インバウンド広告の手法とは?インバウンド対策における広告の効果や方法、具体的な事例を解説します!

インバウンド広告の手法とは?インバウンド対策における広告の効果や方法、具体的な事例を解説します!
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こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。

「インバウンド対策における広告の使い方を知りたい」
「インバウンド対策で広告を利用したときに、どんな効果があるか」
「実際にインバウンド広告を活用した事例を参考にしたい」

そんなお悩みありませんか?

インバウンド対策での広告戦略として、SNSやリスティング広告などを活用しながら、認知度・集客力を目指すことが非常に重要です

そこで、今回は、インバウンド広告について、初心者でも簡単に分かるようにご説明していきます。

この記事を参考にしていただくことで、すぐにインバウンド対策のためのインバウンド広告を活用できるようになります。

インバウンド広告とは?

インバウンド広告とは? 外国人観光客

インバウンド広告とは、海外から訪れる「訪日外国人客」を主なターゲットとしている広告全般を指します。
近年、日本では海外からの観光客やビジネス客の増加により、インバウンド需要が高まってきています。
そのため、インバウンド需要の増加に伴って、全国各地を訪れる訪日外国人客をターゲットとしたインバウンド広告の重要性が注目されています。

インバウンド広告を利用する目的は、訪日外国人客が充実した日本旅行を送れるよう、訪日外国人客向けの情報発信を実施するためです。
訪日外国人客への情報発信を実施することで、訪日外国人客の満足度を高め、また日本を訪れてもらえるようにすることも重要です。

インバウンド広告のメリットとは?

インバウンド広告のメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 市場拡大
  2. グローバル企業としての認知度向上
  3. 海外進出前のテストマーケティング

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

インバウンド広告のメリットを理解することで、よりグローバルな観点で市場拡大を目指していけるようになります。

①市場拡大

外国人観光客の増加で、日本を訪れる外国人の方が滞在する頻度が高くなったことにより、外国人観光客の消費活動の機会も増えてきています。
その中で、外国人観光客を対象とするインバウンド市場が拡大してきており、インバウンド広告を活用することで、外国人観光客をターゲットとした市場の拡大が見込めます

国内のターゲット層だけでなく、海外からの観光客をターゲット層に設定することで、売上の増加や売り上げ構成の多様化にも繋がっていくと考えられます。

②グローバル企業としての認知度向上

外国人観光客のための多言語に対応したインバウンド広告を発信することで、外国人観光客に対してグローバル企業であることをアピールできます。
グローバル企業であるというイメージを発信することにより、外国人観光客や店舗を利用する在日外国人からの好感度や認知度向上も目指せるため、重要な施策です。

市場拡大の一環として、海外への事業展開を考えている方は、インバウンド広告をできるだけ早いうちからやっておくと良いでしょう。

③海外進出前のテストマーケティング

インバウンド広告は、海外進出前のテストマーケティングとしての役割もあります。
外国人観光客や在日外国人をターゲットとしたインバウンド広告を発信することで、ターゲット層に対するテストが可能です。

本格的な海外市場への展開のために、外国人をターゲットとした「広告効果の予測」や「データの比較」などを実施することで、事業計画の精度を向上させる効果も期待できます

そのため、海外進出前のテストとしてインバウンド広告を実施し、データ収集や分析に活用するのがおすすめです。

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インバウンド広告の種類5選!

ここからは、インバウンド広告の種類を5つ解説していきます。
インバウンド広告として、以下の5種類があります。

  1. SNS広告
  2. インフルエンサーマーケティング
  3. リスティング広告
  4. ディスプレイネットワーク広告
  5. 動画広告

それぞれの広告について理解することで、店舗でのインバウンド対策に活用できるようになります。

SNS広告

SNS広告とは、世界の人々の多くが利用しているSNSを活用した広告です。
FacebookやTwitter、Instagramなどさまざまな種類のSNSがあり、店舗の特徴やアピールポイントに合わせて活用することが重要です。

