こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
SNS集客をしてみたいけど、違いが分からずどれを使えばよいか分からない、
そもそもSNSが何かをよく知らない、
そんなお悩みを抱えていませんか?
3大SNSと呼ばれるFacebook、Twitter、Instagramは、多くの企業がマーケティングに利用しています。しかし、手探りの運用で効果的な使い方ができず、頭を悩ませている人も多いのです。
SNSマーケティングは、それぞれのSNSの特性や違いを理解し、使い分けることが大切です。
そこで、これからSNS集客を始めようとする人のために、Facebook、Twitter、Instagram、それぞれ違いや特徴を解説するとともに、活用方法についてもお伝えしていきます。
この記事を参考にしていただくことで、SNSの違いを理解して効果的なSNSマーケティングを始められるようになります。ぜひ最後までお読みください。
SNSの違いを比較
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略語です。ひと言で説明すると、人とのコミュニケーションをインターネットで促進するサービスです。
日本国内で代表的なSNSといえば、Facebook・Twitter・Instagram(インスタグラム)であり、3大SNSと言われています。また、メール代わりに使用する人が多いLINEもSNSのひとつです。
SNSと混同しやすい用語
SNSは略語のため、SNSをよく知らない人は以下の用語と混同してしまうことも多いようです、SNS初心者さんのために、間違えやすい用語をまとめました。
用語 | 意味 | 例 |
ソーシャルメディア | ネット上のオープンな場において、情報発信者と受信者が相互に繋がれるメディアのこと。 一方的ではなく、互いに情報を送りあえるのが特徴 | Yahoo知恵袋等のQ&Aサイト、食べログ等の口コミサイト等 ※SNSは個人間のやり取りもできてクローズ性があるので別物と捉える場合がある |
ブログ | 論評、解説、感想など自由に文章にしてネット上に公開したもの | 当記事もブログの1つ |
SMS | 携帯番号を宛先として短文のメッセージを送信できるサービス | auなら「Cメール」が呼称 |
企業がSNSをやる目的はマーケティング
SNSを利用する際、個人と企業ではその目的が異なります。個人の場合は友人とのコミュニケーションが主な目的となりますが、企業はマーケティング(集客)が目的です。
有益な情報を発信してフォロワー(顧客)を集め、フォロワーから情報が拡散されて多くの人に知ってもらうことが目的であり、最終的には売上に繋げることをゴールとしています。
日々、発信内容を考えては投稿し、それを続けていくのがSNSです。そのため、しっかりと目的意識を持つことはとても大切です。
ユーザーの半数が情報を拡散する
SNSでいう「拡散」は、誰かの投稿を周りの人にも知らせ、シェア(共有)することを意味しています。情報を拡散する人は意外に多く、総務省の調査では利用者の半数を占めるというデータがあります。自ら積極的に発信するよりも、興味深い投稿を見つけたら周りの人にシェアしたいと思うユーザーも多いのです。
SNSの違いと効果的な使い方
SNSマーケティングを始めるには、まずFacebook・Twitter・Instagramそれぞれの特徴やユーザーの属性を把握することが大切です。
月間利用者数 | 約2,600万人 | 約4,500万人 | 約3,300万人 |
利用者の主な年代 | 40代~60代最多は40代 | 20代~40代最多は20代 | 10代~40代最多は20代 |
性別 | 男性がやや多い | 男性がやや多い | 女性がやや多い |
特徴 | 実名投稿、サイトのような利便性、長文投稿が可能、拡散性が低い | 140字以内のテキスト投稿がメイン、リアルタイム性と拡散性が高い | 画像投稿がメイン、若い世代で検索性がある、拡散性が低い |
向いている使い方 | 企業ブランディング、ブログやホームページ代わり | 新商品の紹介や在庫状況などタイムリーな投稿 | 美容、ファッション、料理など写真映えする商品の紹介 |
※ユーザー属性は令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を参考
Facebookの特徴と集客方
世界最大の利用者数を誇るFacebookは、国内では2,600万人と、3大SNSの中では最も少なめです。30~50代のユーザーが多く、男性の利用が多い傾向にあります。
特徴その1:実名投稿で信頼性がある
ユーザーは実名での登録が基本となり、匿名投稿が多い他のSNSと比べると信頼性が高いといえます。ユーザーが自社の投稿に「いいね!」を押したり、シェア(共有)をした場合、匿名よりはるかに信頼感があります。
また、ユーザーをフォローする友人にも自店への「いいね!」が伝わるため、友達の「いいね!」なら信頼できるといったことから、自社への興味度や信頼度が高まり、新規顧客の獲得にも繋がります。
特徴その2:ホームページ代わりにもなる
Facebookページには企業の基本情報や関連サイト等も掲載できるため、公式ホームページに費用や手間をかけられない個人店などの場合、Facebookページをホームページの代わりとし、情報発信に利用することもあるようです。
特徴その3:ビジネスで使われることも多い
Facebookアカウントは実名制のため、メインのユーザー層はビジネスパーソンが大半を占めています。BtoB企業の利用も増えており、会社の取引先や同僚とのやり取りにFacebookメッセンジャーを活用することもあるようです。
また、気になったニュースについて感想や意見を発信したり、ビジネスに役立つ情報を発信するなど、そこそこ長文でボリューム感のある投稿を好む人も多い印象です。
Facebookで効果的に集客するには?
