こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「訪日外国人客に対する集客の重要性とは？」
「訪日外国人客に対する集客方法について知りたい」
「訪日外国人客に対する実際の取り組みを参考にしたい」
そんなお悩みありませんか？
訪日外国人客に対する集客方法として、WEBサイトやメディア・SNSでの情報発信や口コミサイトや予約サイトへの登録が非常に重要です。
そこで、今回は、訪日外国人客の集客について、初心者でも簡単に分かるようにご説明していきます。
この記事を参考にしていただくことで、訪日外国人に対する集客方法を活用できるようになります。
訪日外国人に対する集客とは？
訪日外国人とは、旅行やビジネスなどの目的で日本を訪れている外国人の方を指す言葉です。
外国人客がさまざまな理由で日本を訪れ、日本国内での消費活動が活発化することは、日本経済への影響も大きいと言われています。
近年、日本を訪れる訪日外国人客の数は増加傾向にあります。
日本の観光スポットや独自の文化体験への関心が高まり、日本政府も2030年までに訪日外国人客の数を6,000万人まで増加させる目標を掲げ、取り組みを実施しています。
取り組みとして、環境整備をサポートするための補助金支援や、無料Wi-Fiサービスやキャッシュレス決済の整備、多言語対応の推進などの支援があります。
【参照：訪日外国人旅行者の受入環境整備－国土交通省観光庁】
また、日本は少子高齢化が進行し、国内での日本人の消費活動は減っていく可能性が考えられます。
その中で訪日外国人客がもたらす経済効果は、日本経済にとって良い影響を与えていくとされています。
観光業界だけでなく、飲食やホテル業界など、さまざまな分野の店舗を訪日外国人客が利用することが考えられるため、より広い分野でのインバウンド対策が必要です。
訪日外国人客はどこで情報収集している？
では、訪日外国人客はどこで情報収集しているのでしょうか？
訪日外国人が情報収集に活用している情報源として、ネット上のサイトやブログ、SNSが多い傾向があります。
観光庁が実施した調査によると、日本を訪れる前に役立った旅行情報源は以下の通りです。
| SNS | 25.3％ |
| 個人ブログ | 24.1％ |
| 日本在住の親族や知人 | 19.9％ |
| 動画サイト | 19.1％ |
事前の情報収集の方法として、SNSや個人ブログを利用している方が多い傾向があります。
SNSや個人ブログでは、より具体的な個人の感想や実際に体験したプログラムについて書かれている事が多いため、訪日外国人客が参考にしやすいと考えられます。
そのため、動画サイトでの観光地に関する発信を情報源として信用している方も多く、店舗の情報に関するSNSや動画サイトでの発信は、効果的であると言えるでしょう。
また、出発前に役立った旅行情報源の言語として、英語や中国語、韓国語などでの情報発信が参考になる割合が多いため、ターゲットの国や地域の言語での情報発信がおすすめです。
訪日外国人集客のメリット・デメリット
ここからは、訪日外国人の集客に関するメリットとデメリットについて解説します。
それぞれのメリット・デメリットについて知ることによって、訪日外国人客の集客についてどうしたら良いかをより深く理解しやすくなります。
訪日外国人集客のメリット
訪日外国人の集客に関するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 経済効果が見込める
- 地方経済の活性化や伝統文化の保護
- 雇用の増加が見込める
訪日外国人客が増加することで、国内の観光施設や店舗、ホテルなどの利用者は増加傾向にあります。
そのため、飲食業や宿泊業、交通機関・旅行会社・家電量販店など、さまざまな分野の顧客も増加するため、より大きな経済効果が見込めます。
観光として日本を訪れる外国人客の多くは、日本の伝統的で独自な文化や観光地での体験に触れることが目的です。
訪日外国人客が増加することにより、それぞれの地方にある伝統的な文化や観光地の宣伝にもなるため、結果的に地方の活性化や伝統的な文化の保護にも繋がる可能性があります。
また、訪日外国人客がさまざまな分野の顧客となることで需要の増加に繋がり、多言語対応のためのスタッフが必要になるなど、雇用の増加も見込めます。
訪日外国人集客のデメリット
次に、訪日外国人の集客に関するデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 外部の環境による悪影響
- 観光インフラによる「オーバーツーリズム」
- 観光地住民とスタッフのコミュニケーション不足
海外から日本に来る外国人の数は、世界情勢や災害、国際問題などの外的要因の影響によって、変動していきます。
過去には日韓関係が悪化したことが原因で、韓国人観光客の受入人数が減少したケースもあります。
そのため、日本が世界とどのように関わっていくかによって、影響をダイレクトに受ける可能性があるため、世界情勢には注意しておくことが重要です。
