登録手順
Googleビジネスプロフィールの登録の仕方を説明します。3つのステップで、簡単に登録可能です。
Googleビジネスプロフィールの登録4ステップをご紹介します。
- Googleアカウントの準備
- 地点登録の確認
- Googleビジネスプロフィールで情報入力
- オーナー確認
ステップ①:Googleアカウントとの準備
Googleビジネスプロフィールの登録には、Googleアカウントが必須です。すでにアカウントを持っている場合は新しく作り直す必要はありません。
既存アカウントが、お店用のアカウントではなくプライベート用途のものなのであれば、後々の管理のためにも新しく取得してもいいかもしれません。
Googleアカウントの取得は、Googleアカウント登録ページから行えます。画面にしたがって項目を入力していきましょう。
ステップ②:店舗の地点登録状況を確認
次にGoogleマップを使って、すでに自分のお店が地点登録されていないか確認しておきましょう。自分でやった覚えがないから大丈夫……と思われるかもしれませんが、Googleマップへの地点登録はオーナーでない第三者も可能なのです。
重ねて登録してしまうと、同じ地点に情報が重複してしまうことになり、ユーザーを混乱させかねませんので必ずチェックをします。
確認方法はGoogleマップで店名、または住所で検索し下記のように赤ピンで表示されたら地点登録が完了していることになります。
地点登録がされている場合は、店舗情報の「オーナーですか?」をクリックしてオーナー登録に進みます。
もし地点登録済みで「オーナーですか?」の表示がされない場合は、すでに誰かがオーナー確認をしている可能性があります。その場合は、オーナー権限のリクエストをする手順に移りましょう。
参照:Googleビジネスプロフィールヘルプ-ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする
ステップ③:Googleビジネスプロフィールで基本情報登録
Googleビジネスプロフィールのページを開き、右上の「今すぐ開始」をクリックしましょう。
次のページから、画面の説明にならってビジネス名、所在地、連絡先などお店の基本情報を入力し、お店の場所はマップ上の赤いピンを調整して設定します。
ここで入力した内容が、お店の基本情報としてお客さんに伝わることになります。間違って入力してしまうことがないように、確認しながら進めましょう。
ステップ④:オーナー確認
最後に、オーナー確認を忘れず行いましょう。オーナー確認がされていないGoogleビジネスプロフィールは、間違った情報が掲載されたり、コメント欄が荒らされたりしても対処が不可能です。
基本情報の登録後にオーナー確認の手順に移りますので、そのままオーナー確認に進みます。もし、画面を閉じてしまった場合はGoogleビジネスプロフィールの管理画面から「オーナー確認」を選んで行えます。
オーナー確認に必要な確認番号を受け取る方法としては、ハガキ、電話、メール、テキストメッセージ、サーチコンソール(登録済の場合)などがあります。
基本的には、ビジネスの位置を確認する目的でハガキでオーナー確認をするのが一般的ですが、その他の選択肢が選べる場合は1つ選択して進めましょう。
Googleから確認コードを受け取ったら、Googleビジネスプロフィールにログインして確認コードを入力してオーナー確認完了です!
もっと手順を詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
Googleビジネスプロフィールを上位表示させる3つの要素
Googleビジネスプロフィールに登録した店舗情報は、Google独自の基準で適切な検索結果が表示されるとご紹介しました。Googleビジネスプロフィールで集客効果を得るには、自分のお店の情報をできるだけ上位で表示させることが大事です。
そこで知っておきたいのが、Googleビジネスプロフィールの表示順に関わる3つの要素です。
- 関連性:ユーザーが検索したキーワードとの一致性
- 距離:ユーザーの検索位置からの距離
- 知名度:オンライン、オフライン両方でのお店の知名度
いかにこの3つの要素を上手く高めてGoogleビジネスプロフィールを運営するかで、狙ったキーワードでお店の情報を上位表示させられるようになります。
次の章から詳しいやり方を確認していきましょう。
Googleビジネスプロフィールを上手く活用する9つのコツ
Googleビジネスプロフィールは、ただ登録しただけでは集客効果が得られません。ご紹介するコツを参考にしながら、お店のGoogleビジネスプロフィール情報を充実させていきましょう。
コツ①:キーワードを決める
まずはユーザーが検索するキーワードを設定します。
キーワードは「地域名+ユーザーニーズ」を組み合わせることが一般的です。
「地域名」には都道府県ではなく、「〇〇区」「最寄り駅」といった細分化したキーワードを選びましょう。また、「ユーザーニーズ」は各店舗の特徴や名物商品名を設定するといいでしょう。
