こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「美容室の集客に有効なローカルSEOって?」
「美容室にはSEO対策とMEO対策どちらがおすすめ?」
「美容室のオンライン集客を強化したい…」
そんなお悩みありませんか?
美容室の集客強化には、ユーザーのエリア検索に対応している、ローカルSEO対策が有効です。
今回はまずローカルSEO対策とは何か、一般のSEO対策との違い、効果を出すコツを詳しく解説します。
この記事を参考にして美容室のローカルSEO対策が強化できれば、オンライン集客に大きな効果が期待できます。
美容室・美容院のSEO対策とローカルSEO(MEO)対策の違いは?
SEO対策とローカルSEO(MEO)対策の違いをしっかり認識できていますか?
まずは基本的な知識を付ける所からスタートしましょう!
SEO対策とは?
SEO対策とは「検索エンジン最適化」を意味し、Googleエンジンで検索をした際にWebページを上位表示させるための対策のことをいいます。
SEO対策ではWebサイトを出来るだけ上位表示させることで、ユーザーのクリック数を稼ぐことを目的としています。
なぜならユーザーがキーワードで情報を検索した際には、上位のページのみを確認して満足し、それ以降のサイトを確認しない場合が多いからです。
美容室の公式サイトを関連キーワードで上位表示させることができれば、お店の知名度をアップすることができるでしょう。
ローカルSEO(MEO)対策とは?
MEO対策とはお店のGoogleビジネスプロフィール情報を、Google検索やGoogleマップ検索で上位表示を目指す施策のことを言います。
検索結果には地理的な条件が加味されるため、MEO対策はローカルSEO、ローカル検索などとも呼ばれます。
スマートフォンの普及に伴い、美容室など目的地を決める際に事前にインターネットで情報を調べる人が増えています。
MEO対策では利用する店舗を比較・検討しているユーザーに向けて情報発信をするので、より確度の高い見込み客にアプローチすることが可能で集客に効果が期待できます。
美容室・美容院がまず取り組むべきローカルSEO(MEO)対策
美容室・美容院はローカルSEO(MEO)対策をまず強化しましょう!
その理由を詳しく解説しています。
美容室のSEO対策は難易度が高い
日本における美容室の数は、実はコンビニよりも多いって知っていますか?
そんな多くのライバルと競い合いながらSEO対策を行って、人気のキーワードで上位を獲得するのは簡単ではありません。
それに美容室のSEO対策の場合は、ライバルに競合他社のサイトだけではなく、美容室の情報比較・予約ができるポータルサイトが含まれます。
実際に「大阪 美容室」で検索した結果を見てみましょう。
上位5位までは、ポータルサイトやまとめサイトがズラッと並んでいるのがお分かり頂けるかと思います。
ポータルサイト等が上位表示されるのは、ユーザーが目的地を探す際に店舗間の比較情報を求めているという背景も関係しています。
かといってポータルサイトに登録するには高額な費用が必要で、サイト内の表示順争いも熾烈なため、あまりおすすめできません。
大手企業などが運営するポータルサイトに、個人経営の美容室サイトがSEO対策で対抗しようとするのは容易ではないというのが現状です。
多くのユーザーが美容室探しをGoogleマップで行う
株式会社エフェクチュアルが2021年3月に行った「口コミ・レビューに関する意識調査」の結果をご紹介します。
「美容室・理容室を選ぶ際にどのサービスの口コミ・レビューを信頼するか」という質問に関して2019年と同様、1位は大規模ポータルサイトで41.8%でした。
しかし注目すべきは2位の「Googleマップ」が28.5%と2019年から4.9ポイント増加した点です。
大規模ポータルサイトの支持率が若干減少しているのに比べて、Googleマップは支持率が増加しているということは、今後もGoogleマップでの美容室選びがより盛んになる可能性があります。
今からGoogleビジネスプロフィールの情報管理を徹底して、集客チャンスを逃さないようにしなければなりません。
美容室のホームページの重要度は意外と低い!?