訪日外国人客が想定以上に押し寄せることで軋轢を生む「オーバーツーリズム」が、一部の地域で問題となっています。
スペインのバルセロナやイタリアのベニスなど、世界各地の有名な観光地でこのオーバーツーリズム問題が深刻化しており、迅速な対応が重要です。
日本でも、観光名所へ観光客が集中していることが問題となっており、京都の嵐山では混雑情報や回遊コースなどの情報を発信し、混雑の分散や緩和を促しています。
また、日本の観光地では多言語に対応できる人材の確保が難しいとされています。
日本人は日本語以外でのコミュニケーションが苦手な傾向があり、近年、小学校教育から英語が取り入れられているものの、現場に活かしきれていない現状があります。
さらに、訪日外国人客と観光地の一部住民とのトラブルが目立つことで、住民全体が拒否反応を起こすことも問題の1つです。
「撮影禁止の場所で写真撮影していた」「ゴミをポイ捨てしていた」などのマナー違反や、文化の違いから来る意見のすれ違いなどが実際に起こっています。
訪日外国人客とのトラブルを回避するためには、多言語でルール表記をしたり、積極的なコミュニケーションを取れる場を設けたりすることが重要です。
訪日外国人客に対する集客で効果的な方法6選！
ここからは、訪日外国人客に対する集客で効果的な方法を解説していきます。
訪日外国人客に対する集客で効果が期待できる方法は、以下の6つが挙げられます。
- WEBサイトでの情報発信
- メディアへの情報掲載
- 予約サイトへの掲載
- 口コミサイトへの登録
- Googleマップへの登録
- SNSの運用
それぞれの方法について詳しく理解することによって、店舗で実践できる方法を習得し、実際の集客に役立てられるようになります。
WEBサイトでの情報発信
訪日外国人客に対する集客方法として、WEBサイトでの情報発信が非常に重要です。
多くの訪日外国人客は、日本を訪れる前に情報収集としてWEB上での情報を活用しているため、公式サイトを作成してさまざまな情報を掲載すると良いでしょう。
お店で運営するWEBサイトで、住所やアクセス方法・営業時間などの基本的な情報から、サービス内容や価格などの情報まで、詳しく掲載することが重要です。
海外からのアクセス数を増やすためには、多言語での対応が必要となります。
ターゲットの国や地域の言語を調査した上で対応できるようにしておきましょう。
また、飲食店であればアレルギー表示やベジタリアン向けのメニューなどがあれば、公式サイトに記載しておくのがおすすめです。
注意点として、多言語でメニューを掲載する場合は、翻訳を機械やアプリに頼りすぎると正確な情報が伝わらない場合があります。
また、掲載される情報は新しいものであることが重要であり、情報が古いと利用者からの情報の信頼度が下がってしまうことがあるため、こまめに更新しましょう。
メディアへの情報掲載
メディアへの情報掲載とは、WEB記事などのコンテンツを掲載して情報を発信するメディアに情報を掲載することです。
特に、訪日外国人客に向けて、日本の情報を発信するWEBサイトやマガジンなどのメディアに情報を掲載することをおすすめします。
WEBメディアの中には、店舗とのタイアップ記事や広告の出稿などのサービスを実施しているところもあります。
メディアに依頼することによって、専門のライターがポジティブな記事を掲載してくれるほか、新たな視点からの情報や話題を発信できることもメリットの1つです。
店舗の公式サイトだけでは伝えきれないことをメディアに掲載する事により、SNSでの拡散に繋がる可能性も高まり、結果的に店舗の認知度向上にも繋がりやすくなります。
予約サイトへの掲載
海外の方が日本を訪れるときは、ホテルや観光施設の体験などを予約する方が多いでしょう。
そのため、ターゲットの国や地域で利用されている予約サイトに情報を掲載することが重要です。
サイトによっては、特定の国や地域の言語に特化したサービスがあるため、どのサイトがよく利用されているか事前に調査しておくことをおすすめします。
宿泊先として店舗を予約サイトに掲載するときは、集客したいターゲット層の年齢や地域に合わせてサイトへの登録をすることによって、効率良く集客できるようになります。
また、海外のサイトは、登録自体は無料でできるところが多く、サイト経由で予約が入ったときに手数料がかかる仕組みになっています。
サイトに登録する前に利用料や手数料などの仕組みを理解し、利用しやすいサイトを選定して情報を掲載するようにしましょう。
口コミサイトへの登録
実際に日本を訪れた外国人客が口コミを書いてくれるサイトに登録することで、高い評価がつき、その評価を基に更なる集客力向上が期待できます。
高い評価を得るためには、店舗のサービスや商品などの満足度を向上させたり、丁寧な接客を提供したりすることが重要です。
口コミサイトに登録する上での注意点として、口コミサイトに書かれる評価は店舗側が操作できないことが多いため、ネガティブな口コミが掲載される可能性があります。
そのため、口コミサイトを利用するときは、ネガティブな口コミに繋がるような接客やサービスの提供は避けるように心がけることが重要です。
