サロン集客の効果的な方法13選!基本から成功への大事なポイントまで解説

サロン集客の効果的な方法13選!基本から成功への大事なポイントまで解説
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こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。

「サロンの集客方法をいろいろ試しているが、うまくいかない」
「サロンを開店したが、リピーターが増えていない」
「集客を実施しても、利益が上がっていない」
このようなお悩みはありませんか?

サロンに限らずあらゆる業種のオーナーが、自社にとってベストな集客方法は何か、何をすれば顧客が増えるのかと悩んでいるでしょう。
サロンの集客は、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトに掲載する一方で、GoogleビジネスプロフィールやInstagramなどでおすすめのネイルやヘアスタイルを投稿するなど、GoogleマップやSNSでの集客対策が主流になってきています。

今回は、サロンの集客がうまくいかない原因と対処法、適切な集客方法を紹介します。

この記事を読むと、あなたのサロンに最適な集客方法、集客において何から始めるべきか理解できるでしょう。

サロン集客における顧客の4つの分類

一口に顧客といっても、来店を検討している人や新規顧客、ひんぱんに通うリピーターやVIP客、一度来店したきりの人までさまざまです。

集客では、顧客のフェーズや状況に合わせた手法を選択します。今回はわかりやすく、4種類の顧客に分類をしました。

  1. VIP顧客(リピーター):何度もサロンに通い、売上に貢献する顧客
  2. 休眠顧客:一度サロンに来店したものの、その後来店がない顧客
  3. 新規顧客:初めて来店した顧客
  4. 来店をしていない顧客:サロンの存在を知らない、または知ってはいるが利用していない顧客

※マーケティングにおける顧客とは、サービスの利用経験に問わず、ターゲットとなるユーザーを指す

この4つの分類を踏まえたうえで、サロンの集客について考えていきましょう。

サロン集客がうまくいかない原因と対処法

サロン集客において顧客の獲得に苦戦する原因は、集客より一歩前の段階にあるかもしれません。

たとえ新規顧客が増えても、施術・接客などサロン独自の魅力が伝わらなければ、2度目の来店はないでしょう。

ここでは、顧客の分類を踏まえながらサロンの集客がうまくいかない理由と対処法を紹介します。

①リピーターやVIP客を大切にしていない

新規顧客の集客に専念していると、リピーターの来店機会を逃してしまいます。

もちろん新規顧客も大切なお客様ですが、集客に大きなコストがかかるため、バランスのとれた施策が必要です。

マーケティングにおける「1:5の法則」では、新規顧客の獲得は、既存顧客の5倍のコストがかかるといわれています。

対処法

新規顧客の獲得にコストと時間をかけすぎず、リピーターが継続して来店するためのサービスを提供してみてください。

何度も来店している顧客であれば、特別な接客をする、VIP客だけの特別メニューやプレゼントを渡すなど、特別感を演出してもよいでしょう。

また休眠顧客であれば、長期間利用していない顧客限定のクーポンを配信するなどして、来店の動機をつくるなど工夫をしてみてください。

②顧客のターゲットを明確にできていない

実はターゲットの設定を広くするほど、誰の心にも刺さらないサロンになります。

より高い集客効果を得るためには、女性向けサロン、20~40代向けといったざっくりとしたものでは不十分です。

ターゲットを狭めると誰も来店しなくなると不安かもしれませんが、明確なターゲットを決めるほうが来店につながりやすいのです。

対処法

まずは想定するターゲットが、どの時間帯に来店する機会が多く、どのようなサービスを求めているのかを考えてみてください。

  • 顧客の属性(主婦、OL、10~20代の学生・若年層、40~50代のミドル世代)
  • 来店時間(午前、午後、夕方以降など)

主婦をターゲットにするのであれば、施術中に子どもが安全に待機できるスペースをつくるなど、子ども連れで来店しやすいサロンにするとよいでしょう。

また、仕事帰りに来店する顧客をターゲットにするのであれば、閉店時間を遅めに設定するなど、顧客に合わせたサロンのコンセプトが大切です。

学生であれば、通常料金から学割を実施してリーズナブルに見せると、利用のしやすさが高まります。

富裕層向けであれば、サービスの価格を高くしてでもクオリティを重視したりインテリアにこだわったりして、特別感を演出するとよいでしょう。

③サロンの魅力やコンセプトが明確にできていない

オーナーであれば、自身のサロンの魅力やコンセプトを理解しているはずです。

ただし魅力やコンセプトが漠然としており、顧客に伝わっていなければ意味がありません。

オーナーが何を伝えたいか、顧客がどのように受け取るか、両者に食い違いがあればサロンの魅力は半減します。

サロンのコンセプトとは企業理念に基づいたものであり、サロン独自の価値を入れ込むこともポイントです。

大手脱毛サロンをコンセプトの例として、見てみましょう。

脱毛サロン KIREIMO(キレイモ)の場合

「すべての女性をもっとキレイに」
キレイモは、もっとキレイになりたいと願う 女の子のことを第一に想い、
その理想を叶えるために生まれ、 成長してきた全身脱毛専門サロンです。
【参照:キレイモについて | 全身脱毛サロン キレイモ【公式】

