こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「飲食店でのインバウンド集客するときの効果的な方法が知りたい」
「飲食店でのインバウンド集客のメリットとは？」
「飲食店でのインバウンド集客の成功例を参考にしたい」
そんなお悩みありませんか？
飲食店でのインバウンド集客として、多言語対応やキャッシュレス決済の導入、Wi-Fi環境の整備などが非常に重要です。
そこで、今回は、飲食店でのインバウンド集客について、初心者でも簡単に分かるようにご説明していきます。
この記事を参考にしていただくことで、飲食店でのインバウンド対策のメリット・デメリットを理解し、飲食店で重要なインバウンド集客の方法を活用できるようになります。
インバウンド集客とは？
インバウンド集客とは、観光やビジネスなどのさまざまな目的で日本を訪れる外国人を増やし、実際の店舗への来店を増やすための施策を実施することです。
インバウンドとは「外から入ってくる」という意味で、観光やビジネスにおいては「日本を訪れる外国人観光客」という意味を表します。
飲食店でのインバウンド対策としては、外国語が話せるスタッフの雇用やWEBサイト・予約サイトなどでの多言語対応、ネット予約への対応などがあります。
飲食店の売り上げ向上のためには、できるだけ多くの新たな顧客の獲得が重要です。
国内だけでなく、外国人観光客も利用しやすい飲食店を目指すことが、更なる売上向上やビジネスチャンス拡大に繋がる可能性があります。
飲食店でのインバウンド集客の重要性について
飲食店でのインバウンド集客の重要性として、以下の3点が挙げられます。
- 人口減少による国内での市場縮小
- 他店との差別化を図る
- 在日外国人へのサービス向上に繋がる
それぞれのポイントについて理解することで、飲食店でのインバウンド集客の重要性を知り、実際のインバウンド対策に活用しやすくなります。
①人口減少による国内での市場縮小
近年、日本全体の人口が減少してきていることから、国内での市場縮小の傾向があります。
そのため、国内のみで集客していると売上向上は難しい可能性があるため、注意が必要です。
日本政府は、2030年までに外国人旅行者を6,000万人まで増やすために、さまざまな政策の実施を計画しています。
新規の顧客を獲得するためには、外国人観光客をターゲット層に含めることで、外国人観光客数が増加傾向にある日本国内では、集客力アップに繋がりやすくなります。
【参照：明日の日本を支える観光ビジョン－国土交通省観光庁】
②他店との差別化
インバウンド集客のための対策を実施することによって、他店との差別化を図る効果が期待できます。
地域性や店主の経営方針などの理由により、インバウンド対策を実施していない店舗も未だ多くあるため、早めに対策を実施することで認知度や集客力アップが可能です。
他店との差別化を図るためのインバウンド対策としては、公式サイト・店内表示などの多言語対応やキャッシュレス決済の導入が重要です。
また、店舗周辺の観光情報を外国人観光客に提供することで、旅行の満足度向上に繋がりやすくなり、飲食店のイメージアップも期待できます。
そのため、周辺の観光施設や体験プログラムを実施している店舗と協力して、地域の観光施設と飲食店間の周遊性を高めていくと良いでしょう。
③在日外国人へのサービス向上
インバウンド対策を実施することによって、外国人観光客だけでなく、日本にすでに住んでいる外国人の方にとっても利用しやすい店舗となる可能性があります。
日本に住む外国人の方の中でも、日本語が不自由だったり、外国人が入りづらかったりする場合があるため、インバウンド対策を実施することでアピールが可能です。
外国人観光客だけでなく、店舗がある地域に住む在日外国人の方もターゲット層に含むことで、より広い範囲での新規顧客獲得に繋がる可能性があります。
近隣に住む外国人の方にアピールするためには、地図アプリや公式サイトで多言語対応などのインバウンド対策を実施していることを記載しておくのがおすすめです。
飲食店でのインバウンド集客のメリット・デメリット
ここからは、飲食店でのインバウンド集客のメリット・デメリットについて解説していきます。
飲食店でのインバウンド集客のメリットとデメリットを知ることによって、どの点に注意してインバウンド対策を実施していくと良いかが理解しやすくなります。
飲食店でのインバウンド集客のメリット
飲食店でのインバウンド集客のメリットは、主に以下の3点が挙げられます。
- 外国人観光客は客単価が高い傾向がある