また、口コミサイトには店舗の基本的な情報を追加することも可能なため、できるだけ多くの情報を掲載し、店舗の認知度向上に努めるようにしましょう。
Googleマップへの登録
訪日外国人客が日本に滞在している間に閲覧することが多い「Googleマップ」への情報登録も重要な施策の1つです。
訪日外国人客は日本の観光地の有名な飲食店や観光名所だけでなく、地元で愛されている店舗やオリジナルの体験ができる施設の情報を、滞在中に検索することがあります。
そのときにGoogleマップに店舗の情報を掲載しておくことで、認知度や集客力の向上に繋がる場合があるため、できるだけ早めに対策しておくことが重要です。
Googleマップにお店の情報を登録するためには、「Googleビジネスプロフィール」への登録が必要となります。
Googleビジネスプロフィールには、店舗の住所や営業時間・メニュー・店内や外観の写真などが掲載できます。
また、口コミも掲載できるため、満足度の高いサービスや接客を提供し、高評価を集められるように心がけましょう。
SNSの運用
日本を訪れる外国人客の多くは、情報収集のためにSNSを活用しています。
海外には、日本よりもSNSの使用率が高い国もあるため、SNSでの集客や情報の発信は非常に重要な施策の1つです。
SNSを運用するときは、FacebookやInstagram、X（旧Twitter）など、ターゲットの国や地域で多くの人々に利用されているSNSを調査し、運営することがポイントとなります。
また、訪日外国人客に店舗を利用した感想や意見を投稿してもらうことで、よりリアルな体験や情報について発信してもらえるため、更なる集客力や好感度向上も目指せます。
SNSを運用する上で注意すべきことは、ターゲットの国や地域の文化を理解することです。
訪日外国人客を集客するときは、ターゲットの国や地域で利用されている言語での情報発信が重要となりますが、翻訳の仕方次第では正しく意味が伝えられない場合があります。
正しく意味が伝わらなかったことが原因で、訪日外国人客との間でトラブルに発展するケースも考えられるため、ネイティブな方に内容をチェックしてもらうなどの対策が重要です。
訪日外国人客の集客に関する取り組みの成功例をご紹介！
最後に、訪日外国人客の集客に関する取り組みの成功例を3つご紹介します。
今回ご紹介する成功例は、以下の3つです。
- 飲食店での取り組み：実店舗での多言語対応
- ホテルでの取り組み：AIを活用したチャットボットサービスの導入
- 茶道体験ができる施設での取り組み：外国人客向けの体験型サービスの実施
それぞれの成功例について知ることで、訪日外国人客に対してどんな取り組みを店舗で実施できるか考えやすくなります。
①実店舗での多言語対応
とある飲食店では、実店舗での多言語対応に着手し、集客力や認知度の向上を目指しました。
外国人話者をスタッフとして雇用したり、店内表示やメニューの多言語対応を実施したりすることで、口コミサイトやSNSでのインバウンド対策を実施しています。
結果として、口コミサイトで「外国人に人気の日本レストランランキング」の第一位に選ばれたことによって、認知度や集客力の向上が実現しました。
②AIを活用したチャットボットサービスの導入
とあるホテルでは、AIによる対応のスマホ用チャットボットサービスを導入しました。
チャットボットサービスとは、AIを活用した自動会話プログラムのことを指します。
スマホ上でAIと文章で会話しながら、客室や施設に関する問い合わせをはじめ、周辺の観光スポットや飲食店の予約などができるようにしたことで、生産性の向上に繋がりました。
また、スマホで簡単にやり取りができることから、旅行の満足度が向上しやすく、リピート客の増加や口コミサイトなどでの高評価に繋がり、更なる集客力向上が実現しています。
③訪日外国人客向けの体験型サービスの実施
茶道が体験できる施設では、茶道の知識や日本文化について英語で解説できるスタッフを配置したことで、外国人客が会話しながら茶道体験できるサービスを実施しています。
茶道だけでなく、和菓子や日本料理、着物・書道などのさまざまな日本文化を体験でき、日本文化に興味がある訪日外国人客へのアピールにも繋がりました。
実際に体験した方の多くが高評価したことにより、口コミサイトやSNSでのポジティブな体験談や感想が広まり、更なる集客力向上にも繋がったケースです。
まとめ
この記事では、訪日外国人客に対する集客のメリットやデメリット、効果が期待できる方法、実際に実施された取り組みの成功例などについて解説してきました。
日本を訪れる外国人の方は年々増加傾向にあり、日本の経済にも影響が大きいとされており、地方の活性化や伝統文化の保護、雇用の増加などの効果も期待できます。
訪日外国人客は日本を訪れる前にSNSや公式サイト、予約サイトなどでの情報収集をしている方が多いため、集客力アップのための積極的な情報発信を心がけましょう。
訪日外国人客に対する集客としては、公式サイトやSNS、メディアへの積極的な情報掲載と、口コミサイトなどへの登録による集客力向上を目指すことが重要です。