キレイモの場合、施術を受ける部屋は、プライベート感を重視したサロンの空間で、過ごしやすさにこだわっています。

また仕事や学校帰りでも通えるよう、店舗は駅から近い場所にあることも特徴です。

仕事や学校帰りでも通えるよう21時まで営業しており「忙しくてもキレイになりたい」人へのアプローチとして、予約がとりやすいと謳っていることもコンセプトです。

対処法

  • 顧客に感じてもらいたいこと
  • 顧客があなたのサロンを選ぶ理由(自社の魅力)
  • なぜ何度も足を運びリピートしてくれているのか

これらを明確に把握することが、集客への第一歩です。オーナーであれば、これらはすぐに想像できるでしょう。

魅力やコンセプトは、競合の他社と差別化できる部分であり、長く選ばれる店舗になるために欠かせないことです。

上記でピックアップした3つのことを、ホームページやSNSで集客をするときに、盛り込んでみてください。

そうすると今まで以上にターゲットに刺さる宣伝ができるはずです。

コンセプトの例として大手の全国チェーン店を挙げましたが、個人店など小規模の店舗しかできないサービスもあります。

予約に柔軟な対応をする、ビジネス用のLINEで1対1でコミュニケーションをとるなど、ひとりだからこそできることも、サロンの魅力でありコンセプトになり得るのです。

④適切な単価を設定できていない

できるだけ多くの顧客に利用してもらいたいからと、安易にサービスの価格を下げることは好ましくありません。

その理由は、低単価による負の連鎖につながるからです。

単価が低いまま、新規顧客の獲得にコストをかけると利益が少なく、再度新規顧客の獲得を目指す。

新規で一度きりの来店ばかりだと安定した利益が生まれず、さらに新規顧客を獲得しようとする……これが負の連鎖です。

「新規顧客の獲得は、リピーターにかかるコストの5倍が必要」というように、新規顧客適切な単価が設定できていなければ、集客どころか経営すら危うくないかねません。

対処法

  • 適切な単価に設定すること
  • リピート率を上げること

低単価で集めた顧客は、サービスの質より安さを理由に来店していることが少なくありません。

初回利用とはいえサービスの単価を下げすぎず、そして2回目の来店を促すための集客方法を実施しましょう。

新規顧客も大切ですが、利益を出し続けるためには、売り上げに貢献するリピーターを増やすことが重要です。

ただ集客方法を実践するだけではなく、顧客がまた利用したいと思える、価格以上に質の高いサービスを提供することも忘れないでくださいね。

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サロン集客に大事なのはコンテンツの中身!

集客では「どのようなことを発信するか」、発信のコンテンツ(内容)が重要です。

競合サロンが多いなかであなたのサロンが選ばれるには、顧客の記憶に残るサロンを目指します。

そのためには、集客法とともにストーリーを盛り込みましょう。

  • 現在までの経歴、サロンの沿革
  • 自分のサロンを開店した経緯
  • どのような思いをもち施術をしているのか
  • なぜその商品を扱っているのか
  • なぜそのメニューを提供しているのか

