こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「グルメサイトの掲載料はどのくらい掛かるの?」
「グルメサイトの掲載料以外に掛かる費用があるってほんと?」
「グルメサイトの利用以外でもオンライン集客できる方法はないの?」
そんなお悩みありませんか?
飲食店の集客において、最も身近な存在ともいえるグルメサイトですが、掲載料が負担になる場合も多く、登録を迷っているオーナー様もいらっしゃるでしょう。
今回は主要グルメサイトの掲載料比較、プラスして発生する予約手数料の概要、グルメサイトの代わりにおすすめのツールは何か、詳しく解説します。
この記事を参考にしてグルメサイトの掲載料に関する正しい知識を持てれば、よりお店に合った効率的な集客方法を選択できます。
グルメサイトの掲載料相場
グルメサイトの掲載料は1ヶ月で数万~数十万円が相場です。主要グルメサイトの情報と掲載料金のまとめは下記の通りです。
店舗数 | ユーザー数(月間) | 利用者層 | 掲載料金 | |
食べログ | 約81万店 | 約1億1,113万人 | 幅広い年代 | 無料会員あり 有料会員1万~10万円 |
ぐるなび | 約49万店 | 約5,600万人 | 30~50代メイン | 無料会員あり 有料会員1万~3万円代 |
ホットペッパーグルメ | 約75万店 | 約5,200万人 | 20代女性メイン | 無料会員あり 有料会員(要問い合わせ) |
Retty | 80万店以上 | 約4,000万人 | 20~30代男性40代女性 | 無料会員あり 有料会員(要問い合わせ) |
ヒトサラ | 約1万5,000店 | 2,000万人以上 | 30代以上の女性 | 有料1万円〜 |
一休.com レストラン | 約8,000件 | – | 40代ハイクラス | 有料(成果報酬型) |
無料で掲載できるグルメサイトもありますが、有料サイトや有料プランと比較すると、店舗ページのカスタマイズができなかったり、集客力が弱かったりといったデメリットもあります。
グルメサイトにお店の情報を掲載するには、月々に掛かる掲載料の他にも、ユーザーがオンライン予約をするたびに発生する手数料が設定されている場合があります。
主要サイトの手数料に関しては以下を参考にしてください。
オンライン予約送客手数料 | |
食べログ | ランチ110円、ディナー220円(税込み) |
ぐるなび | 無料プラン:ランチ40円、ディナー200円 有料プラン:ランチ10~40円、ディナー50~200円 (有料プランは1か月単位で選択可能) |
ホットペッパーグルメ | 無料プラン:ランチ44円、ディナー165円(税込み) 有料プラン:~50円程度 |
Retty | 無料 |
ヒトサラ | 無料 ※旧有料プランの場合、ディナー220円(税込) ※成果型プランの場合、ランチ220円(税込)、ディナー770円(税込) |
一休.com レストラン | 成果報酬あり(要問合せ) |
【参照:食べログ-従量料金について】
【参照:ぐるなび-ぐるなび掲載のご案内】
【参照:ネット予約のホットペッパーグルメ- 無料掲載プラン】
グルメサイトの掲載には、固定費の他にオンライン予約に伴う、送客手数料が発生する場合があるので、登録の際には詳細を確認するようにしましょう。
予約手数料については次の章で、より詳しく解説しています。
グルメサイトは掲載料プラス予約手数料も発生
グルメサイトによっては、月々に掛かる掲載費用とあわせて、オンライン予約が成立する度に発生する予約手数料が設定されている場合があります。
予約手数料の概要や、設定されている理由を解説します。
予約手数料とは?
