こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「クリニックの集患・集客をどのように行えば良いかわからない」
「どうやって患者さんに当院を見つけてもらい、来院してもらえば良いのだろう」
「もっと効率よく患者さんに来院してもらいたい」
このようなお悩みをお持ちではないですか?
クリニックの集患・集客では、オフラインの集客だけでなく、SNSなどを含めたオンラインをうまく活用するのがポイントです。
「集患・集客を本格的に取り組んだことがない…」という方でもわかりやすいように、具体的な方法をご紹介していきます。
この記事を読むことで、どうすれば効率よく集患・集客を行えるかがわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。
クリニックの集患・集客のポイント
まずは、クリニックにおける集患・集客のポイントをお伝えしていきます。
集患・集客ばかりに時間を割けないという方も、ポイントを確認して、効率よく対策を行いましょう。
他院との差別化
飲食店やカフェなどと違って、クリニックは、他院との違いがわかりにくいということを、まずは覚えておきましょう。
飲食店やカフェであれば、イタリアン、和食、焼肉、コーヒーが美味しいカフェ、軽食も人気のカフェ、静かな雰囲気、ファミリー向けなど、他店との差別化をしやすいものです。
しかしクリニックは、患者さんからすると、どの病院も「疾患を治す場所」という位置付けなので、違いがわかりにくいのです。
ですから、クリニック側が意識して、自院の強みや特徴を伝えていく必要があります。
他院との差別化ができていないクリニックが多いからこそ、これがしっかりできれば、集患・集客の大幅アップが期待できるのです。
具体的な差別化の方法については、次の項目で詳しく説明します。
良質な口コミの獲得
クリニックを選ぶ際、患者さんは、「できるだけ良い診察・治療を受けたい」と思うため、より慎重に判断する傾向があります。
ホームページに書かれている内容だけではなく、「実際に行ってみてどうだったか」という患者目線の情報を知りたいと思うため、クリニック選びの際に口コミを参考にする人が多いのです。
2021年の3月時点では、クリニックを選ぶ際に、47.9%の人がGoogleマップの口コミを参考にするという調査結果も出ています。
【参照:PR TIMES】
集患・集客をアップさせるためには、ただ口コミ数を増やすだけでなく、良質な口コミを集めるのがポイントです。
しかし、中にはネガティブなものや、悪質なものも少なくありません。
そのような場合、どのように対応していけば良いのでしょうか?
ネガティブな口コミには、真摯に対応し、改善していく姿勢を見せることで、他のユーザーに安心感を与えることができます。
特に病院は、他の娯楽サービスとは異なるため、より患者さんに寄り添った対応が必要です。
また、誹謗中傷や嫌がらせなど、悪質なものに関しては、Googleに報告して削除依頼をすることができますので検討してみましょう。
リピート率を向上させる
クリニックの利益率を上げるには、リピート率を上げることが大きなポイントとなります。
というのも、新規患者を獲得するには、既存患者に再来院してもらうよりもコストがかかるため、新規患者獲得だけでなく、既存患者へのアプローチがとても大切なのです。
リピート率を上げるためには、患者さんに「またこの病院に来たい、通いたい」と思ってもらう必要があります。
患者さんのリピート率が低い場合には、以下の点を再度見直してみてください。
- 受付スタッフの対応はどうか
- スタッフ一同、高圧的と捉えられるような対応はしていないか
- 待ち時間は長すぎないか
- 患者さんとのコミュニケーションは十分か
- 掃除が行き届いており、院内の清潔感はあるか
- スタッフの身だしなみはいつも整っているか
- 患者さんに何らかの不快感を与えていないか
- 患者さんの症状や治療内容に対する説明は十分か
患者さんの立場に立って考えてみることで、改善点が見えてきますので、定期的に振り返りを行うようにしましょう。
オンラインを活用して集患・集客を行う
スマートフォンの普及に伴って、患者さんがクリニックに来院する前に、ネットで情報を収集することが多くなりました。
ネットの影響力・拡散力は大きく、看板やチラシなどのオフラインの集患・集客だけでは、安定した来院数の獲得は難しくなっているのが現状です。
SNSやホームページなど、オンラインを駆使した集患・集客にまだ取り組んでいないという方は、早めに始めておくのがおすすめです。
他院との差別化のためにできること
他院との差別化のために、何ができるでしょうか?