集客の際には、サロンの雰囲気やメニューだけではなく、サロンがもつストーリーを顧客に伝わるよう記載するのです。

何を書けばよいのかわからないときは、接客する顧客に向けて手紙を書くつもりで、あなたの思いを綴りましょう。

ストーリーやエピソードを盛り込むことで、数あるサロンのなかであなただけの輝きとなり、来店のきっかけとなるはずです。

「プッシュ型」と「プル型」2種類の接客方法

ここでは、マーケティングにおけるプッシュ型・プル型、2種類の接客方法の意味と例を紹介します。

サロンの集客を成功させるためには、バランスよく2種類の方法を実践しましょう。

プッシュ型

プッシュ型とは、顧客の意思に関係なく、サロン側から宣伝・アピールをしていく集客方法です。

顧客が何か行動をしなくても、受動的に情報を受け取ることを意味します。

プッシュ型の集客には、チラシ・DM・メルマガなどがあります。

メリット

  • 不特定多数の人に向けて宣伝できる
  • 新規店舗でも認知度の上昇につながりやすい
  • 潜在顧客に対してアピールできる

デメリット

  • 不特定多数に対して宣伝すると、無駄も出やすい
  • 1回あたりは安いものの、トータルで見たときコストがかかりがち

プル型

プル型とは、顧客自ら情報を受け取りにいくことを指します。

サロン側が設置しているホームページや、広告を閲覧する能動的な集客です。

プル型の集客には、Googleビジネスプロフィール・自社サイト・ポータルサイト・SNS・リスティング広告・口コミなどがあります。

メリット

  • プッシュ型と比較するとコストがかかりにくい
  • ひとつの媒体で複数の顧客に宣伝できる
  • サロンを探す顧客へピンポイントでアプローチできる

デメリット

  • サロンの認知度が低い場合は効果が出にくい
  • 即効性は期待できない

ふたつを組み合わせることが大事

プッシュ型とプル型にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、ふたつをうまく組み合わせて集客していきましょう。

業種に限らず店舗型ビジネスの集客では、プル型であるGoogleビジネスプロフィールの運用が必須です。

Googleビジネスプロフィールは、「ネイルサロンに行きたい」と目的は決まっているものの、どの店舗でサービスを利用するか決めていない人へのアプローチに向いており、新規顧客獲得に有効です。

一度来店した顧客にはメールで次回予約を促す、特定エリアの住人に向けてキャンペーンを行うときはDMを送付するなど、顧客がいる段階に合わせてプッシュ型・プル型を使い分けます。

またサロンをオープンしたばかりの時期は、認知度を向上させるためにプッシュ型集客に力を入れ、徐々にプル型の比率を高めるなど、変化させることもよいでしょう。

サロン集客の具体的な方法13選

ここでは、具体的なサロンの集客方法を紹介します。

サロンの集客効果を最大限発揮するためには、自社の強み・魅力・コンセプトを洗い出しておきましょう。

①Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

Googleビジネスプロフィールとは、MEO対策に必要な、Googleが提供する店舗集客・情報提供ツールです。

MEO対策とは

Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)の最適化であり、検索上位を目指す施策のこと。

正しく運用することで集客効果や認知度の向上の役割を果たします。

ローカル検索をする人は来店する可能性が高い顧客であること、運用自体は無料であることから、費用対効果の高い集客方法のひとつです。

ローカル検索とは

特定のエリアに関するキーワードを入れた検索、検索した現在地によって、検索結果が変わる仕組みのこと。

こちらの赤枠は、サロン名で検索した際に表示されるナレッジパネルと呼ばれる画面で、個別の店舗情報が掲載されます。

Googleビジネスプロフィールのナレッジパネル

続いて以下の画像は、ローカル検索の際に表示される、地図+店舗情報のローカルパックです。

ローカル検索と自然検索の検索結果

ローカルパックは検索順位1~3位であることに加えて、自然検索結果(青枠)より上位に表示されるため、次に紹介する方法SEO対策よりも高い集客効果が期待できます。

MEO対策の具体的な手段

ローカル検索の検索順位は、関連度・距離・知名度、3つの要素で決まります。

  • 関連度:検索キーワードとGoogleビジネスプロフィールが、合致する度合い。情報を充実させることで関連性を高められる。
  • 距離:検索したユーザーの現在地から、店舗前の距離。「美容院」のように、検索キーワードに地名が入っていなくとも、現在地情報をもとに美容院に関する店舗情報を表示する。
  • 知名度:ビジネスが知られている度合い。口コミの数の多さ、評価の高さは知名度によい影響を与える。

ローカル検索における順位改善の具体的な施策としては、以下のような方法を行います。

  • Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる
  • 営業時間や定休日、キャンペーンなどを常に最新の情報に保つ
  • ユーザーからの口コミに返信する・管理する
  • 投稿機能を使い、写真やテキストで店舗の魅力を発信する
  • 自社サイトとGoogleビジネスプロフィールを関連づける
  • 店名・住所・電話番号の表記方法を統一する(構造化マークアップ)
  • 自社情報をSNSや他社メディアに言及してもらう(サイテーション)

Googleビジネスプロフィールの店舗情報や投稿機能では、サロンや自社のサービスならではの要素を盛り込んでみてください。

情報の項目では、店舗のプロフィールを入力しましょう。

  • サロンのホームページ
  • 店舗の予約ページへのリンク設定
  • 店舗の属性(感染症対策の有無、支払い方法の種類、予約の可否、Wi-Fiの有無、トイレの有無など)
  • サロンで提供するメニューや商品(写真、テキストでの説明、メニュー料金の掲載が可能)
  • 自由に記載できるビジネス情報(サロンの場所、メニュー、施術による効果、サロン独自のアピールポイント、おすすめメニュー、客層、ホームケア商品の紹介などを文章で紹介)

