こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「サイテーションって何?」
「サイテーションはSEOやMEOにどういった効果があるの?」
「サイテーションを増やすためにはどうしたら良いの?」
このようなお悩みはありませんか?
サイテーションは、自社の情報を上位に表示させるためSEO・MEOにおいて非常に重要な要素です。
そこで今回は、サイテーションの意味とSEO・MEOおける効果、サイテーションの対策を解説します。
この記事を読めば、サイテーションに関する基礎的な知識と、SEO・MEOのための手段がわかります。
サイテーションとは?
SEOやMEOにおいて、重要な対策方法のひとつにサイテーションがあります。
どのような意味で何をサイテーションと呼ぶのでしょうか。
サイテーションの意味
サイテーション(citation)は、「言及」や「引用」を意味する言葉で、SEOでは企業名やサイト名、店舗名、ブランド名などが他サイトやSNSで書かれることです。
サイテーションの特徴は、被リンクのようにサイトURLを貼る必要がなく、企業名やサイト名など企業の情報をWEBコンテンツで書かれるだけで、MEO効果が期待できる点です。
自社の情報とは、以下のような情報です。
- 会社名・ブランド名・サイト名
- 住所
- 電話番号
- a要素(aタグ)ではないテキスト上のURL
これらの情報がSNSやWEBサイトで引用されると、MEOや検索結果の順位に有利に働くと考えられています。
サイテーションの事例
実際に、サイテーションされている事例がこちらです。Instagramの投稿で「ケイビーカンパニー株式会社」と記載されています。
「ケイビーカンパニー株式会社」という弊社の名称がSNSで言及されているため、サイテーションに該当します。
上記は、ケイビーカンパニー株式会社が運用するアカウントではありますが、自社によるSNSの運用でもサイテーションになるのです。
サイテーションと被リンクの違い
サイテーションに似ているものに「被リンク」があります。
サイテーションと被リンクの違い
- サイテーション→ケイビーカンパニー株式会社の検索ドーンを利用してみよう!
- 被リンク①→ケイビーカンパニー株式会社の検索ドーンを利用してみよう!
- 被リンク②→ケイビーカンパニー株式会社の検索ドーンはこちらから!https://kbcompany.jp/gyax/
サイテーションはテキストのみですが、被リンクは文字がリンクになっている、もしくはURLが記載されている状態です。
サイテーションの場合、わざわざURLをコピペする、タグを使用する必要がないため、SNSや口コミサイトではサイテーションを獲得しやすいでしょう。
サイテーションはSEOやMEOに効果がある?
サイテーションは、SEO・MEOへの効果が期待できます。
記事の前半で「自社情報がSNSやメディアで記載されることが検索結果に有利に働く」と述べましたが、これはGoogleが明言している情報ではありません。
さまざまな理由がありますが、このようにいわれる理由のひとつとして、Googleがローカル検索結果(特定のエリアを対象とした検索結果)のランキングに対して、以下のように言及しているからです。
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
【参照:Googleのローカル検索結果の掲載順位を改善する-Googleビジネスプロフィールヘルプ】
すなわち、知名度が高い店舗や会社は、ローカル検索において検索結果の上位に表示されやすいのです。
SEOでは、被リンクがSEOにおいて重要な要素のひとつとされており、被リンクに加えサイテーションも実施することで、SEOの外部施策の幅が広がるでしょう。
MEOにおいても、サイテーションはローカル検索において特に大きな効果を発揮します。
ローカル検索とはGoogleマップなどで上位表示するための施策でありMEOと同じことなので、サイテーションはMEOにおいて非常に影響を与えるとも言えます。
サイテーションが多い(=SNSやメディアで情報が掲載される機会が多い)ということは、そのぶん知名度が高いとGoogleが評価するため、検索結果に影響を与えるといわれています。
サイテーションの注意点
サイテーションの効果を得るためには、適切な手段で対策をしなければなりません。
特に注意したい、3つのポイントを紹介します。
注意点①正しい情報を掲載する
サイテーションで適切な効果を得るためには、SNSやメディアでは正しい情報を掲載してもらうことが大前提です。
- ◯→ケイビーカンパニー株式会社の検索ドーンがおすすめ!
- ×→ケービーカンパニー株式会社の検索ドーンがおすすめ!
- ×→ケイビーさんの検索ドーンがおすすめ!