美容室・美容院の集客アップでSEO対策を率先しておすすめしない理由として、ユーザーのお店選びに必要な情報は、Googleビジネスプロフィールで十分に網羅できてしまうという点が挙げられます。
お客さんが美容院選びで求める情報例
・料金表
・施術メニュー
・スタッフ紹介
・サロン専用商品
・場所、アクセス方法
・駐車場有無
・お店の写真
・セール情報
先にも触れましたが、ユーザーは美容室の情報を比較して、店舗選びをする傾向があります。
自分の中での比較ポイントを店舗ごとに比べて、来店する店舗を決めることになります。
そのため第1段階での比較はわざわざ個々の美容室のホームページ訪問ではなく、Googleビジネスプロフィールの情報やポータルサイト上で行われると予測できます。
つまりGoogleビジネスプロフィール上で、お客さんの目に留まる美容室になるためのローカルSEO(MEO)対策が最優先事項といえるでしょう。
SEO対策されたWebサイトよりも上部に表示される
ローカルSEO(MEO)対策を行うGoogleビジネスプロフィールの表示位置は、SEO対策を行うWebサイトの表示位置よりも上になります。
特にローカルSEO(MEO)対策が成功し、上位3件に入ることができれば、ローカルパックと呼ばれるGoogleビジネスプロフィールのリストに表示され、必ずユーザーの目に留まります。
ローカルSEO(MEO)対策の最終目標としては、このローカルパックに表示させることです。
MEO対策上位表示に関しての記事も参考にしてみてください。
SEO対策よりハードルが低い
ローカルSEO(MEO)対策は一般のSEO対策と比較して、価格や難易度が総じて低い傾向があります。
まず大前提として、ローカルSEO(MEO)対策に必須なGoogleビジネスプロフィールは無料で利用可能です!
つまり自分の力でローカルSEO(MEO)対策を成功させることができれば、費用を掛けることなく集客が可能だという事です。
また専門業者に対策を依頼する場合も、ローカルSEO対策費用は比較的安価で済み、効果もSEO対策に比べて短期間で実感できる場合が多いです。
弊社ケイビーカンパニーもGoogleビジネスプロフィールのデータ管理を始め、MEO対策やSNS対策、オンライン予約対策など、トータル的な集客改善ができる管理ツール「検索ドーン」をご提供しています。
店舗集客にお悩みの場合は1度ご相談ください。
MEO対策の費用や相場、ツール比較の記事も参考にしてみてください。
美容室・美容院のローカルSEO対策を成功に導く9つの秘訣
今すぐ試したいローカルSEO(MEO)対策のポイントを一挙ご紹介します。
①ロングテールSEOを意識してキーワードを選ぶ
ローカルSEO(MEO)対策は、強化するキーワードの設定が第1関門になります。
「大阪 美容室」のように、競合がひしめき合うエリア名を含んだキーワードで、自分の美容室の情報を上位表示させるのは簡単ではありません。
そんな時に参考になるのが、ロングテールSEOの考え方です。
ロングテールSEOとは、2つ以上の単語で構成されるキーワード(複合キーワード、テールワード)を軸に行う施策です。
あえて検索ボリュームの大きいキーワードを避けることで、ニーズの合ったユーザーに確実にアピールすることが可能になります。
例えば「大阪 美容室」を基にキーワードを考えてみましょう。
ロングテールSEOを意識したキーワード例
・大阪 心斎橋 美容室
・大阪 梅田 縮毛矯正
・大阪 難波駅 カラー
適切なボリューム数を判断し、強化するキーワードを決めることがローカルSEO(MEO)対策成功の鍵になります。
②お客さんの悩みを知って集客に活かす
美容室選びをするお客さんは、何を重視してお店を決めているのでしょうか?
値段や場所はもちろんですが…美容室の場合はズバリ「お客さんのお悩み」がポイントです!