そして投稿機能では、自社をアピールする内容を発信しましょう。

  • 顧客がもつ悩み別のおすすめメニュー(肩こりに悩む人は、当店の◯◯がおすすめです)
  • 顧客の施術例(どういうタイプの人におすすめかを紹介。写真付きで解説)
  • 新規顧客限定、リピーター限定など、顧客のタイプに合わせたキャンペーン情報
  • 期間限定の割引や利用者限定プレゼントなどのキャンペーン情報
  • 季節のおすすめメニュー(季節に合うヘアカラー、ネイルカラー。正月太り解消リンパマッサージなど)
  • 営業時間の変更、年末年始の営業時間、リニューアルオープンなどの店舗に関するお知らせ

また、写真も定期的に新しいデータをアップしてみてください。

美容院であれば、カラーのビフォーアフター、ネイルサロンであればネイルデザインのサンプルなどがおすすめです。

MEO対策では、どのようなキーワードで検索されたときに、上位表示をさせるか「対策キーワード」を設定します。

Googleビジネスプロフィールの情報、ユーザーからの口コミ、投稿で対策キーワードを入れることで、ユーザーの検索意図との関連性が高まり、上位表示を狙いやすくなるのです。

登録と初期設定、運用のポイントはこちらの記事をチェックしてみてください。

Googleビジネスプロフィールとは?店舗集客に必須!登録方法や活用のコツを紹介

美容室がGoogleビジネスプロフィールを使う理由や活用術、成功事例を紹介

Googleマップの利用率が集客のカギとなる

Googleビジネスプロフィールではマップも同様に表示されており、この地図アプリが集客の大きなポイントになります。

株式会社エフェクチュアルが2021年に行った調査「使ったことがある地図アプリ」では、Googleマップが1位という結果が発表されました。

使ったことがある地図アプリ

【参照:【2021年版 定点調査】地図アプリ利用率1位はGoogleマップ!エフェクチュアルが地図アプリの利用トレンドをレポート|株式会社エフェクチュアルのプレスリリース

Googleマップは約9割のユーザーに利用経験があり、使用目的1位は「経路検索やカーナビ」、2位が「店舗の情報確認」であると発表されています。

多くのユーザーが利用するGoogleマップにおいて、順位を上げることがより多くの人から注目を集め、来店するきっかけになるのです。

このような理由から、店舗型ビジネスにおいて、Googleマップを表示させるGoogleビジネスプロフィールの最適化が重要であるとわかります。

②ホームページ(SEO対策)

ホームページは、集客においておもに3つの役割を果たします。

  1. ホームページの存在が、顧客に対して安心と信頼を与える
  2. 予約フォームの設置で、サロンへの直接的な集客につながりやすい
  3. SEO対策によりGoogleビジネスプロフィールの順位上昇も目指せる

顧客はSNSやポータルサイトだけのサロンよりも、ホームページをもつサロンのほうが信頼できると感じるでしょう。

ホームページは、サロンの雰囲気やテーマカラーに合わせてWEBデザインを行い、視覚的にコンセプトを伝えられます。

サロンのホームページをつくるときは、以下のページが必要です。

  • サロンに関する情報(企業理念、サロンの住所や電話番号などの情報、Googleマップを使ったアクセス方法)
  • 施術メニューと料金(写真付き、施術時間の記載もあると望ましい)
  • オーナー・スタッフの紹介ページ(写真付きプロフィール、得意な施術や強み、担当業務)
  • 24時間予約できる予約・問い合わせフォーム

施術メニューは、文字だけで伝わりにくいことを解説をしたり、施術中やビフォーアフターがわかる写真を掲載したりしましょう。

サロンの施術でどのような効果が得られるのか、施術後のイメージができる写真があれば、顧客は安心して来店できるはずです。

それでも不安がある顧客には、24時間受け付けている、問い合わせフォームから連絡をしてもらう導線をつくります。

集客につなげるためには、メニューを見た顧客がストレスなく予約できるシステムをつくり、来店機会を逃さない工夫が必要です。

SEO対策とは

SEO対策とは、検索エンジン最適化を指します。

Googleなどの検索エンジン上で検索をしたとき、ホームページを検索結果の上位に表示させるための対策です。

検索エンジンが理解しやすいサイト構成にする、ユーザーが満足できるコンテンツを提供するなどの方法はありますが、直接的な集客の手段とはいいづらいでしょう。

自社のホームページの検索順位が上がれば、そのぶん多くのユーザーの目にとまり集客効果を発揮します。

ただ、SEO対策はプロによる施策が必要であり、効果を発揮するまで半年以上かかるケースが少なくありません。

サロンのオーナー自身で行うことは難しいため、マーケティング会社など専門家に任せる分野となるでしょう。

③ポータルサイト(クーポンサイト)