NG例のように会社の名称が異なっていると、適切な効果は得られません。
口コミやWEBメディアに掲載をしてもらう際には、正しい情報を伝えましょう。
注意点②サイテーションは必ずしもよい効果をもたらすとは限らない
SNSや口コミに投稿されるものが、すべてよい内容とは限りません。
「美味しかった」「また利用したい」というポジティブな口コミもあれば「提供された料理が冷めていた」「技術不足だ」といったネガティブな口コミもあります。
このようにネガティブな投稿があまりにも多い場合、Googleはユーザーに提供すべき情報ではないと判断し、検索結果に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
顧客に満足をしてもらうことはもちろん、検索結果の上位を目指すためにも、適切なサービスの提供を心がけましょう。
注意点③自社による過度なサイテーションは逆効果
SNSアカウントをいくつも作成して、自社の情報をたくさん投稿するという対策は効果がありません。
このような対策は無意味であり、過度なものになるとGoogleから何らかの措置をとられる可能性があります。
リスクが高く無意味な対策よりも、ユーザーにSNSや口コミで言及してもらえる、良質なサービスを提供するほうがSEO・MEOには効果的です。
サイテーションの獲得状況を調べる方法
現時点でどれくらいのサイテーションを獲得しているのか、気になる人は多いはずです。
ここでは、サイテーションの獲得状況を調べる3つの方法を紹介します。
Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!リアルタイム検索とは、Twitterに投稿されたつぶやきを検索できるツールです。
Twitter内のみの検索、過去30日間限定ではあるものの、SNSでのサイテーションは重要な要素であるため、十分活用できるでしょう。
検索結果右側にあるグラフを調整すると、期間の指定とツイート数の推移が確認できます。
アカウントの公開設定を「非公開」にしていないつぶやきが表示されるため、自社で運用するアカウントが表示される点には注意しましょう。
Google検索
Google検索を使ってサイテーションを調べるときは「“会社名” -site:URL」を入力して、検索します。
ケイビーカンパニー株式会社の場合であれば、以下のように入力します。
“ケイビーカンパニー株式会社” -site:kbcompany.jp/
“会社名”と「-site」の間には、半角スペースが入ります。「-site:URL」を入力することで、指定したURL以外のサイトが表示されるのです。
検索をするときは、自社サイトを除外したうえで検索すると、正しいサイテーションの数を調査できます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、GoogleがWEBサイトをどのように評価しているか、調査・分析をするツールです。
Googleサーチコンソールにある「検索パフォーマンス」の検索クエリを見ると、指定のキーワードで検索されている回数などが把握できます。
特定の期間に何回、会社名またはサービスの名称で検索されているかがグラフでわかるため、おもにSEOの効果を図るものとして利用できます。
言及されている数を調べられるものではないため、厳密にいうとサイテーションの獲得状況を把握手段ではありません。
ただ、自社がどれくらい注目されているのか比較・分析できるため、サイテーションの数を調べるとともに、補助的なツールとして活用するとよいでしょう。
サーチコンソールを利用するためには登録が必要ですが、一度登録・設定をしておくと、ユーザーがどのようなキーワードで自社サイトに訪れたかなどがチェックできます。
サイテーションの効果を得る方法
どのようなことを実践すれば、サイテーションの効果が得られるのでしょうか。
すぐに実践できる5つの手段を紹介します。
①自社サイトの構造化マークアップをする
構造化マークアップとは、Googleなどの検索エンジンが自社サイトをより理解できるように、意味付けをすることを指します。
Googleには「クローラー」と呼ばれる、自動でWEBサイトを巡回するプログラムが存在し、定期的に情報を収集して検索結果にデータを反映させています。
クローラーが巡回する際に、自社サイトがどのような情報をもつのか深く理解できれば、検索結果に有効的に働くのです。
特に、NAP情報の統一はサイテーションの必須条件です。
NAP(Name・Address・Phone)
- Name:店舗名(会社名・屋号・ブランド名)
- Address:住所(建物名や番地・半角全角もそろえる)
- Phone:電話番号
②わかりやすい名称をつける
SNSや口コミで言及してもらうためには、わかりやすいブランド名やサービス名をつけることをおすすめします。
SNSで情報発信したい、口コミを書きたいと思っているユーザーが「あのお店の名前(ブランド名)なんだったっけ?」とすぐに思い出せないような名称だと、正しい情報で記載してもらえない可能性があります。
人間は「あのお店のことを言っている」と理解できても、Googleのシステムでは情報を汲み取らず、サイテーション対策には効果がありません。
覚えやすい・間違いにくい名称をつけて、多くの人に自社について言及・認識してもらいましょう。