特に髪にこだわりを持っているユーザーは、値段や位置情報だけではなく、その美容室が何を得意としているか、という点に注目しています。
例えば枝毛など髪の傷みに悩んでいるユーザーは、トリートメントに特化している美容室や、髪を傷めない染髪やパーマができる美容室を求めています。
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させ、お客さんに「自分の髪の悩みが解決出来そうだ!」と感じてもらえれば、選んでもらえる美容室に成長できます。
お店のウリと照らし合わせて、アピールしていくお悩みポイントを設定してみましょう。
ユーザーの抱える髪の悩み例
・髪の傷み
・枝毛
・アホ毛
・白髪
・薄毛
・猫毛
・剛毛
・毛量が多すぎる
・カラーが上手く入らない
・カラー剤で荒れてしまうことがある
キーワード選定のポイントと合わせて、美容室の特性にピッタリのお悩みポイントを見つけてみてください。
美容室の集客ポイントについてまとめた記事も参考になるはずです。
③Googleビジネスプロフィールの更新頻度を高くする
ローカルSEO(MEO)対策の成功は、Googleビジネスプロフィールの情報管理に大きく関わっています。
Googleビジネスプロフィールを上位表示させるには、次の3つの要素が影響しています。
Googleビジネスプロフィールの表示順位を決定する要素
・キーワードとの関連性
・ユーザーの検索した位置
・お店の知名度
Googleビジネスプロフィールを頻繁に更新し、店舗内容の充実が上がると、3つの要素のうちキーワードとの関連性が高まり上位表示に繋がります。
またGoogleからの評価を上げるには、Googleビジネスプロフィールの更新頻度も重要です。
情報更新やキャンペーン告知、写真の掲載、口コミの返信など全てがGoogleビジネスプロフィール更新とカウントされます。
Googleビジネスプロフィール更新頻度を高めて、Googleから信頼される店舗になりましょう。
④施術メニューの掲載をする
美容室選びのポイントとして、ユーザーは事前に値段やメニューの情報の確認を求めています。
株式会社ノーマリズム運営の「ヘアログ」( https://hairlog.jp/ )が2020年5月に行った「美容室・ヘアサロン選びのきっかけや決め手についてのアンケート調査」でも、「値段が安い」が2位にランクインしています。
美容室・美容院の場合は、利用する店舗によってメニューの価格帯に幅があります。
お客さんも自分の予算に合った美容室かどうか、事前に確認したいと考えるのも自然なことだといえるでしょう。
メニューごとにカテゴリ分けして、ユーザーが確認しやすいメニュー表記を心掛けましょう。
美容院・美容室の施術メニューカテゴリ例
・カット
・カラー
・矯正縮毛
・パーマ
・トリートメント
⑤お店の魅力が伝わる写真を掲載する
美容室で癒しの時間を過ごしたいと考えているユーザーには、店舗や担当してくれるスタッフの写真チェックも欠かせません。
お店の良さが伝わる写真の撮り方を工夫して、Googleビジネスプロフィールの情報をより一層充実させましょう。
美容院・美容室掲載写真例
・外観
・内観
・待合ゾーン
・キッズゾーン
・シャンプー台
・スタッフ
・ヘアスタイル
・サロン専売品
⑥口コミを集めて管理・返信する
Googleビジネスプロフィールを利用するメリットの1つに、口コミの管理・返信ができるという点があります。
利用店舗を決定する際に、ユーザーは第三者の口コミを重要視する傾向があります。
株式会社ノーマリズム運営の「ヘアログ」( https://hairlog.jp/ )が2020年5月に行った「美容室・ヘアサロン選びのきっかけや決め手についてのアンケート調査」によると、店舗を選ぶ決めてとなった要素として、場所や値段に次いで口コミが第3位となっています。
中でもこのお店には行きたくないと感じる原因の第1位が「口コミが少ない、悪い」でした。
つまりユーザーはお店に対する第三者からの口コミの評価が高く、数も多ければ多いほど安心して利用しているということになります。
高評価の口コミが多数あることは、更なる口コミを集めるのにも効果的で、集客に好循環をもたらします。
お客さんがせっかく時間を割いて記入してくれた口コミには、評価の良し悪しに関わらず、真摯に対応してファンを増やす努力をしましょう。
⑦ヘアスタイリストのファンを増やす
美容室選びにはヘアスタイリストの情報も重要です!