ポータルサイトとは、ホットペッパービューティーや楽天ビューティーといった、各サロンを紹介するページの入り口(ポータル)となるコンテンツです。

初来店時クーポン、2回目以降クーポンが利用できるサイトもあり「クーポンサイト」とも呼ばれています。

より多くのユーザーに目にとまること、予約・集客に直結しやすいメリットはあるものの、以下のようなデメリットもあります。

  1. サイトへの掲載料が高額
  2. リピートにつながりづらい
  3. 低価格競争に巻き込まれる
  4. 他社と差別化しなければ集客効果が得られない

ポータルサイトの大きなデメリットとして、掲載料が高額になる点があります。

より多くのユーザーの目にとまるよう上位表示させるなど、オプション料が高いことから大きな負担になりがちです。

初回クーポンだけを使うために来店する顧客もいて、リピートにつながりづらく、低価格競争に巻き込まれることもあります。

安さを理由に来店する顧客は多いことも事実です。しかし、質の高いサービスを提供するためには、低価格なサービスを提供することが好ましくないケースもあるでしょう。

そして情報が多数掲載されているポータルサイトでは、他社にはない強みをアピールしていかなければなりません。

高い掲載料を支払っているものの、競合の情報に埋もれて集客効果を発揮できなければ意味がないのです。

ただ、サロンを新規オープン、リニューアルしたときなど知名度の向上を目指す目的であれば、費用対効果の高い集客方法になるでしょう。

④SNS

SNSは、リアルタイムで画像や動画とテキストを同時に投稿できることから、サロンの情報発信や集客に役立つツールのひとつです。

10~30代の若い世代は、検索ツールとしてもSNSを使う機会が多いことが特徴です。

SNSのメリットは、ユーザーの反応がダイレクトであること、比較的短時間で情報発信ができることにあります。

いいね・リツイート・リプライをすぐ確認できて、ユーザーが求めていることを把握しやすいため、バズらせることができれば、集客や認知度向上に直結するのです。

  • サロンの外観や内装(雰囲気や清潔感を伝える
  • オーナーやスタッフの人となりがわかる画像
  • 施術前後の比較写真(ビフォーアフター)
  • 施術やメニューの内容、料金等

このようなことをSNSで発信をすれば、顧客の不安を払拭して来店や予約へとつながります。

「SNSは面倒、時間がない」と更新が苦手なオーナーもいるでしょう。

しかし、SNSの運用は高額な費用が必要となるクーポンサイトに頼らない、自力の集客力を高める第一歩です。

すぐに効果は出てないものの、積み重ねた投稿、寄せられた口コミはサロンの財産にもなるため、こつこつと運用を継続してみてください。

Instagramで集客する

Instagramは画像がメインであることから、サロンとの相性がよいSNSです。

投稿やストーリーズなどビジュアル重視のSNSであり、統一感を意識した投稿をすれば、アカウントのプロフィール画面を見るだけでサロンの雰囲気が伝えられます。

若若い世代が多く利用するInstagramでは、美容に興味をもつ女性が多く利用しており、サロンの知名度を上げるためのツールとして最適です。

すでにサロン専用のInstagramアカウントを開設しているのであれば、以下のポイントを押さえているかチェックしてみてください。

  • アカウントを「プロアカウント」に切り替える
  • サロンのコンセプトやターゲットをもとに、画像の色味や加工の方法、文章の雰囲気や絵文字など、投稿内容の軸を決める
  • プロフィールに自社サイトのURLを設置して、予約への導線をつくる
  • ユーザーにとって有益な情報を発信する(美容員であれば、ドライヤーの使い方、髪が傷みにくいホームケアの方法等)
  • 投稿に、店舗名・住所・電話番号、ハッシュタグを入れる
  • 投稿する頻度と時間帯を決めたうえで、定期的に更新を続ける