例えば、カフェを運営しているなら、「コーヒー」「パンケーキ」「おしゃれ」などがユーザーニーズのキーワードにあたります。
キーワードを決める際、キーワード検索ツールが便利です。「カフェ」と検索したとき、ユーザーが一緒に検索しているワードを表示してくれます。
ユーザーニーズを掴む際に参考になるので、ぜひ使ってみてください。
キーワード検索ツール:https://related-keywords.com/
コツ②:適切なカテゴリ選択を行う
Googleビジネスプロフィールでは、適切なカテゴリ選択も大切なポイントです。
追加カテゴリは多すぎると正確な情報が伝わりにくいので、なるべく少なく選定するようにしましょう。
さらに、キーワードそのものとしての選択は避けることが大切です。例えば、商品の1部にスイーツがある居酒屋で、「梅田 スイーツ」などで検索された際の上位表示を狙い、追加カテゴリにスイーツ店を選択しないようにしましょう。
また、併設事業や同じ場所でもオーナーが異なる複数ビジネスの場合は、リスティングを分けるようにしましょう。
【参考:Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン】
コツ③:ビジネス情報を充実させる
Googleは、ローカル検索の掲載順位を決める要素として、検索キーワードとの関連性を評価しています。
従って、検索キーワードとの関連性を高めながら、Googleビジネスプロフィールの情報が充実させることが大切です。その結果、検索順位が上がることにつながるからです。
【参考:Google マップ利用者へのアンケート調査結果を公開~MEOサービスをリニューアルし提供開始したフルスピードが調査~ – 株式会社フルスピード】
また、2020年に行われた調査結果によると、Googleマップを使ってユーザーが経験したこととして「お店に関する情報が思ったより少なかった」と回答した人が、4割にも及びました。
この調査結果から、ユーザーはGoogleビジネスプロフィールに掲載している情報をチェックしていることがうかがい知れます。
ユーザーのニーズに応えるために、店舗オーナーはGoogleビジネスプロフィールの情報を充実させることが大切です。その際、上記で決定した検索キーワードに関連付けながら、ビジネス情報を入力していきましょう。
Googleビジネスプロフィールで充実すべき情報
- 店舗名
- 住所
- 電話番号
- カテゴリー
- 営業時間
- ウェブサイト
- 予約リンク
- メニュー
- 写真
- 商品やサービス
- 感染症対策関連の情報
特に営業時間は、他のサイトなどから引用され誤った情報が表示されたままの店舗も多く見られます。機会損失を防ぐためにも、オーナー確認後すぐに変更しておきましょう。
コツ④:正確で最新の情報を提供する
Googleビジネスプロフィールの店舗情報は、いつも最新で正確な情報を維持するようにしましょう。
営業時間に変更があった場合も、速やかに情報を更新しないとユーザーの混乱を招いてしまいます。
Googleビジネスプロフィールの更新頻度も実はお店の情報を上位表示させる要因に含まれています。
細かく店舗情報を管理し、適宜更新をすることはGoogleからの評価を高める意味もあるんです。
利用するお客さんの立場に立って、分かりやすく正確な情報を入手できるページに作り上げましょう。
コツ⑤:口コミを増やして高評価を得る
Google検索で上位表示を狙うなら、口コミの数と質が重要です。
口コミの数が重要な理由として、Googleがローカル検索の掲載順位を決める評価要素の1つとして「知名度」がある点が挙げられます。
口コミの数もオンライン上の知名度を測る方法の1つなので、口コミを増やすと上位表示につながるからです。
まずは口コミを集めるために、店内にQRコードを載せたポップやチラシを設置し、お客様に口コミ投稿をお願いしましょう。
その際、ユーザーが検索でよく使う地名や最寄り駅などのキーワードや、ユーザーニーズを満たすコンテンツを含めてもらえるとベターです。
ポップに口コミのヒントとして、おすすめのメニューやサービスを記載しておけば、ユーザーもキーワードを含めた口コミ投稿をしやすくなります。
コツ⑥:口コミ返信する
Googleビジネスプロフィールに寄せられた口コミに、オーナーから口コミ返信を行いましょう。
また、口コミ返信することでお客様とコミュニケーションが取れ、信頼関係を築きやすくなります。
「美味しかった」「対応が良かった」といった口コミには、お礼や感謝の言葉だけでなく、「今度は〇〇も利用してくださいね」と他のメニューを紹介することで、リピーター獲得を狙えます。
返信した口コミは投稿したユーザーだけでなく、すべてのユーザーがチェックできるので、全員に見られていると意識しながら丁寧に対応しましょう。
口コミ返信では、ネガティブな口コミを放置しないことも大切です。
誠実かつ丁寧な言葉遣いで返信するようにしましょう。その際、謝罪、口コミをしてくれたお礼、今後の改善点について触れるといいでしょう。