- 団体での来店が見込める
- 世界規模の拡散力が期待できる
日本人観光客に比べて、外国人観光客は旅行時にお酒を好む傾向が強いため、飲食店での客単価が日本人より高くなると言われています。
また、外国人観光客は複数人から団体で来店することが多いことから、外国人観光客を多く呼び込むことによって、更なる売上向上が目指せます。
さらに、外国人観光客が飲食店を利用したあとに、食事の写真や感想についてSNSや口コミサイトに投稿してもらうことで、世界規模での拡散力向上が可能です。
SNSや口コミサイトを閲覧している世界中の利用者に対して、店舗の認知度や好感度向上が目指せるため、新たな顧客を獲得しやすくなるメリットがあります。
飲食店でのインバウンド集客のデメリット
次に、飲食店でのインバウンド集客のデメリットは、主に以下の2点があります。
- 初期投資にコストがかかる
- 既存顧客が減少する可能性がある
飲食店でインバウンド対策するときは、初期投資にコストがかかります。
公式サイトやメニューなどの多言語対応やキャッシュレス決済の導入、外国人観光客への接客マニュアルの作成など、多くのインバウンド対策を実施する必要があるためです。
インバウンド集客を実施する前には、予算を考慮してできるところから対策を始めることをおすすめします。
また、外国人観光客の来店が増加することで、店舗のイメージや居心地の良さに変化が起こりやすくなります。
場合によっては、今まで来店してくれていた既存の顧客が「居心地が良くない」と感じて客足が遠のく可能性があるため、注意が必要です。
既存顧客が減少すると、通年での収益維持が難しくなることも考えられます。
さらに、外国人観光客に店舗のルールやマナーを周知しきれない場合、既存の顧客との間にトラブルが発生する可能性もあります。
外国人観光客は、日本人と文化や慣習が異なっており、「日本人間では当たり前のルール」が通用しないことも考えられるため、注意が必要です。
そのため、インバウンド対策のみに注力するのではなく、既存の顧客への配慮も重要となります。
飲食店でインバウンド集客を成功させるための方法5選！
では、飲食店でのインバウンド集客を成功させるためには、どのような方法が効果的なのでしょうか？
飲食店でのインバウンド集客を成功させるためには、主に以下の5つの方法があります。
- メニューや公式サイトの多言語対応
- Wi-Fi環境の整備
- キャッシュレス決済の導入
- 外国語話者のスタッフ雇用
- SNSや公式サイトでの情報発信
それぞれの方法についてのポイントや注意点について理解し、できるところから早めに実施しましょう。
①メニューや公式サイトの多言語対応
外国人観光客の多くは、日本語を読むことが難しいため、多言語に対応したメニューや公式サイトを準備しておくのがおすすめです。
飲食店のメニューは、カテゴリによって正確な翻訳が難しい可能性もあります。
そのため、英語や中国語・韓国語など、ターゲットの国や地域の言語に精通している人物や企業に翻訳が正しいかの確認を依頼した上で、メニュー表記の多言語化を目指しましょう。
多言語対応のほかにも、メニューに料理の写真を多く掲載して、イメージしやすい状態にしておくことも効果的です。
和食などの場合、料理名のみでは外国人観光客にイメージが伝わりづらい可能性があります。
そのため、料理名を翻訳しても正しく伝わっていないと感じた場合は、料理の写真を増やしてイメージが伝わりやすい状態にすると良いでしょう。
②Wi-Fi環境の整備
外国人観光客が旅行中、交通手段の確認や情報収集をするときに、無料Wi-Fiを利用して検索していることが多いと言われています。
飲食店を利用しているときに次の目的地までの交通手段を調べるなど、「Wi-Fiがあると便利だ」と感じる外国人観光客も居るでしょう。
海外の一部の国では、日本国内よりも無料Wi-Fiスポットの設置が進んでいるところもあるため、できるだけ早い段階でWi-Fi環境を整備するのがおすすめです。
Wi-Fi環境を整備したあとは、店内の壁やテーブルにWi-Fi環境が整備されている旨を記載して、外国人観光客が利用しやすい状態にしておきましょう。
③キャッシュレス決済の導入
外国人観光客の多くは、日本の通貨を使用せずにキャッシュレス決済を望んでいるとされています。
日本の通貨は日本でしか利用できないため、換金を嫌がる外国人観光客も一定数おり、飲食店を利用するときもキャッシュレス決済が利用できる店舗を選ぶ傾向があります。
