こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「飲食店は結局SEO対策をすべきなの？」
「飲食店にはSEO対策とMEO対策どちらがおすすめ？」
「飲食店のSEO対策でなかなか効果が出ない…」
そんなお悩みありませんか？
飲食店としてSEO対策を強化するには、ローカルSEO(MEO)対策やSNSアカウントなど複数の集客方法を掛け合わせて対策するのが効果的です。
今回はどのように飲食店のSEO対策をすべきなのか、ローカルSEO(MEO)対策との違いは何か、オンライン集客のポイントを詳しく解説します。
この記事を参考にして飲食店のSEO対策が強化できれば、より効率的なオンライン集客方法を確立できることになります。
飲食店のSEO対策
飲食店のオンライン集客の方法としては、SEO対策とローカルSEO(MEO)対策があります。
両方の特徴をしっかりと把握して、対策を行うことが必要です。
SEO対策とは？
SEO対策はSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジエン最適化のことをいいます。
SEO対策とはその名の通り、webサイトの検索エンジンでの上位表示を目指す施策です。
SEO対策には地域的な要素が関係しないので、ユーザーの検索位置に関わらず同じキーワードで検索すれば、どこでも同じ結果が表示されます。
ローカルSEO(MEO)対策とは？
MEO対策とはMap Engine Optimizationの略で、日本語ではマップエンジン最適化を意味します。
Google検索やGoogleマップといった、Googleサービス上での検索結果において、近隣のお店を押さえて、いかに店舗情報を上位に表示できるかを目標とした施策です。
Google上に表示される店舗情報は、画像の赤枠部分です。
地図という位置情報に基づいた検索結果表示になるので、MEO対策はローカル検索やローカルSEOとも言われます。
Googleビジネスプロフィールの検索結果では、ユーザーの位置により表示結果が異なるのが特徴です。
例えば同じキーワード「居酒屋」と検索した場合でも、ユーザーの位置情報によって近隣の店舗情報が表示されることになり、検索した場所ごとに結果が異なります。
飲食店にはローカルSEO(MEO)対策が重要な理由
飲食店の集客には一般のSEO対策より、ローカルSEO対策がおすすめです！
Googleマップの口コミを参考にする人が増加
利用する店舗を決定する時に、ユーザーが重要視している要素の1つが口コミです。
株式会社エフェクチュアルが2021年3月に行った「口コミ・レビューに関する意識調査」の結果をご紹介します。
「飲食施設を選ぶとき、どのサービスの口コミ・レビューを参考にするか」という調査項目では、2019年に引き続きポータルサイトが1位（54.5％）を維持しましたが、割合としては13.４ポイント減少する結果となりました。
一方で2位の「Googleマップ（44.5％）」は7.8ポイント増加が見られます。
調査の考察として、Googleマップの利用が増加している理由は、飲食店を中心にGoogleビジネスプロフィールを活用する店舗が増えたことが挙げられています。
ユーザーとしても、口コミだけでなく、写真やメニューなどの情報をアプリ内で容易に知ることができる利便性が、Googleマップでの情報収集増加に繋がっています。
飲食店SEO対策は難易度が高い
実際に飲食店の「エリア＋業種」や「エリア＋メニュー名」の検索結果で上位表示されているWebサイトを見ても分かるように、SEO対策ではライバルが大規模ポータルサイトやまとめサイトということになります。
ポータルサイトが上位表示される理由としては、ユーザーも店舗の比較情報を持てめているという背景があります。
SEO対策をするには、企業が運営しているポータルサイトと競って、個人店の公式ホームページのアクセス数を増やさないといけないため、難易度が高くなります。