ユーザーにとってマイナスな経験でも、口コミ返信を真摯な態度で行えば、プラスの経験に変わることがあります。
一方、誹謗中傷の口コミは申請すれば削除されるので、そのままにせず速やかに対処するようにしましょう。
コツ⑦:NAP情報を統一する
NAP情報とは、店舗の名前と住所、電話番号を意味します。NAP情報は表記にバラつきが出やすい部分ですが、放っておくと上位表示の障害となりかねないので注意が必要です。
Googleは細部の表記が統一されていないと、同じ店舗だと認識してくれません。せっかくオンライン上にお店の情報が増えても、同一店舗だと認識されてなければ意味がないのです。
次の例を参考に、NAP情報が統一できていない場合はすぐに修正に取り組みましょう。
NAP情報確認ポイント
・株式会社の書き方(例:株/(株)/株式会社)
・ローマ字の大小
・丁目番地の書き方(例:1-2/1丁目2番地)
・階の書き方(例:階/F)
・電話番号のハイフン有無
・ホームページの記載に誤表記がないか
コツ⑧:知名度を高めるためにSNSも活用する
MEO対策の成功に向けて、SNSで情報を拡散して知名度を高めることも重要です。ハッシュタグやリツイート機能を使い、フォロワーを増やして認知度を高めます。
店舗情報を発信するときはサイテーション(引用、言及)という方法を取り、店舗名、電話番号、住所、公式ホームページが、他のサイトやSNSなどで言及されるようにしましょう。
SNSは拡散力が強いツールであるため、ついつい人に共有したくなるようなコンテンツを発信するのがコツです。飲食店であれば、お家で試せる簡単レシピやワインの豆知識など、面白さや学びを提供できる内容を組み込んでみましょう。
コツ⑨:関連サイトのSEO対策を取る
ユーザーがよく検索するキーワードを散りばめながら、関連サイトとして登録した公式ホームページやブログが上位表示されるようにSEO対策に取り組みましょう。
SEO対策によってアクセス数が増加することで、検索で表示される順位が上がっていきます。Googleビジネスプロフィールに連携させた関連サイトの順位アップはMEO対策にも効果的で、ローカル検索でも上位表示されやすくなります。
SEO対策は難易度が高く、効果が出るまでの時間が掛かりますが成果が出れば長期的に集客効果が期待できます。
個人での対策が難しい場合は、上手く専門家の力も借りながらSEO対策を強化しましょう。
Googleビジネスプロフィールを運用する際の注意点
Googleビジネスプロフィールの運用における注意点を解説します。
Googleビジネスプロフィールの運用の際の注意点3つ
- ネガティブな口コミにも返信する
- 定期的に更新する
- Googleのガイドラインを守る
注意点①:ネガティブなコメントにも返信する
寄せられた口コミに対して、オーナー返信が重要であることは解説しました。
口コミによっては、ポジティブなものだけでなくネガティブな内容が含まれることがあります。
たとえ酷評であったとしても、放置するのではなく真摯な対応で返信することが大切です。まずは利用してくれたお礼、不快な思いをさせたことへの謝罪、改善する旨を伝えます。
誠実にコメントすることで、ユーザーにとってマイナスだった経験もプラスに変わり、結果的に評価が高まることもあります。
一方で、口コミの内容が誹謗中傷であった場合はGoogleに削除依頼を出すことも可能です。そのままにせず、速やかに対応するようにしましょう。
注意点②:定期的に更新する
Googleビジネスプロフィールは、定期的に最新情報へと更新することが大切です。
「登録してひと通り入力したらそれで終わり」ではなく、最低でも週に2回は更新を心がけましょう。
投稿機能を使って投稿した内容も、1週間を過ぎるとアーカイブに保存されてしまいます。お客さんがいつでも最新の情報に触れられるように、こまめに投稿しましょう。
Googleは、店舗情報が最新の状態にアップデートされているかという点を重要視しています。営業時間の変更、新メニューの登場などを更新し、表示順位で上位掲載を狙っていきましょう。
注意点③:Googleのガイドラインを守って利用する
Googleビジネスプロフィールを利用する際には、Googleのガイドラインを守る必要があります。もし、禁じられている口コミの自作自演や不適切な内容の投稿などを行ってしまうと、ペナルティーが課されてしまいます。
最悪の場合はアカウントの停止や削除にも繋がりかねません。せっかく築いてきたGoogleビジネスプロフィール情報を無駄にしないためにも、Googleビジネスプロフィールのガイドラインをしっかりと確認してから利用するようにしましょう。
まとめ
今回の記事ではGoogleビジネスプロフィールの概要から登録方法、メリット、機能、MEO対策のコツを紹介しました。
Googleマップで上位表示され、ユーザーの来店を促すには今やGoogleビジネスプロフィールの運用が欠かせません。
口コミ管理や投稿機能、サイト情報の充実化など、こちらの記事で解説した方法で、ローカルパックに入るよう目指していきましょう。