もちろん、最新の医療機器や治療方法を取り入れるなど、治療内容で技術を常に高めておくことは大切です。
今回は、病院の環境面でできる差別化の例をご紹介していきます。
子どもが来院しやすい環境を整える
一つ目は、子どもや、子連れでも来院しやすい環境を整える方法です。
小さな子どもが待ち時間に飽きない工夫や、子連れのママが過ごしやすい環境を整えましょう。
例えば、キッズスペースの設置、授乳室の完備、様々な絵本を取り揃えるなどがあります。
「小さい子を病院に連れて行くのは、周りの迷惑にならないか心配…」というママも多いので、「子どもやママに優しいクリニック」をアピールすることで、子連れの患者さんの来院数をアップさせることにつながります。
高齢の患者さんに優しい環境を整える
高齢者の来院数を増やしたい場合には、高齢の方たちが過ごしやすい環境を整えましょう。
段差をなくしてスロープにし歩きやすくする、手すりを設置するなどの工夫をするのがポイントです。
情報発信をして行く上でも「高齢の方も過ごしやすい環境作りに努めています」などの言葉や写真を添えてアピールしましょう。
外国人の方が来院しやすい環境を整える
外国人の方をうまく集患・集客するのも、クリニックを運営していく上で大きなポイントとなります。
院内の表示やホームページなどを外国語対応にしたり、英語・中国語・韓国語に対応できるスタッフを雇用したりして、外国人の患者さんを集患・集客していきましょう。
海外と日本のマナーの違いから、他の患者さんとトラブルになるのを防ぐため、外国人の患者さんでもわかるようにマナー表示を掲示するのもおすすめです。
クリニックのオンラインでの集客方法
ここからは、具体的な集患・集客法について解説していきます。
まずは、オンラインを使った集患・集客法をお伝えするので、確認してみましょう。
①公式サイトのSEO対策を強化する
SEO対策(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化とも呼ばれ、Googleなどの検索エンジン上で検索をしたときに自社サイト・ページを検索結果の上位に表示させるための対策です。
SEO対策を強化して、検索結果の上位に自院のホームページが表示されるほど露出が増えるので、認知度が上がりやすくなります。
患者さんがクリニックを探す時にも、スマートフォンなどを使ってWEBで検索をすることが増えたので、クリニックのサイト内容を強化するのは集患・集客において欠かせません。
しかし、医療系のSEOコンテンツは、Googleでのガイドラインが非常に厳しく設定されている点は、注意が必要になります。
これは、生命に関わるコンテンツは、間違った情報をユーザーが受け取ってしまうと、命に危険を及ぼす可能性が高くなるためです。
背景としては過去に、不確かな医療情報や、著作権を侵害する内容が含まれていたことが社会問題化したことがありました。
以降、人命に関わる医療や健康に関わるコンテンツは、医療従事者や医療関係機関などから提供される、信頼性も高い情報を評価するようアルゴリズムがアップデートされてきたのです。
医療系のサイトの場合には、サイトの作成者によってコンテンツの信頼度が変わるため、作成者の記載が大きなポイントとなります。
クリニックのホームページの場合、院長やスタッフの名前や顔写真、経歴などを載せるなど、透明性を持たせることで、Googleに評価されやすくなります。
情報をオープンにすることで、患者さんも安心して来院できるようになるのです。
②Googleビジネスプロフィールを活用してMEO対策を行う
MEO対策とは
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、別名をローカルSEOといいます。
そしてMEO対策とは、MEO対策とは自社の店舗をGoogleマップ検索やローカル検索にて上位表示させるための施策です。
例えば、「渋谷区 歯医者」のように検索した場合、検索結果にはこのように表示されます。
「渋谷区 皮膚科」「表参道 美容室」「新宿 カフェ」のように、「地名+業種(サービス名)」で検索することをローカル検索と言います。
表示されるローカル検索結果をローカルパックといい、この上位3位以内に表示されるほど、ユーザーからクリックされやすくなるのです。
このローカル検索結果の上位に表示させるための対策が、まさにMEO対策ということになります。
MEO対策についての詳しいやり方などについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
MEO対策を無料で成功させる方法とツールの紹介!上位表示のコツも公開
MEO対策で店舗集客を成功させる方法!具体的なやり方を詳しく解説します
Googleビジネスプロフィールとは?