Facebook集客は、ユーザーの反応を示す「エンゲージメント率」を上げることがポイントです。1つの投稿に対し「いいね!」やコメント、シェア等のユーザーの反応がどの程度あったかと示す指標であり、アクション率ともいわれます。
エンゲージメント率を上げるための具体的な方法には、既存の投稿内容の改善、ユーザーの興味を惹きつけるコンテンツの投入、ユーザーが最も多くFacebookを開いている時間帯に投稿する等が挙げられます。
ユーザーはTwitterのようなタイムリーな情報はFacebookにはあまり求めてはおらず、フォローした相手との交流やつながりを求めている傾向にあります。
そのため、商品やサービスをただ紹介するのではなく、その背景にある思いを綴ったり、他ではあまり知られていないお役立ち情報などを投稿する等、思わず誰かに伝えたくなるような有益な情報を投稿すると「いいね!」やフォローに繋がります。
また、実名制という特徴から、バズる(広く拡散されること)はあまりありませんが、実名制の信頼度は高く「〇〇さんがいいねしました」がフォロワーのフォロワーまで届くだけでも、実名の信頼性が手伝い、顧客獲得に有利に働くと言えます。
Twitterの特徴と集客法
3大SNSの中で最もユーザー数が多いTwitterは、月間利用者数4,500万人、男性の利用者がやや多く、年代は20~40代が中心です。
特徴その1:最新情報に強い
Twitterはリアルタイム性が強く、日常的にタイムラインを追うユーザーも珍しくありません。電車の遅延や運休情報などはTwitterで調べたほうが早いという学生も少なからずいます。
また、何気ないツイートが大きな反響を呼んでニュースに取り上げられる事態となったり、一個人が紹介した商品が翌日爆発的に売れるような現象も起きたりと、Twitterのスピード感と影響力はSNSマーケテイングにおいて見過ごすことはできません。
特徴その2:拡散性が抜群にある
Twitterの拡散性は、SNSの中で一番だと言えます。ユーザーが興味深い投稿に対して共有(=リツイート)すると、フォロワーのフォロワー、更ににその先まで届くこともあります。このスピード感を上手に利用すれば、大きな集客効果に繋げていけます。
しかし、拡散スピードの速さがゆえに、もし問題のある内容をツイートしてしまった場合はあっというまに炎上という事態にもなりかねず、企業イメージに影響を及ぼす可能性もあります。投稿内容には十分な注意が必要です。
特徴その3:短い文で気軽に何度も投稿できる
投稿は「ツイート」「つぶやき」ともよばれ、1回の投稿につき140字以内の字数制限があります。そのぶん気軽に投稿できますが、時系列で表示されるため、他のユーザーの投稿に埋もれてしまうことがあります。
そのため、1人のユーザーが1日に数回~数十回とツイートすることも一般的です。企業や店舗の場合、1日に何度も投稿するのは手間がかかるため、予約投稿ツールを活用することも多いです。
Twitterで効果的に集客するには?