SNS広告のメリット

インバウンド広告を活用するメリットとして、外国人観光客への情報提供が挙げられます。
日本を訪れる外国人観光客の多くは、旅行前の情報収集としてSNSを活用しています
国土交通省観光庁の調査によると、「出発前に役立った旅行情報源」として、「日本在住の親族・知人」の次に多かったのが「SNS」での情報収集となっています。
【参照:訪日外国人の消費動向|訪日外国人消費動向調査結果及び分析(2022年年次報告書)ー国土交通省観光庁

また、SNSは世界中で利用されているという利点を利用し、ターゲットに合わせた広告を配信しやすい環境が整っていることもメリットとして挙げられます。
SNSでの情報発信は多言語に対応できるため、英語をはじめ、中国語や韓国語などターゲットに合わせた言語での広告配信が可能です。

さらに、ターゲットの国や地域でよく利用されているSNSを活用することで、ターゲット層を絞った広告展開も可能なため、積極的に活用するのがおすすめです。

SNS広告のデメリット

SNS広告のデメリットとしては、店舗のアカウントでの発信がターゲットに届きにくかったり、一定の年齢層に届きづらかったりすることが挙げられます。

SNS広告は、あくまで「広告欄」として、個人のタイムライン上に流れていきます。
SNS上の広告欄の信憑性を疑う方も一定数いるため、ターゲット層に広告が表示されたときに、あまりに広告の数が多いと情報の信頼度や集客力の低下に繋がる場合もあります。

また、SNSは若年層の利用が多い傾向があるため、高齢のターゲット層には情報が届きづらいとされています。
そのため、どの年齢層をターゲットにするかによって、活用するSNSを変更したり、他の方法での広告展開が重要となります。

SNS広告の活用方法

SNSの活用方法として、SNSの運用方法の基本を理解し、ターゲットに合わせた運用、広告展開後のデータ分析が重要です

まず、SNSの運用方法の基本を理解するために重要なことは、各SNSの特徴やメリット・デメリットを理解することです。
店舗のターゲット層の年齢層や性別などを設定した上で、どのSNSを運用するかを見極めるために、各SNSの特徴を把握しましょう。

次に、設定したターゲット層に合わせてSNSを運用しましょう。
インバウンド集客のためにSNSを運用するときは、ターゲット層の国や地域の文化・特性を理解し、その国や文化の言語を利用することが重要です。
また、その国でよく利用されているSNSが異なる場合もあるため、その国でのユーザー数が多いSNSを調査し、活用することをおすすめします。

また、広告を展開したあとはデータを分析することも重要です。
投稿に対してや、プロフィール・設定したリンク先へのアクセス数などを分析し、より良い広告展開のためのブラッシュアップに活用しましょう。

SNSによっては、データ解析のツールが整備されているところもあるため、上手く活用しながら情報収集することをおすすめします。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、SNSでフォロワーを多数抱えているアカウント主「インフルエンサー」に製品やサービスを拡散してもらう広告方法です。
インバウンド集客におけるインフルエンサーマーケティングは、日本人のインフルエンサーを起用せず、日本在住の外国人インフルエンサーを起用することをおすすめします。

インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングを利用するメリットとして、海外への情報発信や事業の海外進出のときに起きやすい課題を解決しやすくなる点が挙げられます。
海外へ情報を発信するためには、ターゲットの国の言語や文化・消費のニーズなどを理解することが重要ですが、日本人は他の言語や文化の知識が乏しい面があります。
そのため、ターゲットの国に対して理解が深い在日外国人のインフルエンサーに拡散を依頼することによって課題解決がしやすく、集客力や認知度向上が期待できます。

インフルエンサーマーケティングのデメリット

インフルエンサーマーケティングのデメリットとして、インフルエンサーの炎上リスクやマネジメントの必要性があることが挙げられます。

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーの信頼度に依存している面があります。
何らかの原因でそのインフルエンサーが「炎上」してしまうことで、店舗の信頼度や集客力の低下を招く可能性があるため、充分な注意が必要です。