より詳細な方法は、以下の記事で紹介しています。

インスタグラム集客の方法!成功の秘訣やフォロワーを増やすコツもご紹介

Twitterで集客する

Twitterは年代を問わず、多くのユーザーが最新情報を入手するために利用するSNSです。

サロンでTwitterを運用する際は、新しい商品や設備の入荷、キャンペーン情報、メニューの変更など最新情報の発信の場として利用することがおすすめです。

リアルタイムで情報発信できるため、当日の予約状況や営業時間の変更など、早急に伝えたい情報を伝える手段としてもよいでしょう。

またTwitterにはリツイート機能があり、情報の拡散がされやすいツールです。

一度でも投稿がバズり拡散されると、非常に多くのユーザーに認知してもらえて、フォロワー数も増加します。

たとえば、フォロワー限定の割引クーポン、リツイート+フォロワー追加でサロンメニューのグレードアップなど、お得になる情報を発信して、新規顧客の獲得にもつなげられます。

ユーザーがいいねをしたくなる、来店したくなる投稿を心がけて、集客へとつなげましょう。

Facebookで集客する

Facebookは、30代後半〜40代以上がアクティブに活動しているSNSです。

アラサー、アラフォー世代をターゲットにしているサロンでは、ほかSNSより高い集客効果を得られる可能性があります。

画像とテキストで投稿をして、いいねやコメントをもらえるシステムですが、Twitterと比較すると拡散力は期待できません。

ただFacebookでは、個人アカウントとは異なる「Facebookページ(ビジネスアカウント)」の作成が可能です。

ビジネスアカウントでは、予約の受付や電話をかけるなど、集客につなげやすい機能もあるため、運用をして損はないでしょう。

Facebookで集客するのであれば、以下のポイントを実践してみてください。

  • コンセプトに合わせた画像を掲載しつつ、テキストでサロンに関する情報を発信する(施術メニュー、金額、スタッフ等)
  • 質問やコメントなどをしたユーザーに、丁寧に返信をする
  • フォロワーの投稿にいいねをする
  • Facebookユーザーが来店したときは、許可を得たうえでタグ付け(友達の名前を入力して一緒にいることを知らせるシステム)をして投稿する
  • サロンに来店したユーザーの投稿をシェアする

個人サロンであれば、顧客とのできごとを発信することも、オーナーの人となりを感じやすく、安心感のあるサロンであることも伝えられます。

LINE公式アカウントで集客する

LINE公式アカウントとは、サロンと個人が「友だち」となってコミュニケーションがとれるツールです。

LINEは日本国内において多くの人が利用しているコミュニケーションアプリであり、あらゆる世代の集客に向いているでしょう。

個人間のようなトークだけではなく、サロンからの情報配信、クーポンの配信、予約や電話をかけられるなど、あらゆる機能がメッセージ画面から利用できます。

ほかにもポイントカード機能など、特にリピーターに対するアプローチに最適なツールです。

⑤ブログ

ブログは、プロだからできるアドバイスなど、顧客が抱える悩みを解決するコンテンツとして優秀です。

ブログというと日記のようなものをイメージしますが、ユーザーはスタッフの日常を知りたいとは思わないものです。

集客を目的にブログを更新するのであれば、ユーザーが求めている記事であり、来店のきっかけとなる記事を書く必要があります。

たとえばヘアサロンの場合、以下のような記事を書くとユーザーの興味・関心をひくでしょう。

  • ヘアカラー後の色落ちを防ぐ方法
  • 髪がまとまるドライヤーの使い方
  • プロがおすすめするドラッグストアでも変えるシャンプー&コンディショナー

適宜画像や動画を入れながら、プロにしかわからない記事を書くことで、読者は来店をしてみたくなるはずです。

自社サイトをもつサロンであれば、ホームページのコンテンツのひとつにブログを設けて、定期的に更新すればSEOの効果も期待できます。

⑥WEB広告

WEB広告とは、インターネット上にある広告を指します。

サロンの集客では、SNSのタイムライン上に表示される「SNS広告」や、検索エンジンの検索結果とともに表示される「リスティング広告」を利用するケースが多いでしょう。

SNS広告

Twitter、Instagram、Facebookの各SNSでは、広告が配信されています。

なかでも、Facebookは同SNSだけではなくInstagram、AudienceNetwork(国内のメディアへも広告配信しているネットワーク)での広告配信できることが特徴です。