投稿が時系列で表示され、短文で何度も投稿できるという特性上、Twitterはお店の最新情報をリアルタイムで発信するのが効果的といえます。
例えば商品の入荷案内や在庫情報、お店の混雑状況など、細かなことでもまめにツイートすると効果的です。
Twitterは拡散性が非常に高いため炎上リスクには注意が必要ですが、炎上を恐れるあまり無難なツイートばかりしていると返ってマイナスになってしまいます。
Twitterは自虐ネタにも似たような、ユーモア性のあるツイートが拡散されやすいという傾向にあります。無理に面白くする必要はありませんが、堅苦しい文体ではなく、少し砕けた感じでフレンドリーにツイートしてみると良いでしょう。
Instagramの特徴と集客法
ビジュアル的な要素が強く、女性ユーザーが多いことで知られるInstagramは約3,300万人が利用しています。利用者の年代は10代~40代で、近年は男性ユーザーも増えてきています。
特徴その1:写真で魅力を発信できる
写真や動画を通じて、ユーザーに視覚的・直感的にメッセージを伝えることができます。
「インスタ映え」という言葉が流行したように、写真映りの良さが重要となります。写真に文章を添えて投稿できますが、文章の内容よりも写真に強い訴求性があります。
特徴その2:若い世代において検索性がある
検索したい言葉の前にハッシュタグ(#)をつけることで目的の投稿を検索することができます。若い世代ほどハッシュタグ検索を活用しているようです。検索結果も画像で表示されるため、ジャンルは絞られますが、美容院検索や飲食店検索、服のコーディネート検索などによく利用されています。
特徴その3:情報収集のツールとしてよく使われる
Instagramを情報収集ツールとして利用するユーザーは年々増えています。
SHIBUYA109 lab.が大学生を対象に行った調査によれば、女性の65%が情報収集にInstagram利用しているという結果があります。どんな情報を調べているのかというと、大半がカフェなどの飲食店探しや、ファッション・メイクの情報です。
また、幅広い年代層においてもInstagramの利用率は飛躍的に伸びています。マーケティングリサーチが行った調査によると、Instagramはファッション情報を調べる時によく使うサービスにおいて、Googleに次ぐ2位だったことが分かりました。
Instagramは投稿をシェアする時にTwitterなどの他のSNSと連携するしかなく、その意味で拡散性は低いと言われています。しかし、Instagramには「インスタグラマー」という、フォロワー数が多く影響力のあるユーザーが大きな拡散力を持っています。
インスタグラマーは主にファッションや美容系に多いことから、インスタグラマーがInstagramのユーザー数を増やし、マーケテイングにも大きな影響を与えているといっても過言ではありません。
Instagramで効果的に集客するには?
Instagramは写真が全てと言えるほど、画像に強いメッセージ性を持たせることができます。そのため、美容やファッションなど、見た目の美しさを表現したい業種、または美味しそうな料理やスイーツなどを投稿したい飲食店にはぴったりなSNSといえます。
とはいえ、最近では画像にテキスト入れて投稿する企業も増えています。配色や文字装飾を上手に利用し、見栄え良く整える等、工夫次第でどのような業種でも可能性を広げられるでしょう。
そして、集客の1番のポイントはハッシュタグです。ハッシュタグ検索はTwitterにもありますが、Twitterが1~2個であるのに対し、Instagramは複数〜10個以上のハッシュタグを付ける企業も多いです。
また、最近は気になるワードをまとめてフォローできる「ハッシュタグフォロー」という機能が追加されたため、検索の利便性がより向上しています。美しい写真とともにハッシュタグを意識した投稿が集客に効果的と言えます。
3大SNSの効果的な使い方の事例
Facebook、Twitter、Instagram、それぞれの特徴やユーザー属性を見極め、うまく使い分けをしている企業のSNS事例を2つ紹介します。
事例1:SHARPのSNS活用事例
電化製品メーカーのSHARPは、それぞれのユーザー層に合わせた投稿内容でフォロワーの獲得に成功しているといえます。中でもTwitterの投稿頻度が高く、リツイートや引用返信も活発に行ってフォロワーとの距離を縮め、親しみやすい印象を与えています。
Facebookの投稿事例
https://www.facebook.com/SHARP.Japan
フォロワー2.4万人以上、投稿頻度は3~7日です。