一度不信感を持たれた店舗やインフルエンサーが信頼度や集客力を取り戻すためには、かなりの時間と労力を必要とすることがあります。
そのため、インフルエンサーの選定やマネジメント、炎上リスクを考慮した広告の展開方法を実施していくことが重要です。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果が表示されたときに掲載されるテキスト状の広告のことを指します。
インバウンド集客におけるリスティング広告は、海外から日本を訪れようと考えている方に対してアピールできる広告手法となります。
英語や中国語・韓国語など、ターゲットが使用している言語でキーワード検索された場合、店舗や商品・サービスの広告が検索結果上に表示される仕組みとなっています。

また、リスティング広告は掲載される枠に対して広告主がオークションを実施し、その枠を落札できた広告が掲載される仕組みとなっています。
掲載される広告がターゲットにクリックされたときに、1回何円払うかを設定することを「入札」といい、検索されるキーワードに対して入札を実施します。
掲載自体は無料の場合が多く、広告をクリックされたときに初めて料金が発生する「クリック課金制」の広告です。

リスティング広告のメリット

リスティング広告のメリットとして、予算をコントロールしやすいことやニーズが分かりやすくなることが挙げられます。

リスティング広告は「運用型広告」と呼ばれ、予算のコントロールがしやすいとされています。
広告の予算をはじめ、内容や期間などを細かく設定できるメリットがあります。

また、リスティング広告はキーワードに対して広告を設定できるため、特定のニーズに合わせてピンポイントで広告を配信できるというメリットもあります。
例えば、「日本 旅行」「日本 観光名所」などのキーワードから、「金閣寺 飲食店」「東京タワー お土産」などの細かなキーワードまで設定できます。
そのため、広告をクリックするということはそのキーワードにニーズがあるということに繋がるため、広告展開後のデータ収集も容易です。

リスティング広告は、気軽に始めやすいことから、広告を出したことがない方にもおすすめの広告方法です。

リスティング広告のデメリット

インバウンド集客におけるリスティングのデメリットとして、言語や国ごとのニーズが異なるため、それぞれの国ごとに調査が必要なところです。
外国人をターゲットにした広告は、異なる文化や言語を理解した上で配信する必要があります。
万が一、間違った翻訳や国によって異なる文化に不適切な広告を配信した場合、広告の効果が得られないほか、その国からの反感を買ってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

それぞれの国や地域によって、効果が期待できる広告の方法や内容も異なるため、国ごとに特性を理解した上で、広告の運用を実施する必要があります。
事前に市場の調査を実施し、傾向やニーズをきちんと把握した上で広告を展開していくのがおすすめです。

ディスプレイネットワーク広告

ディスプレイネットワーク広告とは、広告配信システムを活用し、WEBサイトの広告枠に表示する画像や動画・テキストなど「バナー広告」とも呼ばれる広告のことを指します。
主に、「Google」や「Yahoo!」などが運営している広告配信システムを活用しており、幅広いサイトやスマホのアプリに広告を配信できます。

ディスプレイネットワーク広告のメリット

ディスプレイネットワーク広告のメリットとして、店舗や商品・サービスをまだ知らないターゲット層に対して配信できることが挙げられます。

ディスプレイネットワーク広告は、店舗や商品・サービスを認知している層から、まだ商品やサービスを知らない層まで幅広いターゲットに対してアプローチが可能です。
広告の表示方法もテキストや画像・動画などさまざまな種類が選べるため、より自由度の高い広告展開ができるようになっています。

また、ディスプレイネットワーク広告を利用することで、テキスト広告だけでは伝えきれない商品やサービスの魅力を、視覚的に伝えやすいこともメリットの1つです。
まだ商品やサービスを知らないターゲット層に対して「こんな商品もありますよ」と伝えやすいため、新規顧客の獲得にも繋がりやすくなります。