グルメサイトの利用で発生する手数料とは、ユーザーがグルメサイト上で食事の予約をした時、または実際に来店した時に、お店がグルメサイトに支払うサービス料のことです。
グルメサイトによっては、ランチタイムやディナータイムごとに手数料の単価が設定されている場合もあります。
一般的に食事の予算が高くなるであろうディナーの予約は、ランチの予約よりも手数料が高めに設定されていることがあります。
また、手数料を支払う単位も予約の人数ごとに支払う場合や、予約の件数ごとに支払う場合があり、グルメサイトごとの基準を確認しておく必要があります。
予約手数料が発生する理由
手数料の全てが、グルメサイトの収入になるのではなく、予約したお客さんにポイントとして還元されている場合もあります。
グルメサイトとしては、ポイントを導入してお得感を演出し、ユーザーを増やしたい、自社のサイトを通して予約をしてもらいたい、という目的があります。
ユーザーとしても、オンライン上で予約が完結する便利さや、ポイントを活用できるメリットがあるため、多くのグルメサイトではオンライン予約とポイント制度を導入しています。
主要グルメサイト掲載料・手数料比較
主要グルメサイトの掲載料と手数料をまとめた表は次の通りです。
掲載料 | オンライン予約送客手数料 | |
食べログ | 無料掲載可能 有料会員1万~10万円 | ランチ110円、ディナー220円(税込み) |
ぐるなび | 無料掲載可能 有料会員1万~3万円代 | 無料プラン:ランチ40円、ディナー200円 有料プラン:ランチ10~40円、ディナー50~200円 (有料プランは1か月単位で選択可能) |
ホットペッパーグルメ | 無料掲載可能 有料会員(要問い合わせ) | 無料プラン:ランチ44円、ディナー165円(税込み) 有料プラン:~50円程度 |
Retty | 無料掲載可能 有料会員(要問い合わせ) | 無料 |
ヒトサラ | 有料1万円〜 | 無料 ※旧有料プランの場合、ディナー220円(税込) ※成果型プランの場合、ランチ220円(税込)、ディナー770円(税込) |
一休.com レストラン | 有料(成果報酬型) | 成果報酬あり(要問合せ) |
各グルメサイトの掲載料と予約手数料を詳しく解説します。
食べログ掲載料
【参照:食べログ公式サイト】
食べログは飲食店の検索で、上位表示を多く獲得しているグルメサイトで、高い知名度を誇っているのが特徴です。
食べログは無料掲載も可能で、費用負担なしで、基本的な店舗ページの編集やクーポンの発行、アクセスデータの閲覧(直近1ヶ月)機能を利用できるため、気軽にオンライン集客を始めることができます。
有料プランは全4つのプランが準備されており、高額なプランを契約するほど、サイト内検索で優先的に表示されたり、店舗ページのカスタマイズが詳細にできるようになり、集客効果が大きくなる仕組みです。
店舗準会員 | 無料 |
ライトプランS | 10,000円 |
ベーシックプランS | 25,000円 |
プレミアム5プランS | 50,000円 |
プレミアム10プランS | 100,000円 |
食べログ予約手数料
食べログの予約手数料は、お客さんが予約した時間帯によりランチ110円(税込み)、ディナー220円(税込み)で設定されています。
ランチタイムとディナータイムの設定は下記の通りです。
- ランチ:6時00分~15時59分
- ディナー:16時00分~翌5時59分
予約手数料は「食べログネット予約」を利用する場合と、Sプランを利用の際に発生します。
ぐるなび掲載料
【参照:ぐるなび公式サイト】
ぐるなびはグルメサイトのパイオニア的存在とも言われており、団体予約プランが充実していることもあり、中年世代からの高い支持を得ているサイトです。
スタートプランという無料会員用のプランもあり、費用を掛けずに店舗情報の掲載、オンライン予約(席のみ)、お客さんへのポイント還元、レストランメール配信、Googleビジネスプロフィール初期登録・情報管理、LINE公式アカウント登録情報更新などを行うことができます。
有料のプランはライトプランとベーシックプランの2つで、有料プランの店舗ページでは、ユーザーはオンライン予約の際に席だけでなく、メニューまで選択して予約をすることができます。
また、広告宣伝の強化やGoogle・LINE予約手数料が無料になるなど、有料プランだから受けられる特典が用意されています。ぐるなびは店舗運営のコンサルも行っているため、総合的な集客改善を考えているお店では、有料プラン契約のメリットがあるかもしれません。
スタートプラン | 無料 |
ライトプラン | 11,000円 |
ベーシックプラン | 33,000円 |
ぐるなび予約手数料
公式ページの記載によると、ぐるなびの無料会員の予約手数料はランチ40円、ディナー200円で一律の設定です。
一方の有料プランは、ランチ10~40円、ディナー50~200円です。料金に幅があるのは、有料プランでは、1か月単位で予約手数料を選択可能だからです。
手数料に応じて、お客さんへの還元率が決まる仕組みです。また、ベーシックプラン契約中に、ネット予約手数料を100円または200円で選択すると、特集ページへの掲載という特典を受けられます。
ホットペッパーグルメ掲載料
【参照:ホットペッパーグルメ公式サイト】