お客さんの中には、美容室での時間を自分へのご褒美、癒しの時間だと考えている人も多いからです。
快適な時間を過ごすには、担当スタイリストさんの実力と自分との相性が大切です。
美容室・美容院のGoogleビジネスプロフィール活用ポイントとしては、スタイリスト紹介は外せません。
投稿機能やメニュー機能を使って、ヘアスタイリスト情報を発信するようにしましょう。
お店の公式ホームページには、詳しいスタイリスト紹介や得意なヘアスタイルなどを掲載するのも良いでしょう。
メニュー機能の使い方は下記の記事で確認できます。
⑧ブログやSNSの合わせ技を有効活用
拡散力が高いSNSなどを使って注目度を上げるのも、美容院のローカルSEO(MEO)対策に有効な手段です。
Googleビジネスプロフィールは便利で、利用ユーザー数も多いツールですが、検索場所によって検索結果が異なるためエリア的な制限があります。
そこでSNSアカウントを作って、ユーザーが求めている情報を定期的に発信すれば、エリア関係なく知名度アップが図れます。
特にSNSでは学びや面白みがある投稿は、瞬時に拡散されていくという特徴があります。
コンテンツを工夫することで、SNS上で新たなユーザー層へのアピールが可能になります。
美容室のインスタ活用ポイントはこちらの記事で解説しています。
⑨オンライン上のNAP情報を統一して構造化
せっかくオンライン集客に力を入れて、GoogleビジネスプロフィールやSNS、公式ホームページの運営をしていても、肝心のNAP情報(店名、住所、電話番号)が不一致だとGoogleからの信頼が落ちてしまいます。
NAP情報は、例え同じことを表していても、表記方法(記号、文字、空白)が違っていると、同じ店舗だと認識されません。
次のポイントに注意して、各プラットフォームのNAP情報を統一しましょう。
NAP情報統一のポイント
・株式会社の書き方(例:株/(株)/株式会社)
・ローマ字の大小
・丁目番地の書き方(例:1-2/1丁目2番地)
・階の書き方(例:階/F)
・電話番号のハイフン有無
・ホームページの記載に誤表記がないか
構造化データをマークアップすることで検索エンジンにより分かりやすく伝えることが出来るのと同じように、NAPも内容を統一することでGoogleに認識してもらいやすくなります。
美容室・美容院のローカルSEO対策には公式ホームページの強化も効果あり!
ここまでローカルSEO(MEO)対策のポイントをご紹介してきましたが、一般のSEO対策も併せて行うことで、さらなる集客効果が期待できます!
ローカルSEO(MEO)対策とSEO対策は相乗効果をもたらす
GoogleビジネスプロフィールのローカルSEO(MEO)対策とWebサイトのSEO対策は、双方向的な効果がのぞめる組み合わせです。
Googleビジネスプロフィール上位表示の認知度は、オンライン・オフラインの知名度を総合して決定されています。
つまり美容室の公式サイトのアクセス数が増え、表示順位が上がれば、お店の知名度高めることになり、Googleビジネスプロフィールの表示も上昇します。
反対にGoogleビジネスプロフィールで上位表示が出来れば、Webサイトをリンクすることによって、より詳しい情報を提供できるWebサイトに誘導することも可能です。
ホームページは差別化できるコンテンツを用意する
美容院・美容室がGoogleビジネスプロフィールと併せてWebサイトを運営する際には、Googleビジネスプロフィールでは得られない情報に特化したサイトにする工夫が必要です。
基本的な情報はGoogleビジネスプロフィールだけで網羅出来てしまうため、内容が重複しているのであれば、ユーザーがWebサイトを訪問する理由がありません。
例えばより詳しく人となりが伝わるようなスタイリスト情報や、お悩み別ヘアケアポイントなど、お客さんが必要とするような情報が提供できるサイトにするのも良いでしょう。
更新頻度が悪いと逆効果になる場合もあるので、日々の店舗運営とあわせて、Webサイトを更新する余裕があるかも確認してから始めましょう。
美容室のブランド名やスタイリスト名で知名度を上げる
SEO対策における、「美容室+エリア」でのWebサイト上位表示は難しいということはご説明しました。
SEO対策はWebサイトを上位表示させることが目的ですが、お店の商品やスタイリスト名で知名度を高めて、お店を検索してもらうというのも1つの方法です。
取り扱っているサロン専売品やスタイリストの人気が出れば、美容室のWebサイト検索数も上がるはずです。
商品プロモーションに力を入れたり、スタイリスト個人のSNSを活用したりといった、差別化できるポイントを探すのもよいでしょう。
まとめ
美容室・美容院のオンライン集客には、ローカルSEO(MEO)対策が有効です。
日本中には数多くの美容室があり、個人店のWebサイトがSEO対策で効果を出すのは至難の業です。
そこで無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールを利用して、ユーザーが求める情報を、分かりやすく提供していくことが、お店の知名度と信頼を高めていきます。
この記事でご紹介したポイントを参考に、美容室のローカルSEO(MEO)対策に取り組んでみてください。
美容室のローカルSEO対策に悩む方の参考なれば幸いです。