一方のローカルSEO(MEO)対策はエリアを限定とした検索になるので、ライバルは近隣のお店に限られます。
そのためローカルSEO(MEO)対策はSEO対策より、ライバルの数も少なく、難易度が低いといえるでしょう。
SEO対策のサイトより上位表示されることも
ローカルSEO対策が成功すれば、Google検索エンジンの検索結果で表示される、Googleビジネスプロフィールのリストに、店舗情報を表示させることができます。
このリストはローカルパックとも呼ばれ、上位3店舗までの店舗情報が表示されます。
必ずユーザーの目に留まるため、かなりの集客効果が期待できます。
しかもローカルパックの表示位置は、SEO対策を行って1位を獲得しているサイトより上部になるため、位置的にも優位性があります。
SEO対策より比較的安価
SEO対策はローカルSEO(MEO)対策は、ライバルの数も多く、上位表示させるのが難しいため、プロの手を借りて対策する場合もあるでしょう。
SEO対策業者を利用する場合は、設定するキーワードの検索ボリュームや、対策期間によって料金が決定されます。
SEO対策はローカルSEO(MEO)対策より難易度が高くなる分、成果が出るまでの時間が掛かり、対策依頼料金も高くなる傾向があります。
一方のローカルSEO(MEO)対策は、無料のツールであるGoogleビジネスプロフィールを利用するため、自分で行う場合には費用負担が掛かりません。
また業者に依頼する場合もローカルSEO(MEO)対策の場合は、費用を押さえられる傾向にあります。
MEO対策を行う際の費用に関しての記事も参考にしてみてください。
飲食店のローカルSEO対策で効果を出すコツ9選
早速Googleビジネスプロフィールを使った、ローカルSEO対策のポイントを解説します！
ポイント①：適切なキーワードを選定する
ローカルSEO対策のスタートは、上位表示をさせるキーワードを選ぶことです。
ローカルSEO対策を成功させるには、キーワード選定の際に、検索ボリューム数などをしっかり検討する必要があります。
検索ボリュームとは、そのキーワードがどれだけ頻繁に検索されているかという指標です。
例えば「東京 焼肉」というキーワードで1位を取る事は、かなりの難関になります。
なぜなら、東京という広大なエリアにある焼肉店すべてがライバルになってしまうからです。
そのため「新宿 豚トロ」「渋谷 焼肉 個室」など組み合わせのキーワードを狙うのも1つの手段です。
またお店ならではのメニューやコンセプトがあるならば、それを強調して、ニッチなニーズを狙うのも良いでしょう。
キーワードはただ店舗情報の説明に書いているだけでは、検索流入が望める見込みは低くなります。
下記にご紹介する部分にも、上手くキーワードを散りばめることで、キーワードとの関連性を高め、店舗情報の上位表示に繋げることができます。
- メニューの説明文
- 投稿機能のキャンペーン文
- 投稿写真の補足文
- 口コミ返信文
キーワードの選定についてより詳しく知りたい方は、関連記事を確認してみてくださいね。
ポイント②：Googleビジネスプロフィール上の店舗情報を詳しく掲載する
ローカルSEO(MEO)対策でまず取り組まなくてはいけないのが、Googleビジネスプロフィールの登録情報を充実したものにすることです。
基本情報しか登録できていないような場合には、まだまだ改善の余地が残されています！
先の章でもご紹介しましたが、キーワードとの関連性を高めるためにGoogleビジネスプロフィールの登録内容を充実させ、キーワードと関連する情報を増やしていくことは、店舗の上位表示に大きな効果があります。
つまり初期の基本的な店名や住所、電話番号などの登録しか手を付けていなかった場合は、ユーザーが検索するキーワードとの関連性がどうしても低くなってしまうということです。
以下のポイントでもご紹介するGoogleビジネスプロフィールの各機能の使い方も参考にしながら、情報量豊富なGoogleビジネスプロフィールアカウントを作り上げていきましょう。
Googleビジネスプロフィールを上位表示させる方法に関しての記事もぜひ参考にしてみてください。