様々なお店の情報を紙面で紹介するホットペッパーのWeb版として登場したのが、飲食店探しがオンラインでできるホットペッパーグルメです。オンライン予約可能な店舗数が多いのが特徴で、トレンドに敏感な若い女性のユーザーが多いグルメサイトです。
ホットペッパーグルメの無料掲載プランでは、お店の基本情報掲載、メニュー・コース掲載、クーポン掲載(最大3枚)、ネット予約機能を利用できます。しかし、無料プランであっても、ネット予約が成立すると、予約手数料が発生します。
有料プランでは、紙面への掲載や、サイト内の優先表示、クーポンの掲載枚数増加(3~6枚)などのメリットがあります。さらに「業務サポート」と呼ばれる、有料プランに付けられる有料オプションを利用すると、ホームページの作成や広告配信、顧客情報の活用といった更なるサポートを受けられます。
無料掲載プラン | 無料 |
有料プラン | 要問合せ |
有料オプション(業務サポート) | 要問合せ |
ホットペッパーグルメ予約手数料
ホットペッパーグルメの無料プランにおける予約手数料は、ランチ44円、ディナー165円(税込み)です。
有料プランは~50円程度ということですが、詳しい内訳については問い合わせて確認する必要があります。
Retty掲載料
【参照:Retty公式サイト】
Rettyは比較的新しいグルメサイトですが、ユーザー同士が実名でお店を紹介しあうという、グルメサイトにとっては新しいポジションを獲得し、消費欲の高い20~40代に支持されています。
Rettyも他のグルメサイトと同様、無料でも店舗の掲載が可能で、情報の掲載・編集とアクセス解析を行うことができます。
有料プランを契約することで、サイト内の上位表示や、広告キーワード設定機能、ネット予約機能、ニュース配信機能が利用可能になります。
有料プランについての金額は公式ページで公表されておらず、問い合わせて確認する必要があります。
Retty予約手数料
Rettyは有料会員のみ、オンライン予約機能の利用が出来ます。Rettyでは、予約手数料は掛かりません。
ヒトサラ掲載料
【参照:ヒトサラ公式サイト】
ヒトサラはグルメサイトの中でも、料理を提供する料理人にスポットを当てたサイトで、30代以上の女性の支持率が高いサイトです。
ヒトサラは無料では店舗掲載をすることができません。ヒトサラに有料会員として登録すると、インターネット予約機能、SNSアカウント連携機能が利用でき、運営サポートを受けることも可能です。
公式サイトには掲載料金が明記されていないので、別途問い合わせる必要があります。
掲載料金 | 有料(要問合せ) |
ヒトサラ予約手数料
ヒトサラの予約手数料は、プラン改定後に一部を除いて、無料となりました。登録している飲食店のネット予約手数料が無料ですが、ユーザーへのポイント還元は行われるため、一考の価値はあるでしょう。
しかし、契約内容が旧有料プランの場合は、ディナー220円(税込)の手数料が発生することになります。
また、成果型プランの場合、ランチ220円(税込)、ディナー770円(税込)という、他のグルメサイトと比較しても高額な予約手数料が掛かるため、注意が必要です。
一休.com レストラン掲載料
【参照:一休.comレストラン公式サイト】
ハイクラスな飲食店の紹介に特化している一休.com レストランは、特別な日を演出するための都市部のレストランの掲載がメインになっています。40代以上の落ち着いた雰囲気を好むユーザーや、富裕層に支持されているグルメサイトです。
ユーザーの質が高いという特徴もあり、無料での掲載プランはありません。掲載する前には、運営会社の審査に通過する必要があり、掲載料は公開されていません。
掲載 | 有料(要問合せ) |
一休.com レストラン予約手数料
掲載料についても、情報が公開されていない一休.com レストランですが、オンライン予約の際には、成果報酬として手数料を支払う仕組みとなっています。
一休.com レストランに関しても、登録の前に予約手数料詳細を問い合わせる必要があるでしょう。
より多くのグルメサイトを一気に比較したいひとは、下記の記事も参考にしてみてください。
グルメサイト掲載料に関する注意点
オンライン集客に有効な、グルメサイトですが、登録の前に確認したいいくつかの項目があります。
無料プランでは機能が制限されている
中には無料で店舗情報を掲載できるグルメサイトもありますが、結局は有料プランの利用に誘導される場合もあるので注意が必要です。
つまり、無料プランと有料プランの格差が大きく、お金を掛けなければユーザーの目に留まらないという可能性もあります。
店舗情報を掲載するページのカスタマイズも、無料登録では簡易的な基本情報の登録にすぎず、お客さんにお店の魅力が伝わらないのでは、グルメサイト登録の意味が無くなってしまいます。
表示順位を上げるために高額なプラン契約が必要な場合がある
表示順に関しては、捻出する広告費順に設定されていることも多いため、継続して無料プランで効果を出すのは容易ではありません。
実際に、プランの違いとして、サイトでの優先表示や特集ページの掲載などを挙げているグルメサイトもみられます。
ライバル店達と競って、お客さんに予約を進めてもらうためには、費用を掛けるしかないという結論に至る場合もあるでしょう。
