こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「Googleビジネスプロフィールのカテゴリに、何を設定すればよいのかわからない」
「自社のビジネスに合うカテゴリがない、設定できない」
「より多くのユーザーに、Googleマップで自社の情報を見てもらいたい」
このようなお悩みはありませんか?
Googleビジネスプロフィールのカテゴリは住所や電話番号などの情報と比較して、注目されづらいものの、検索結果や順位において影響を与える要素のひとつです。
そこで今回は、Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)のカテゴリについて紹介します。
適切なカテゴリを選定する方法を知れば、より多くのユーザーに自社の情報を閲覧してもらえるでしょう。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリとは?
カテゴリとは、分類・分野・種類の意味を表す言葉です。Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、そのビジネスがどのような種類であるかを示します。
ここでは、設定できる2種類のカテゴリ「メインカテゴリ」「追加カテゴリ」について解説します。
メインカテゴリはどのような事業・ビジネスであるかを表す
メインカテゴリは、ビジネス全体を表すカテゴリです。
居酒屋、予備校、整体、美容院のように、お店がどのようなビジネスをしているのか、一目でわかるカテゴリといえます。
追加カテゴリはより詳細に業種を設定できる
追加カテゴリは、メインビジネス以外のサービスや商品を提供しているときに設定します。
居酒屋がメインカテゴリであれば、中華料理店、和食店、軽食店のように、より細かくわけるカテゴリです。
たとえばお酒以外にも、餃子などの中華料理を提供している、昼間はカフェとして営業しているなどのビジネスは、追加カテゴリを設定しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定の重要性
なぜ、Googleビジネスプロフィールのカテゴリは適切なものを選ばなければならないのでしょうか。
具体的な3つの理由を紹介します。
①ローカル検索の掲載順位に影響する
アメリカのWEBマーケティング会社「MOZ」が2020年に発表した調査によると、ローカル検索の順位に影響する要素として、以下の結果が出ています。
【参照:State of Local SEO Industry Report 2020 p19】
このグラフはローカル検索の順位において、どの要素がより重要であるかを示したものです。
1番はGoogleビジネスプロフィールの要素、2番はGoogleビジネスプロフィールに寄せられた口コミ、3番は検索した現在地から店までの距離です。
ビジネスのカテゴリにおいては、「Googleビジネスプロフィールの要素」と「検索した現在地から店までの距離」に影響があると考えられます。
Googleビジネスプロフィールの要素とは、ビジネスの名称が検索語句に含まれているか、ビジネスのプロフィールの情報量を指します。
一例ですが、和食居酒屋をメインカテゴリにしたビジネスの場合「◯◯(地名) 居酒屋 お刺身」で検索するユーザーの検索結果に表示されやすいでしょう。
また、検索語句とカテゴリが一致することに加えて、距離が近いビジネスほど検索結果が上位に表示されやすくなります。
そして、Googleが公式発表している「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」として、以下3つの要素を紹介しています。
- 関連度
- 距離
- 知名度
関連度とは、ビジネスの分野、プロフィールと検索語句が合致している度合いを示します。
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることで、より多くのユーザーの検索結果に表示されやすいでしょう。これはMOZの、最も重要なGoogleビジネスプロフィールの要素といえます。
距離とは、検索された場所からビジネスまでの距離を指します。
検索位置から近く、なおかつ検索語句と合致するビジネスが上位に表示されます。これはMOZの3番目に重要な検索した現在地から店までの距離のことです。
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを示します。
これはWEB上にある、ビジネスに関する言及や口コミ・評価の数のことです。MOZでは2番目に重要な要素としています。
あらゆる観点から見て、Googleビジネスプロフィールのカテゴリを適切に設定しておくことで、ローカル検索結果の順位によい影響を与えるでしょう。
②Googleマップで検索した際に関連する情報として表示される
ランチを食べたい、食べ物をテイクアウトをしたいときなど、Googleマップで目的のサービスを検索する人は多いものです。
このとき、ビジネスにマッチするカテゴリを設定しておけば、検索結果に関連する情報として表示されます。
店舗名や住所などで指定したお店の検索をしなくとも、検索語句に近いキーワードが入力されていれば、自社のビジネスを見てもらえる可能性があります。
より多くのユーザーの目にとまる、認知度が高められる点から見ても、カテゴリの設定は重要なのです。
③新しいビジネスでも「何のお店か」がわかりやすい
新しくビジネスをはじめたお店、移転してきたお店は、どのような事業をしているのかわかりづらいものです。お店の詳細を知るために店名や住所で、Google検索をする人もいるでしょう。
このようなときGoogleビジネスプロフィールがあれば、どのようなサービスを提供しているかわかります。カテゴリ次第では、検索ユーザーに「今度行ってみよう」と思ってもらえるかもしれません。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリを編集・追加する手順
次は、Googleビジネスプロフィールでカテゴリを編集・追加する方法を紹介します。
メインカテゴリ以外のサービスも提供しているのであれば、追加カテゴリを設定しておきましょう。
メインカテゴリの編集・追加方法
ステップ1.Googleビジネスプロフィールにログイン後、情報を選択。ビジネス名の下にあるカテゴリの鉛筆マークを選択。
ステップ2.「メインカテゴリ」にキーワードを記入して編集する。
関連するキーワードや単語を入れることで、ビジネスのカテゴリが表示されます。最も近いカテゴリを選択しましょう。
追加カテゴリの編集・追加方法
追加カテゴリは、メインカテゴリの下にある部分に任意のキーワードを入れます。特に設定するカテゴリがない場合、設定しなくても構いません。
自社の業種に合うカテゴリがない場合!どうすればいい?