ポイント③：口コミを集めてファンを獲得する
口コミはユーザーが重要視している要素であると同時に、評価の高い口コミを増やすことはGoogleからの評価を上げることにも繋がります。
【図：飲食店 seo ローカル検索上位表示の要素.jpg】
米国のWEBマーケティング会社MOZが行った調査によると、ローカル検索のランキング付けに影響を与える要素として1位がGoogleビジネスプロフィールの登録情報、2位がユーザーの口コミや評価、3位が検索地点との距離となっています。
いかに口コミがGoogleビジネスプロフィールにおいて、重要な要素であるかお分かりいただけたかと思います。
好意的な口コミが増えるほど、それを見たユーザーが来店を検討してくれるようになる上に、より多くのユーザーの目に留まることになります。
口コミには心を込めて返信をしてファンを増やしていき、マイナスな内容の場合も真摯に対応することで挽回のチャンスがあります。
ポイント④：投稿機能でキャンペーンやイベントを効果的に周知する
投稿機能とはGoogleビジネスプロフィール上では、赤枠のように表示される部分です。
SNSの投稿のように、限られた文字数の文章と共に、画像や動画を掲載できます。
飲食店の場合は季節限定メニューのお知らせや、キャンペーンの告知などに投稿機能を利用すると効果的です。
飲食店投稿機能利用アイディア
・季節限定メニューお知らせ
・新メニュー紹介
・キャンペーン告知
・コロナ対策紹介
・今週の人気メニュー紹介
・お家でマネできる簡単レシピ
・スタッフ紹介
投稿されたコンテンツは、1週間を過ぎるとアーカイブに保存され、アーカイブの投稿は店舗情報ページには表示されません。
つまり定期的に更新して、最新の情報を発信していく工夫が必要です。
ポイント⑤：お店のメニューを登録する
飲食店のローカルSEO対策に欠かせないのが、お店で提供している料理やドリンクのメニューを登録することです。
メニューはスマホやタブレットからGoogleビジネスプロフィールの情報を確認した際に表示されます。
ユーザーはお店選びの際に、店舗の雰囲気はもちろん、料理の写真や価格相場などを知りたいと思っています。
Googleビジネスプロフィールにメニューを登録することで、お客さんは来店前にお店のイメージをより具体的に膨らますことができ、来店率をアップさせることに繋がります。
メニューの詳しい登録方法についての記事も参考にしてみてください。
ポイント⑥：魅力の伝わる写真を掲載する
お店の雰囲気やメニューの写真が掲載されていることは、ユーザーにより具体的な情報を提供するという点で有効です。
視覚的なイメージはお店の魅力を伝えるにはとても効果的であるからです。
飲食店の場合に用意したい写真をまとめておきましたので、参考にして写真を準備してみましょう。
飲食店が掲載すると良い写真
- お店の外観
- お店の内観
- 座席(個室や座敷がある場合は詳しく)
- 人気メニュー
- 新鮮な食材
- 清潔な料理場
- 子供用グッズ(お子様用イス、食器、おしめ台)
- コロナ対策
自分が利用者だったら、どんなポイントが気になるか、というユーザー目線で写真のセレクトをしてみてください。
ポイント⑦：公式サイトとは別のブログを運営して流入を増やす
お店の公式サイトで一般のSEO対策をして、ポータルサイトやまとめサイトよりも上位表示させることが容易ではないことはご説明しました。
「エリア＋業種名」などのボリューム数の大きい検索ワードではなく、何かの情報に特化したメディアを運営するのも、最終的にはお店の知名度を上げることに繋がります。
例えば次の様な情報特化ブログを運営してみるのはどうでしょうか。
飲食店のブログアイディア
- お家時間でできる簡単デザート
- 新鮮な野菜の選び方
- 自分でできる魚の前処理
- アレルギーの子供も食べられるお菓子レシピ
一見お店の集客とは関係が無いように思いますが、情報を求めてお店の事を知ったユーザーが「有益な情報を発信してくれるお店に行ってみたい」と思うのはごく自然のことです。