高額な掲載料を払っても集客できるとは限らない
グルメサイトの掲載に、月に数万~数十万費やしたとしても、必ず集客が成功するとは限りません。
なぜなら、グルメサイトの訪問数が多いからといって、あなたのお店の予約が増える確証はないからです。
いくらオプションを使ってお店のページをカスタマイズしても、クーポンやポイント還元率など他の要因でお客さんが流れてしまうことは考えられます。
グルメサイトは、お金を掛けた分確実に効果が得られる集客手段ではない、ということを頭に入れておく必要があるでしょう。
グルメサイト離れを決めた飲食店も増加
クックビズ株式会社が飲食企業を対象に2020年に行った、「グルメサイトの利用状況などについての調査」によると、利用しているグルメサイトに関しては、2017年から2020年にかけて「食べログ」が1位ではあるものの、実に16.8%減少しました。
同じく第2位の「ぐるなび」の利用率も下がっていることで、大規模グルメサイトの利用を差し控える店舗が目立ってきたことが伺えます。
一方で「グーグルの地図検索」は2017年から3年間の間で、13.2%増加する結果となっています。
グルメサイトを利用する目的としては、店舗情報の管理や、オンライン予約の受付、口コミの管理などが続いていますが、これらはグルメサイトだけでなく、無料で使えるGoogleビジネスプロフィールでも対応が出来てしまう項目です。
Googleビジネスプロフィールに関しては次の章で詳しくご紹介します。
掲載料の掛からないGoogleビジネスプロフィールは飲食店の味方
無料で利用できるうえに、様々な機能がそろっているGoogleビジネスプロフィールは、飲食店集客に欠かせないツールだと言えるでしょう。
Googleビジネスプロフィール概要
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップで検索した際に、店舗情報を表示させることができるサービスです。
Googleビジネスプロフィールの情報は、Google検索上で赤枠の部分に表示されます。
3件の店舗情報が表示されているのが分かるかと思いますが、登録情報を充実させることができればこの「ローカルパック」に表示され、ユーザーへのアピールをより効果的に行うことができます。
Googleビジネスプロフィールでは、店舗基本情報の掲載はもちろん、口コミの管理・返信や、リアルタイム情報の発信、アクセス情報の分析が可能です。
Googleビジネスプロフィールに関しては、下記の記事でより詳しく解説しています。登録の手順もまとめていますので、まだ利用していない方は参考にしてみてください。
Googleマップでお店選びをするユーザーが増加している
株式会社フルスピードが2020年に行った、「Googleマップの利用調査」によると、Googleマップを週に数回、または月に数回の頻度で利用する人の割合は50%を超えています。
日常的にGoogleマップを利用する人が増加している中で、Googleマップを使って探したり調べたりする内容は、「飲食店」が1位で54.5%という結果でした。
つまり、Googleマップで飲食店探しをしているひとの割合が急増していることが、お分かりいただけるかと思います。
Googleビジネスプロフィールを登録して、上手に活用することで、お店探しをしているユーザーに効果的にアピールをすることが可能です。
Googleビジネスプロフィール運営のポイント
Googleビジネスプロフィールは、無料で利用できる集客ツールであるため、表示順や露出の機会などは、どれだけ店舗情報を充実させるかで決まります。
Googleは、何よりユーザーの利便性を追い求めている、ユーザーファーストな企業なので、ルールを守ってユーザーの求める情報を提供できているお店は上位に表示されるというわけです。
Googleビジネスプロフィールを上手く活用し、ローカルパックに表示されるようにするには、次のポイントを押さえる必要があります。
- 適切なビジネスカテゴリを選択する
- オーナー確認を済ませる
- 集客を強化するキーワードを設定する
- お客さんの求めるビジネス情報を充実させる
- お店やメニュー、スタッフの写真を掲載する
- 投稿機能で旬な情報を届ける
- 評価の高い口コミを増やして返信・管理する
- 最新かつ正確な情報を提供する
- オンライン、オフラインでのお店の知名度を高める
- ネット上のNAP(店名、住所、電話番号)情報を統一する
各ポイントは下記の記事でより詳しくまとめています。
まとめ
グルメサイトの掲載料は、各サイトごとに異なりますが、平均して月に数万~数十万の費用が掛かります。
グルメサイトによっては、オンライン予約につき予約手数料が発生する場合もあるので、グルメサイト登録の前に忘れずに確認するようにしましょう。
グルメサイトの掲載料に関する注意事項も参考にしながら、お店に合ったグルメサイトを選べるようにしましょう。
また、無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールも、近年のユーザーの行動パターンの変化に対応している集客方法の1つです。
高額な掲載料が必要なグルメサイトと比べて、Googleビジネスプロフィールは無料で利用できるので、1度試してみる価値はあるはずです。