SNSではユーザーがアカウント登録をする際に、年齢・性別・居住地などの情報を入力しており、ユーザーの情報に基づいた広告を表示させるターゲティングが可能です。

たとえば20代前半の女性ユーザーがいたとします。この場合であれば、20代の女性が興味・関心を抱きやすい広告(美容・恋愛・ファッション等)が表示されるでしょう。

またユーザーが関心や興味を抱いていること、職業の設定によってもターゲットの設定ができます。

一例ですが、コスメやネイルに興味があるユーザー、職業がスタイリストの人をターゲットにしてサロンの広告を配信できます。

これに加えて、投稿にいいね・リツイート・閲覧した情報は「ユーザーが興味のあること」として、アクションをした投稿に関連した広告も表示する設定も可能です。

属性をもとに、ユーザーの顕在的・潜在的なニーズに沿った広告が表示されることが、SNS広告の特徴です。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索結果の上部に表示される広告(検索広告)と、サイト内に表示されるコンテンツと連動した広告(ディスプレイ広告)のことです。

リスティング広告は新規顧客の集客に有効で、おもに顕在層・潜在層に対してアプローチできます。

  • 顕在層:あなたのサロンや商品を知っているが、ほかサービスと比較・検討している
  • 潜在層:あなたのサロンを知らない人

検索広告の例

検索広告の例

検索結果の上位に表示されるもので、広告の文字がついているものが検索広告です。

検索広告は、あなたのサロンの存在を認知している顕在層に有効といわれています。

1回あたりの広告クリック単価(CPC) は高いものの、成果につながる確率(CVR)が比較的高いことが特徴です。

目的をもちキーワードを入力して検索していることから、予約や問い合わせなどにつながりやすいとされています。

ディスプレイ広告の例

ディスプレイ広告の例

コンテンツの中に埋め込まれた、画像やテキストの広告がディスプレイ広告です。

ディスプレイ広告は、あなたのサロンを知らない潜在層にもアプローチができます。

広告の配信設定にもよりますが、検索広告とよりディスプレイ広告のほうが1回あたりの広告クリック単価(CPC) が安いことが特徴です。

ただし、顧客ひとりを獲得するための単価(CPA)が高く、成果が出る確率(CVR)が低いといった側面をもちます。

検索広告とディスプレイ広告の傾向

  • 検索広告:クリック1回の単価は高いが、成果が出る確率も高い
  • ディスプレイ広告:クリック1回の単価は安いが、成果が出る確率は低い

ただし、大手企業が多額なお金をかけて出稿している可能性が高いため、いずれの方法でも費用が高くなると予想されます。

大手企業のリスティング広告では、1回あたりの広告クリック単価(CPC)が高く設定されており、大手企業より上位に広告を表示させようと思えば、さらに高い単価で入札しなければなりません。

競合他社や大手有名企業より、自社のリスティング広告を上位に表示させるとなれば、広告費が大きな負担になる可能性があります。

個人店など小規模なサロンの場合は、費用対効果を検討する必要があるでしょう。

⑦メールマガジン(Eメール・SMS)