ブログとしてアクセス数を増やすのも簡単ではありませんが、作った記事はそれからもずっと集客と知名度アップに貢献し続けることになります。
ブログの分かりやすい部分にお店のGoogleビジネスプロフィール情報をリンクしておくことによって、ユーザーの導線を確保しておきましょう。
ポイント⑧：SNSを活用して注目度アップを図る
ブログなどのメディアを大々的に発信するには、まだ自信がない…、という場合にはお店のSNSアカウントを作るのも知名度アップの施策です。
SNSの特徴である拡散の力を利用するためには、フォロワーを獲得できるようなコンテンツを発信することが重要です。
ブログ記事よりも、写真や動画など視覚的な要素が求められるという点も注意が必要です。
ユーザーが求めている情報、タメになる情報を発信してファンを獲得していきます。
またSNSで口コミを書いてくれたお客さんにコンタクトを取るというのも、1つの作戦です。
ポイント⑨：ローカルSEO対策業者(Googleビジネスプロフィール管理ツール)を利用する
日々の店舗運営をしていく上で、ローカルSEO対策までとても手が回らない…というお店もあるかもしれません。
そんな場合はローカルSEO(MEO)対策業者の力を借りるというの有効です。
専門業者が提供しているGoogleビジネスプロフィール管理ツールの中には、ローカルSEO(MEO)対策だけでなく、日々の業務効率を上げてくれるツールも存在します。
業務的な負担を減らしつつ、集客アップも図りたいという場合は、Googleビジネスプロフィール管理ツールを利用するのがおすすめです。
Googleビジネスプロフィール管理ツールの選び方や、ポイントを解説した記事を参考に、お店の特徴に合ったツールを探してみてください。
飲食店のローカルSEO対策には通常のSEO対策も大事
Googleビジネスプロフィールを使った、ローカルSEO対策のポイントをご紹介してきましたが、通常のSEO対策を全く無視して良いわけではありません！
ローカルSEO(MEO)対策は、お店の公式WebサイトのSEO対策を行うことで、相乗効果を上げることができるんです。
Googleビジネスプロフィールからお店の詳細が気になったユーザーが、公式サイトを訪問することでアクセス数やオンライン予約数の増加が見込めます。
公式サイトのアクセス数が増えると、Googleはお店の認知度が高まっていると認識するので、Googleビジネスプロフィールの表示順位も上がるということです。
どちらかだけに偏ることなく、GoogleビジネスプロフィールとブログやWebサイト、SNSなどの合わせ技を使ってアクセス数を増やす工夫が必要です。
飲食店のSEO対策成功には業者に依頼するのもアリ！
特に難易度の高いSEO対策を成功させるために、プロにお願いするというのも効果的です。
専門業者は数多くのお店を見てきて、効果の出やすい方法やノウハウを持っています。
個人で試行錯誤して行うよりも、短期間で効果的な結果が得やすくなるというメリットがあります。
しかし業者であれば、どこに頼んでも大丈夫…とはいきません。
次にご紹介する業者選定のポイントを参考に、業者選びをしてみてくださいね。
飲食店SEO対策業者選びのポイント
- 実績はあるか
- 業者の得意な分野に当てはまるか(カフェ、洋菓子店、居酒屋 など)
- ガイドラインを遵守しているか
- 初期費用が掛かるか
- レポート等で報告をしっかりしてくれるか
- 料金体系、価格は適切か
まとめ
飲食店の集客強化には、公式サイトの上位表示を狙うSEO対策よりも、Googleビジネスプロフィールを使ったローカルSEO(MEO)対策が効果的です。
ローカルSEO対策は、一般のSEO対策に比べて費用負担も少なく、難易度も低いという特徴がある為です。
この記事でご紹介した、ローカルSEO対策のポイントを参考に、お店のGoogleビジネスプロフィールを見直してみてください。
ローカルパックに表示することができれば、かなりの集客効果が期待できるはずです。