MEO対策を始める際に、一番最初に行うのが、Googleビジネスプロフィールへの登録です。
これは、Googleマップ上に施設やお店の情報を無料で掲載できるサービスで、クリニックの集患・集客にも効果的なツールです。
ユーザーは、Googleビジネスプロフィールで、以下のような情報が確認できます。
- 店舗名
- 利用者の口コミ評価
- 住所
- 営業時間
- 電話番号
- WEBサイト
- 店舗の写真
クリニックの情報をGoogleビジネスプロフィール上に登録すると、以下のように表示されます。
Googleビジネスプロフィールのガイドラインでは、登録されているクリニックの表示順位は、以下の3つの要素によって決められています。
Googleビジネスプロフィールの表示順位を決める要素
- 関連性:検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合い
- 距離:検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離
- 知名度:ビジネスがどれだけ広く知られているか
【参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ】
注意が必要なのは、古い情報をそのままにしておかないことです。
古い情報はGoogleに評価を下げられることにもつながりますし、患者さんにとっても紛らわしい情報となります。
ユーザーが正しい情報を得られるように常に最新の情報を更新しておくようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールの登録方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
Googleマップに店舗情報を登録する方法!初心者でもできる操作ガイド
③ポータルサイトに掲載する
クリニックの情報や口コミをまとめたポータルサイトに掲載するのも一つの方法です。
直接ポータルサイトを使って検索するユーザーの目に留まるようになるので、認知度がアップしやすくなります。
ただ、掲載料が高額になる場合もあるので、注意が必要です。
集患・集客にコストをかけられない場合には、ポータルサイトや広告などに頼らずに、自己集患・自己集客に力を入れましょう。
④SNSを活用する
SNSは、今や検索するものとして使われるツールになりました。
公には公開されていない、個人が発信する情報や、ローカルでリアルな情報を得るためにはとても便利なツールなので、SNSでクリニックの情報を収集する患者さんも増えてきています。
日々、影響力が大きくなるSNSを活用した集患・集客方法をご紹介していきます。
写真や動画など、ビジュアル重視のSNSがInstagramです。
ユーザー層は幅広く、10〜20代の女性をはじめとして、30〜40代まで幅広く使われています。
視覚的に訴えられる、写真をメインとした発信を行うのがポイントです。
例えば、待合室や診察室の写真をはじめ、カウンセリングや診療の様子、ビフォーアフターの変化などを載せれば、患者さんに自院を身近に感じてもらうことができます。
また、文字投稿といって、ノウハウや豆知識などを紹介することもできます。
クリニックならではの専門的な視点で、正しい情報を発信していくことで、「このクリニックで診てもらいたい」と思ってもらえるきっかけになるのです。
投稿だけでなく、ストーリーズやリールなど、様々な機能を活用するのもポイントです。
様々な機能を使って露出を増やすことで、ユーザーの目に触れやすくなります。
Twitterは、多くの人が、最新の情報(リアルな情報)を入手するために使用しているSNSで、1投稿につき文字は140字以内、写真は4枚投稿できます。
リツイート機能があり、SNSの中では一番拡散力が高く、一度バズる(たくさんリツイートされる)と認知度も上がりやすくなるのが特徴です。
ただ、ビジネス感が強いアカウントはユーザーから警戒されることもあるのが注意しましょう。
「〇〇医院の院長」「〇〇医院のスタッフ」など、個人が運営しているアカウントであるという見せ方をすることで、ユーザーが親しみを感じやすくなります。
Facebookは、30代後半〜40代以上がもっともアクティブに活動しているSNSです。
実名登録が原則で、ユーザーの大まかな現住所がわかる場合もある点で、他のSNSと異なります。
地域のユーザーと、Facebook上でつながることができるのは、クリニックにとって大きなメリットです。
患者さんが病院を決める際に、家からの距離や交通の便も非常に重要なポイントとなります。