③自社のSNSで情報を発信して知名度を向上させる
上記でわかりやすい名称を付けると説明しましたが、少々わかりにくい名称であってもSNSで情報の発信を続けていれば、多くのユーザーに認知してもらえる可能性があります。
SNSのプロフィールに、会社名・自社サイトのURL・提供しているサービスの名称を入れて、投稿で定期的に宣伝をしていけば、自ずとユーザーは会社名などを理解してくれるでしょう。
④Googleビジネスプロフィールに登録する
店舗を構えている会社では、Googleビジネスプロフィールに登録をして活用していくことも重要です。
Googleビジネスプロフィールは、会社の名称・住所・電話番号などの基本情報の発信はもちろん、写真の投稿やユーザーから口コミを投稿してもらえるなど、MEOにおいて重要な役割を果たします。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Googleでのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
【参照:Googleのローカル検索結果の掲載順位を改善する-Googleビジネスプロフィールヘルプ】
Googleのヘルプでは、上記で言及されているように口コミの数と評価が、ローカル検索結果に影響を与えると言及しています。
サイテーション対策の一環として、Googleビジネスプロフィールに登録をする、すでに登録をしている方は情報に誤りがないか今一度確認をしてみましょう。
Googleビジネスプロフィールの登録方法や運用方法は以下の記事で詳しく解説しています。
⑤WEBメディアに掲載をしてもらう
WEBメディアで、自社の取り組みやサービスを掲載してもらうことも、サイテーション対策のひとつです。
たとえば飲食店をWEBメディアで紹介されたとき、人気メニューなどをピックアップされますが、記事の内部に店舗情報を掲載します。
店舗名・住所・電話番号が掲載されていれば、他社メディアでサイテーションを得たといえます。
全国的な有名メディアではなくても、市区町村に特化したWEBメディアで紹介してもらえば、それなりの効果が期待できるでしょう。
⑥口コミやSNSでの発信を促す
来店した顧客に対して、口コミやSNSでの情報発信を促すこともサイテーションを獲得するための手段です。
たとえば、以下のようなキャンペーン情報を提供するとよいでしょう。
- SNSで、店名のハッシュタグ(#)をつけて投稿してくれたユーザーにドリンク1杯サービスなど
- テーブルやレジカウンターに口コミや情報発信を促すPOPを設置する
- 会計や退店時など、顧客と関わるときに、口頭で口コミ投稿の依頼をする
- 来店後にメールで口コミの投稿を促す
Facebook、Instagram、TwitterのSNSやブログで情報を発信してもらえば、サイテーションの獲得に加え、見込み顧客に対してのアピールにもなります。
以下の記事では、口コミを増やす方法について解説しているので参考にしてみてください。
ネガティブなサイテーションへの対処法
万が一すでにネガティブな口コミがあり、好ましくないサイテーションがある場合、どうすればよいのでしょうか。
現時点で明確な対処法はないものの、何もしないままでいるよりも、できる限りの対策をしましょう。
ポジティブなサイテーションを増やす
他者によるネガティブなサイテーションは、削除はほぼ不可能だといえます。
そのため、ポジティブなサイテーションの母数を増やして、悪い口コミを相対的に減らしていく方法がおすすめです。
すでに紹介しているとおり、顧客に口コミの投稿を促す、特典を用意してSNSで言及をしてもらうなどして、知名度と信頼性を向上させていきましょう。
もちろん、悪い口コミがあるとはいえ、自作自演のサイテーションはしてはいけません。
質の高いサービスを提供する
サイテーションを増やすためには口コミの依頼も必要ですが、オーナーとしては質の高いサービスを提供することが最優先です。
どれだけ口コミの投稿を促しても、顧客自身がサービスに満足をしなければ、口コミを投稿する気にはならないでしょう。
反対に、顧客が求めていたものを超える最高のサービスが提供できれば、依頼せずとも口コミサイトに投稿したり、SNSでつぶやいたりしてくれるはずです。
サイテーションを獲得する方法や集客手段とともに、どうすれば今以上に顧客が満足するのかも考えてみてください。
検索ドーンでサイテーション効果アップ
ケイビーカンパニー株式会社の検索ドーンでは、Google検索だけではなくSNSやGoogleマップ、口コミサイトなど、あらゆるプラットフォームからユーザーにアプローチできます。
国内30以上のサイト、SNS、地図アプリなどの情報を一括で連携することにより、サイテーションの効果を簡単に得られることが特徴です。
店舗を構えるビジネスのオーナーは、適切なMEOのために検索ドーンを利用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
サイテーションは、SEOやMEOに重要な役割を果たすことがわかりました。
大きな費用はかからないものの、適切な対策をするためには手間がかかり、コツも必要となります。
しかし、サイテーションの獲得を強化することで検索エンジンでの上位表示につながるため、店舗集客においては必須のMEO施策となります。