新製品紹介の他、開発者のインタビューやニュースリリース等の投稿が目立ちます。ビジネスパーソンやBtoB企業のユーザー層が関心を寄せるような投稿をしているようです。
https://www.facebook.com/SHARP.Japan/photos/a.133741670036316/3887307778013001/
https://corporate.jp.sharp/eco/sgp/interview/vol27/
Twitterの投稿事例
フォロワー82万人以上、毎日3~5回以上投稿を続けています。Facebookの雰囲気から一変、こちらはユーモアセンスに溢れたツイートが並びます。SHARPのツイートはたびたび話題に上るほど人気で、多くのフォロワーが「いいね」やシェアをしています。
初めてSHARPのTwitterに訪れたユーザーに向けてのツイートです。やや自虐的な要素もあり、思わずクスっと笑ってしまうような内容です。投稿者はフォロワーから「SHARPさん」「中の人」と呼ばれて親しまれているようですが、投稿者はマーケティング部主任ということで、そのギャップも人気の要因となっているようです。
こちらの投稿は自社商品で作ったもやし料理でパーティーの様子です。
「いいね」やリツイート数もさることながら、コメントもたくさんついています。
また、アンケートやキャンペーンの告知等も、フォロワー数が一番多いTwitterをメインに発信しているようです。
Instagramの投稿事例
https://www.instagram.com/sharp_japan/?hl=ja
フォロワー9,000人以上、約4~7日の頻度で投稿しています。
商品の魅力を画像で伝えることを意識して、シンプルでスタイリッシュな雰囲気でまとめています。10~20個以上のハッシュタグを入れて検索性を上げています。
https://www.instagram.com/p/CMwPHJJDHtn/
事例2:京都鉄道博物館のSNS活用事例
2016年に開館し、運営年数は浅いものの多くの鉄道ファンを魅了している京都鉄道博物館。同じ内容の投稿でも表現に工夫を凝らしているのが印象的です。
Facebookの投稿事例
https://www.facebook.com/kyototeppaku.umekoji
フォロワー数7.3万人以上、投稿頻度は約2~5日ほどです。
以下の投稿では「蒸気機関車26号機」についての歴史と見どころを解説しています。字数制限のないFacebookなら長文の投稿もできますね。写真も多用し、鉄道ファンの心を掴むような投稿が多く見られます。
https://www.facebook.com/kyototeppaku.umekoji/posts/4073628652701403
Twitterの投稿事例
フォロワー数7,000人以上、投稿頻度は2~7日ほどです。ウメテツ君というマスコットキャラクターを中心に、展示物の紹介やイベント告知等を投稿しています。Facebookと比べると絵文字を多用し、砕けた文体で親しみやすさを感じます。
以下はアンケート募集の投稿ですが、同じ内容ながらTwitterとFacebookで文章のニュアンスが異なり、ターゲット層が好む形での発信をしているといえます。
・Twitterの場合
・Facebookの場合
Instagramの投稿事例
https://www.instagram.com/kyotorailway_museum/
フォロワー約2.4万人、投稿頻度は不定期です。Instagramでは、来場したお客さんのスナップ写真を募集・掲載しています。指定のハッシュタグを付けて投稿された写真をハッシュタグ検索で見つければ良いので募集~掲載までの手間がかかりません。
https://www.instagram.com/p/CLlkYWnhDw5/
お客さんの撮影した写真にメッセージをつけて投稿しています。インバウンド向けに中国語翻訳も載せています。2,000以上の「いいね」がついており、お客さんとの交流の場としてInstagramを活用している様子です。
まとめ
3大SNSの違いや活用方法について解説しました。SNSの違いやユーザー層をきちんと理解していれば、3つのSNSを全てを運用することになっても、内容や表現方法などを工夫して投稿することが自然とできるようになるでしょう。
自店ならどのSNSでどのような投稿をしようか、イメージは湧きましたか?運用コストがかかる場合は投稿・更新支援ツールなどを上手に活用していくのも1つの手段です。それぞれのSNSでユーザーが求めていることを拾い上げ、自店のファンを増やしていってください。