特殊なビジネスやニッチなビジネスの場合、関連するキーワードを入力しても、適切なカテゴリが見つからないケースがあります。
独自の業種・カテゴリは作成できないため、想定しているカテゴリがない場合は、一般的なものに寄せたカテゴリを選択しましょう。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリ選定のコツ・注意点
ここでは、Googleビジネスプロフィールのカテゴリを選ぶときのコツと注意点を紹介します。
カテゴリは、ローカル検索の順位などに影響する大切なポイントです。とりあえずで決めず、適切なものを設定しましょう。
ビジネスの中心事業を具体的に示すカテゴリのみを選定する
まず、カテゴリの選定において以下のポイントを覚えておきましょう。
カテゴリは「事業に何が含まれるか」ではなく「事業が何であるか」という観点で選択します。提供しているサービス、販売している商品、保有している設備を示すことではなく、事業を総合的に示すことが目的です。
事業の中心となる最も具体的なカテゴリを設定していただければ、後はGoogleのシステム内で対応いたします。
【参照:Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン-Googleビジネスプロフィールヘルプ】
これは、メインカテゴリを登録すれば自動的に、追加カテゴリが設定されるというものです。無理に追加カテゴリを設定しなくとも、適切なものをGoogleが設定してくれます。
自動で追加されたカテゴリは、オーナーの手で解除しても問題ありません。
追加カテゴリはなるべく少なく選定する
追加カテゴリが多すぎると、ユーザーに正確な情報が伝わりづらいでしょう。Googleマップでビジネス情報を見ても「いったい何をしているビジネスなの?」と疑問に思われる可能性があります。
追加カテゴリは、メインカテゴリを設定しておけばGoogleのシステムによって、口コミやWEBサイトの情報などから、カテゴリを検出して追加されます。
最初からあれこれ追加カテゴリを設定するのではなく、自動的に検出されたカテゴリのみを設定しておくこともコツのひとつです。
キーワードそのものとしての選択は避ける
提供しているサービスや商品名を、追加カテゴリとして設定することは好ましくありません。
たとえば、居酒屋のメニューのひとつにお好み焼きがある店舗。「梅田(地名) お好み焼き」で検索されたとき、上位に表示させたいという意図で「お好み焼き店」の追加カテゴリを選択することは控えましょう。
その居酒屋が、お好み焼きをメインとする飲食店であればOKですが、メニューの一部であれば不適切なカテゴリといえます。
併設事業や同じ場所でオーナーが異なる複数ビジネスはリスティングを分ける
この場合の併設事業とは、以下のようなビジネスを指します。
- ホテル内のレストラン、カフェ、バー
- スーパーマーケット内の薬局
- 食材店やスーパーに併設されたガソリンスタンド
すなわちホテル内のレストランは、追加カテゴリを設定するのではなく、レストランだけのGoogleビジネスプロフィールのアカウントをもうひとつ用意するということ。
また、同じ建物内にオーナーが異なる複数ビジネスがある場合は、自分がオーナーである事業のカテゴリのみを使用します。具体例は、以下のとおりです。
「ツタヤ書店」内に「スターバックス」(カテゴリは「コーヒーショップ」)があっても、カテゴリは「コーヒーショップ」ではなく「書店」となります。
「セブンイレブン」内に「セブン銀行ATM」(カテゴリは「ATM」)があっても、カテゴリは「ATM」ではなく「コンビニエンスストア」となります。
【参照:Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン-Googleビジネスプロフィールヘルプ】
自分がオーナーではない事業では、追加カテゴリを設定しないように注意しましょう。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリ設定に便利なツール
「結局どのカテゴリを追加すればよいのかわからない」「いろいろな事業をしていて、特定のカテゴリを選べない」というオーナーもいるでしょう。
そのような方は「GMB Everywhere」という、Googleビジネスプロフィールを分析するツールChromeの拡張機能がおすすめです。GoogleChromeのブラウザ上で、無料で使用できます。
このツールを導入すると、Googleマップで検索した際に、Googleビジネスプロフィールの表示画面にカテゴリが表示されます(下の画像、左の赤枠内にメインカテゴリ・追加カテゴリが表示)
競合の他社や、自社と似た事業のGoogleビジネスプロフィール情報を見れば、どのようなカテゴリで登録しているのかチェックできるのです。
どのカテゴリに設定すべきか迷うとき、他社を参考にしたいときは、GMB Everywhereを導入することをおすすめします。
まとめ
Googleビジネスプロフィールには、さまざまな情報を入力する項目があります。
なかでもカテゴリは、ローカル検索の順位に影響する大切な要素です。
メインカテゴリだけではなく、追加カテゴリも適切なものを選び、ユーザーのニーズに合う情報を提供しましょう。