メールマガジンを使った集客は、リピーターやしばらく来店していない顧客へのアプローチに有効です。

ネイルのように定期的なお手入れが必要なサロンは、来店から3週間前後に「メンテナンスの時期が近づいてまいりました」とメールを送信してもよいでしょう。

メールには予約ボタンを設置して、できるだけスムーズに予約ができるように導線をつくります。

メールの内容は、季節限定のネイルデザイン、キャンペーン・クーポン情報を添えておくと、顧客は来店をする動機ができるはずです。

SMSは開封率は90%以上であるため、予約前日のリマインドメールとしてもおすすめです。

⑧店舗専用アプリ

店舗専用アプリとは、あなたのサロンだけのスマホアプリです。

予約、クーポンやキャンペーン情報の配信、ポイントカードなどの機能があり、顧客と接点をもちやすくなります。

スマホにはプッシュ通知があるため、顧客にはサロンからのお知らせに気づいてもらいやすいのです。

ただ、アプリの開発には大きなコストがかかるケースもあるため、個人サロンなどでは費用対効果が合わないケースがあるかもしれません。

ほかの集客方法と比較すれば優先順位は下がるため、無理に店舗専用アプリを導入しなくてもよいでしょう。

⑨口コミ・紹介

サロンの集客において、GoogleビジネスプロフィールやSNSの口コミなどWEB上にある評判が、顧客が来店するきっかけをつくります。

サロンに来店した顧客に対して、口コミの投稿を促すなどして数を増やしていきましょう。

特にGoogleビジネスプロフィールの口コミの数と質は、検索結果の順位に影響を与えるため、待合室にPOPを貼ったり来店後のメールで依頼するなどしてみてください。

Googleビジネスプロフィールの口コミを増やす方法と対策の重要性!注意点も解説

また、顧客から新規顧客への紹介も、サロンの集客方法として有効です。

「新規で来店したお客様 全メニュー1,000円引き」のような紹介カードをつくり顧客に渡しておくと、新たな顧客の獲得へとつながります。

カードを直接渡す以外にも、ネットで予約する際に紹介コードを記載する欄を設けてもよいでしょう。

口コミと紹介いずれにおいても、顧客があなたのサロンを誰かに教えたくなるような、最高のサービスを提供することが大前提です。

⑩チラシ・DM

チラシには、新聞の折り込みチラシと、ポストに直接投函するポスティングの2種類があります。

チラシのような紙媒体は、WEBを活用しないシニア世代の顧客に対して有効な手段です。

エリアを限定して配布できるため、地元密着型のサロン向けの集客となるでしょう。

DM(ダイレクトメール)は、来店経験のある顧客に対してアプローチする手段です。

一度来店したものの長期間足を運んでいない顧客、季節のキャンペーンで集客をしたいときなどにおすすめです。

チラシとDMのいずれにおいても、クーポンをつける、思わず読んでしまう文章を添えるなど、すぐに捨てられない工夫が必要でしょう。

⑪地域誌・フリーペーパー

地域誌やフリーペーパーは、特定の市区町村のみで配布されるものであり、ローカルビジネスの集客におすすめの方法です。

掲載する方法としては、広告として出稿するケース、取材をして店舗を取り上げてもらうケースが多いでしょう。

広告を出稿すればお金はかかりますが、地元地域の人から注目を集めやすく、新規顧客の獲得に役立ちます。

限られたスペースでの宣伝となるため、店舗のホームページへつながるQRコードやクーポンを添えておくと、より多くの人の目にとまります。

また、珍しいサービスを提供するサロンであれば、取材を受けて地域の情報誌に掲載されることがあるかもしれません。

メディアを運営する会社に問い合わせをして、取材をしてもらえないかと問い合わせをしてみてもよいでしょう。

⑫お礼状

お礼状とは、来店後の誕生日、サロンの周年記念、年末年始などのタイミングで送る手紙です。

新規顧客やリピーターなど、サービスを利用した顧客に対して、次回の来店を促すために送ります。

注意点としては、営業の一環としてお礼状を送られていると感じさせると逆効果になること。

お礼状を出す際には、一言直筆のメッセージがあると人となりを感じられて印象が大きく変わります。

顧客が「自分は大切にされている」と感じられる手紙を送ることが重要です。

⑬ウェルカムカード

ウェルカムカードとは、顧客が座る席や施術の部屋などに、前もって準備しておくメッセージ付きのカードです。

手書きのメッセージであれば、顧客はていねいで心地のよい接客だと感じるでしょう。おもに以下のようなメリットがあります。

  • サロンの第一印象がよくなる
  • 初めて来店する顧客でも緊張をほぐしやすい
  • 「私は大切にされている」という特別感を与えられる

「ご来店ありがとうございます」のあいさつだけでなく、その人個人に向けた何か一言も添えるとよいでしょう。

また退店時にサンクスカードを渡すなど、帰宅後にもサービスを満足してもらうための工夫も可能です。

感謝の気持ちとともに、ホームケアの注意点や体を気遣う一言、商品のサンプルを渡すとより特別感を演出できます。

最高の体験をすることが次回の来店へつながるため、サロンにおけるリピーターの集客方法として特別感が重要なのです。

サロンの集客には感染症対策も欠かせない

新型コロナウイルスによって、多くの人はインフルエンザなど、感染症に対して今まで以上に敏感になったのではないでしょうか。

ヘアサロン、ネイルサロン、ボディケアサロンなどでは、顧客と向き合い触れる機会が多く、お互いに感染症に配慮しなければなりません。

感染症によって集客が難しい時期でも、安心して利用してもらえるように、顧客にアピールをすることも大切です。

顧客の目にとまりやすいGoogleビジネスプロフィールやSNS、ホームページなどで、どのような対策をしているか伝えてみましょう。

当然、実施していない対策を「している」と謳ってはいけません。

一例ではありますが、NPO法人日本ネイリスト協会では顧客とサロンの安心・安全のために感染症対策ガイドラインが設けられています。

多くの店舗では対策を実施しているはずですが、集客のために今一度確認しておくとよいでしょう。

まとめ

サロンの集客は、なぜ集客に伸び悩んでいるかを洗い出したうえで、適切な集客手段をいかに継続させるかが重要です。

多くの場合、開店時からすぐに理想どおりの集客や利益が上がるとはいえません。さらに、同じエリアに競合が開店するなど、伸び悩むこともあるでしょう。

このようなときは、他社にはない強みや魅力、差を付けられる集客の方法実践して、冷静に対処することが重要です。

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