キャッシュレス決済の導入に関しては、利用者が利用しやすいだけでなく、店舗での現金の取り扱い時間が減るため、接客対応の負担が減ることもメリットの1つです。
キャッシュレス決済を導入したあとは、公式サイトや店舗の入口に掲示し、外国人観光客や店舗へ来店した方に積極的にアピールしましょう。
④外国語話者のスタッフ雇用
外国人観光客が飲食店に来店したときに、店舗スタッフとその国の言葉でコミュニケーションを取れると、満足度が向上しやすい傾向があります。
そのため、英語やアジア圏の言語を話せるスタッフを雇用することも、インバウンド集客で効果的な方法の1つです。
外国語話者のスタッフを新たに雇用することが難しい場合は、店舗内で外国語でのコミュニケーションについて学習する機会を設けましょう。
言語だけでなく、その国の文化や慣習などについても同時に学習することで、より円滑なコミュニケーションを取れるようになります。
⑤SNSや公式サイトでの情報発信
飲食店でのインバウンド対策として、SNSや公式サイトでの情報発信はとても重要な施策の1つです。
外国人観光客は、旅行前にSNSや店舗の公式サイト・レビューサイトなどを活用して、情報収集している方が多い傾向があります。
そのため、SNSや公式サイトを開設して、店舗の基本的な情報から新しいイベントまで、さまざまな情報を発信すると良いでしょう。
特に、SNSを開設するときは、SNSの特徴を理解した上で店舗のイメージや魅力に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、店舗の外見や商品の見た目に特徴がある場合は、Instagramなどの写真や動画が主のSNSを活用すると良いでしょう。
店舗の魅力を活かせるSNSでアカウントを開設し、積極的に情報を発信していくことが重要です。
飲食店でのインバウンド集客の成功例をご紹介！
最後に、飲食店でのインバウンド集客の成功例をご紹介します。
飲食店でのインバウンド集客の成功例として、以下の2つの例があります。
- SNSを活用した事例
- 多言語やニーズに対応した事例
それぞれの事例について詳しく解説していきます。
①SNSを活用した事例
とあるコーヒーショップでは、Instagramを活用してインバウンド集客をしています。
SNS内で、北欧やオーストラリアなど世界各国のコーヒーギークとの相互フォローや、海外のお店の投稿に積極的にいいねするなど、積極的なコミュニケーションを実施しました。
また、アカウントをフォローすることでお菓子がもらえたり、訪れた外国人観光客との写真を撮影しアカウントに投稿したりするなどの施策も実施しています。
Instagramを利用したインバウンド対策を実施したことにより、個人経営の店舗だったにもかかわらず4万以上のフォロワーの獲得に成功しました。
また、誰にでもフレンドリーな接客を心がけたことで、店舗での居心地の良さが生まれ、口コミサイトやSNSなどで高評価を獲得し、集客力アップが実現したケースです。
②多言語やニーズに対応した事例
とある中華料理レストランでは、多言語や外国人観光客からのニーズに対応するためのインバウンド対策を実施しています。
メニューの英語表記や英語が話せるスタッフの配置、会話しながら料理のニーズに応えられるなど、外国人観光客に寄り添った対応を心がけました。
また、ベジタリアン向けのメニューや小麦粉アレルギーの人のための米粉ラーメンの提供など、細かなニーズを把握した上でメニューに反映しています。
外国人観光客に対して、フレンドリーにコミュニケーションが取れることで「充実した滞在時間を過ごせる」という旨の良い評価を獲得しました。
細やかなサービスの提供や外国人観光客への配慮により、サービスの満足度が高いと評価され、集客力アップに繋がったケースです。
まとめ
本記事では、飲食店でのインバウンド集客についての重要性やメリット・デメリット、方法や成功例について解説してきました。
飲食店でのインバウンド対策を実施することによって、人口が減少傾向にある近年の日本において増えつつある外国人観光客へのアピールに繋がります。
国内の既存顧客のみに頼らない、世界規模でのアピール力を身につけるためには、さまざまな視点からのインバウンド対策を実施することをおすすめします。
飲食店でのインバウンド集客の方法としては、多言語対応やWi-Fi環境・キャッシュレス決済の整備、SNSや公式サイトでの積極的な情報発信が重要です。
また、インバウンド集客を実施するときは、日本と文化や慣習が異なる外国人観光客への理解を深めておくと、より丁寧な接客やサービスの提供がしやすくなるでしょう。