ディスプレイネットワーク広告のデメリット

ディスプレイネットワーク広告のデメリットとして、ニーズが不明な層までアプローチできる反面、「商品を買う」という行動が起きづらい点が挙げられます。

ディスプレイネットワーク広告は、商品やサービスについて知らず、ニーズがあるかどうかも不明な層まで幅広くアプローチできるメリットがあります。
しかし、ニーズが不明な分、広告を見て魅力的だと感じた段階から購買までには時間がかかる場合が多く、短期的には収益が目標の数値に達しないこともあるため、注意が必要です。
その分、幅広い層にアプローチすることで、お店や商品・サービスの認知度向上は期待できるため、まずは知ってもらうことに重点を置いた広告展開が重要となります。

動画広告

動画広告とは、映像や写真と音声を組み合わせた動画での広告のことを指します。
YouTubeなどの動画サイトを中心に配信されていた動画広告は、近年、一般的なWEBサイトやSNSなどでも展開されるようになってきています。

動画広告のメリット

動画広告のメリットとして、ターゲットを絞った広告を展開できる点や、店舗や商品・サービスの世界観を伝えやすい点が挙げられます。

動画広告はテレビCMに近い広告方法と言えますが、テレビの視聴者全体に対してアプローチするCMとは異なり、年齢や居住地などに合わせてターゲットを絞った配信が可能です。
また、動画を配信することで、画像やテキストだけでは伝わりきらなかった雰囲気や世界観をよりリアルに伝えられるため、多くの企業が活用している広告方法となっています。

動画広告のデメリット

動画広告のデメリットとして、他の広告方法と比べ、動画制作に時間がかかるため、広告の配信頻度が少なくなる点が挙げられます。

動画広告は、店舗や商品・サービスの映像を撮影し、編集で音声やBGMを挿入した上で配信する必要があります。
時間や内容などの構成にも時間がかかるほか、1つの動画として完成させるまでに複数の工程を踏まなければいけないため、動画制作だけで時間的コストがかかってしまいます。

また、動画制作を制作会社や個人に依頼する場合は、別途制作料や撮影代などの料金がかかるため、事前に予算内で制作できるか確認することが重要です。

インバウンド広告の具体的な事例を紹介!

最後に、インバウンド広告の具体的な事例を2つご紹介します。

  1. 観光客の自発的なSNSへの投稿を促進した例
  2. 特定の国で利用されているSNSを活用した認知度向上の例

それぞれの事例について理解することで、店舗でのインバウンド広告に活用できる方法を見つけやすくなります。

①観光客の自発的なSNS投稿の促進による集客力向上

とある飲食店では、レベルの高い接客を意識したサービスを提供しています。
外国人観光客に対して、日本ならではの接客を実施し、満足してもらったあとに店内でSNSの投稿を促すキャンペーンを実施しました。

店内サービスの満足度向上を目指したことにより、外国人観光客の自発的でポジティブなSNS投稿により、更なる集客力向上に繋げています。

②特定の国で利用されているSNSを活用した認知度向上

全国展開している某ドラッグストアでは、中国で主に利用されているSNS「WeChat(微信)」を活用したキャンペーンを実施しました。
SNS上の投稿には、商品情報や限定クーポンの配信、中国後に対応しているドラッグストアの公式サイトへのリンク、生活に役立つ情報の発信などを実施しています。

また、中国では11月11日に「独身の日」と呼ばれる買物の日があります。
その日に合わせてキャンペーンを実施することによって、中国人観光客の購買意欲を高めることで、集客力や売上向上に繋げることに成功しました。

まとめ

ここまで、インバウンド広告のメリット・デメリットや広告の種類、成功例について解説してきました。

インバウンド広告は、インバウンド需要が高まる昨今、外国人観光客への情報発信や店舗の集客力・認知度向上の効果が期待できる重要な施策の1つです。
また、本格的な海外進出前のテストマーケティングとしても活用できる方法となっているため、これから海外に市場を拡大したい方にもおすすめしやすい方法となります。

インバウンド広告は、SNSやインフルエンサーを起用したマーケティングのほか、検索エンジンやWEBサイト上に配信できる広告を活用することが重要です
また、インバウンド向けの広告を配信するときは、ターゲットの言語や文化に合わせた広告内容や配信方法を選ぶことをおすすめします。

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