Facebookは病院の近くで暮らす患者へのアプローチができるSNSなので、うまく活用することで、集客アップにつなげることができるのです。
LINE
LINEは、日本で最も多くの人が利用しているSNSといわれているSNSです。
クリニッックの公式LINE@アカウントを作ることで、メッセージを一斉送信できるだけでなく、タイムラインに情報発信を行うこともできます。
院内の様子や治療の様子だけでなく、お役立ち情報や豆知識などをこまめにタイムラインで発信することも可能です。
メッセージは見ないという方でも、タイムラインの投稿で画像や動画が流れてくると見るというユーザーもいるため、メッセージと投稿のバランスの良い活用がポイントとなります。
⑤WEB広告を活用する
WEB広告やオンライン広告と呼ばれるもので、検索の上部に表示されるリスティング広告や、検索エンジンの提携先サイトに掲載されるディスプレイ広告、SNS上で配信されるSNS広告などがあります。
オンライン広告は、コストはかかりますが、その分ユーザーの目に留まりやすく効果も大きい集客方法です。
ただし、多くの人に露出する広告であればあるほどコストも高くなる傾向がありますので、どのくらいの費用をオンライン広告に使えるかを判断した上で利用しましょう。
長期間使うのではなく、まずは試験的に取り入れてみるのも一つの方法です。
クリニックのオフラインでの集客方法
続いて、オフラインの集患・集客方法をご紹介していきます。
①看板や街頭広告
看板や街頭広告は、ふとした瞬間に目に留まります。
これらを設置するときには、以下の点に気を付けましょう。
- 進行方向と垂直になるように立てる
- 周りの景色に同化しないデザインにする
- 離れた場所からでも見えるように設置する
- 人通りの多い場所に設置する(「直進○m」「〇〇の交差点を左折」「○m先の交差点を右折」など)
使う色にも工夫をするとより効果的です。
例えばクリニックの看板や広告には、グリーンやオレンジは、「清潔感」「明るい」「優しい」などの印象を与えやすいため、デザインのメインカラーにおすすめです。
街頭広告は、もちろんコストもかかりますので、予算を考えながら取り入れてみてください。
②チラシ・パンフレットの作成
チラシには、大きく分けて、新聞の折り込みとポスティングがあります。
いずれも、地域の人々の認知度を上げられる施策です。
新聞の折り込みチラシは、コストはかかりますが、自分でチラシを配り歩く手間が省けます。
一方、ポスティングは、自分でチラシを配る手間がかかりますが、コストを抑えながら、新聞をとっていない家庭にも配れるのがメリットです。
パンフレットを作成し、近隣のお店などに置いてもらうことで、宣伝効果を高めることもできます。
クリニックの集患・集客はオンラインに力を入れよう
ここまで、オンラインの集客方法と、オフラインの集客方法をそれぞれお伝えしてきました。
集患・集客法には様々なももがあるので、どれから行えば良いかと悩んでしまう場合もあるかと思います。
この中で特に力を入れて取り組むべきなのは、MEO対策・SEO対策やSNSなどのオンラインでの集客です。
ユーザーはネットで情報を集めている
特に若い世代の多くは、スマートフォンを使って日々情報収集を行っています。
これは病院を選ぶ際も例外ではありません。
口コミだけで病院の評判が広まっていた時代と違って、オンラインの拡散力・影響力がとても大きくなっているのです。
このオンラインをクリニックの集客に取り入れない手はありません。
今までオフラインの集客しか行っていなかったというクリニックは、ぜひこの機会に、オンライン集客を取り入れてみてくださいね。
広告やポータルサイトに頼らない集客を
広告やポータルサイトは、確かに認知度は広がりやすいものの、コストが膨大になりやすいというデメリットがあります。
そこでおすすめなのが、MEO対策やSEO対策、SNSなどを使って自己集客力を高める方法です。
これらは全て無料で使えるツールですので、時間をかけてコツコツ自分で育てていけば、確実に結果に繋がりやすい方法です。
検索対策としてMEO対策とSEO対策をし、それだけでは拡散力が乏しいので、拡散が得意なSNSで補いながら認知度を高めていきましょう。
特にSNSは、まだまだ本格的に力を入れているクリニックが少ないので、先手を打って運用していくことも今後の集客アップにつながります。
いくつかのWEB集客法をうまく組み合わせながら、集患・集客に取り組むのがおすすめです。
まとめ
今回は、クリニックの効果的な集患・集客法をご紹介しました。
ご自身のクリニックに合った方法は見つかりましたか?
オンライン集客をうまく取り入れて、効率の良い集患・集客を行ってみてくださいね。
クリニックの集患・集客にお困りの方の参考になれば幸いです。